長きに渡り、舘ひろしさんと疎遠になっていた、岩城滉一（いわき こういち）さんですが、「クールス」の元メンバーの死により、42年ぶりに和解されていたといいます。
「岩城滉一のデビューからの出演ドラマ映画を画像で！」からの続き
舘ひろしとは物別れになっていた
岩城さんと舘ひろしさんは、もともと、バイクチーム「クールス」を共に立ち上げ、サブリーダーとリーダーという関係だったのですが、岩城さんが、１９７５年、「東映」にスカウトされて、「新幹線大爆破」で映画デビューされた頃から、気持ちにズレが生じ、疎遠となったそうで、
その後、舘さんも１９７７年４月に「クールス」を脱退して俳優の道へ進んだことで、「クールス」のメンバーもバラバラになってしまったそうです。
（「クールス」は、現在も継続していますが、幾度となくメンバーチェンジが行われています）
仲間で集まるも岩城滉一と舘ひろしが共に顔を出すことはなし
ちなみに、「クールス」の元メンバーでミュージシャンの水口晴幸さんによると、血判を交わした仲だけあって、１０年ぶりに再会しても、一瞬で元の仲間に戻れるほど、メンバーの絆は強かったそうですが、岩城さんと舘さんが一緒に顔を合わすことはなかったそうです。
そんな状況に、水口さんは、
あの２人がそろわないと、クールスが戻ったとは言えないんだよ
と、メンバーの誰もが感じていると明かしているのですが、
それでも、誰も岩城さんと舘さんを一緒に呼ぶことはできなかったそうです。
「クールス」の元メンバー・玉川雅巳が危篤状態に
そんな中、２０１７年秋、「クールス」の創設メンバーの一人、「マチャミ」こと玉川雅巳さんが心筋梗塞で倒れ、同年１２月１２日は危篤状態となってしまったそうで、
水口さんによると、玉川さんの奥さんから電話をもらい、すぐにお見舞いに駆けつけたそうですが、玉川さんは、人工呼吸器をつけ、ほとんど昏睡状態だったそうです。
（奥さんは、医師に「親族を呼んだ方がいい」と言われ、「メンバーとは、血縁以上に深い絆で結ばれているから」と、水口さんに連絡をされたそうです）
玉川雅巳さん
「クールス」の元メンバー・玉川雅巳が他界
実は、玉川さんは、もともと、岩城さんが連れてきたメンバーで、その後、舘さんのマネージャーを務めていたこともあるなど、岩城さん、舘さんともに深い間柄だったそうで、
（玉川さんは、岩城さん主演の映画「爆発！暴走族！」(1975)にも出演されているそうです）
水口さんは、すぐに舘さんに連絡をし、続いて、岩城さんほか玉川さんと特に親交のあったメンバーにも連絡すると、１２月１４日の夕方には、岩城さん以外のメンバーが、玉川さんの病室に集結。
（岩城さんは、その日は来ることができず、それより前にお見舞いされていたとのこと）
舘さんが、耳元で「マチャミ！」と声をかけると、玉川さんは、パッと目を見開いて、みんなのことを目で追い、両腕を上げてバイクに乗るような仕草をしたそうですが・・・翌日、正午過ぎに他界されたのだそうです。
玉川雅巳の通夜で舘ひろしと42年ぶりの和解？
そして、お通夜には、岩城さんが、疎遠になっていたメンバーにも声をかけ、血判を交わしたメンバー１７人のほとんどが揃ったそうですが、
（まるで、お通夜は「クールス」の再結集のようだったそうです）
４２年もの間ぎくしゃくしていた岩城さんと舘さんも、まるで、昨日バイクで走り回っていたかのように、自然と声をかけ合い、早すぎる仲間の死に肩を抱き合って涙を流したそうで、
水口さんは、
クールスがバラバラになったのをいちばん悲しんでいたのが、マチャミだった。“舘と岩城をなんとか元に戻そうよ”ってよく言ってたんだよ。
だから今回、通夜で２人が抱き合っているのを見た時は、マチャミのおかげだな、あいつ天国で喜んでるだろうなと思った。通夜の後は、“もう１回、みんなで集まろう”って話になってね
マチャミの生き様と死が、クールスをもう一度１つにしてくれた
と、語っておられます。
舘ひろしのディナーショー
ちなみに、舘さんは、玉川さんの死の１０日後の１２月２４日、ディナーショーをされているのですが、水口さんも、玉川さんの遺影を持って参加されたそうです。
ただ、水口さんは、後方の列で見守るつもりだったそうですが、舘さんから、「ステージで何曲か歌ってくれよ」と声をかけられたそうで、歌を歌うと、４０年来の「クールス」のファンたちは号泣。
翌日には、舘さんから、
楽しかったよ。またやろうよ
と、電話をもらったそうで、
水口さんは、
雅巳がつくってくれた再会を通じて、またみんなで何かできたらいいな
と、語っておられました。
