小野武彦は「踊る大捜査線」の「スリーアミーゴス」で大ブレイク!


NHK大河ドラマ「勝海舟」の春山弁蔵役に抜擢されて脚光を浴び、普通ならここから一気に、といったタイミングで、どういう訳か、ほとんど仕事が来なくなってしまい、ついには、俳優業を廃業する決意までされていたという、小野武彦(おの たけひこ)さんですが、ギリギリで逆転に成功します。

「小野武彦の若い頃は大河ドラマ「勝海舟」で脚光を浴びていた!」からの続き

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俳優業を廃業する決意をしていた

1974年、32歳の時には、脚本家の倉本聰さんから直々に、NHK大河ドラマ「勝海舟」の春山弁蔵に抜擢され、一躍、脚光を浴びた小野さんですが、

どうしたことか、その後、あまり、仕事が来なくなってしまったそうで、俳優としての活動に限界を感じた小野さんは、(結婚して、長女が生まれたこともあり)俳優業を廃業することを決意されたそうです。

不動産屋に務める予定だった

そして、東京郊外の不動産屋に勤めることになり、いざ来月から新天地で頑張ろうと、部屋で身辺整理をしていたそうですが・・・

そんな時、電話が鳴り、出てみると、倉本聰さんからだったそうで、

おう、久しぶり。何しているんだ

と、聞かれ、

小野さんが、

ブラブラしています

と、答えると、

倉本さんは、

そうか、ブラブラしているなら、なんか考えるよ

と、言ったそうで、その時は電話を切ったのだそうです。

刑事ドラマ「大都会」の大内刑事役で復活

すると、数日後、再び倉本さんから電話がかかってきて、

ショーケン(萩原健一さん)の板前ものと、哲(渡哲也さん)の刑事ものがあるけど、どっちがやりたい?

と、聞かれたそうで、

俳優業を廃業しようと思っていた小野さんは、田中絹代さんとの共演はラストチャンスかもしれないと、萩原さんの方を選んだそうですが、

3日後には、倉本さんから電話がかかってきて、第一声で、「ごめんごめん」と言われたそうで、これは、どちらもダメだったのか、と思ったそうですが、

あのさ、哲のほうじゃダメ?

と、萩原さんの方はお流れになったものの、渡哲也さんの方ならいけるとのことで、小野さんは、1976年、刑事ドラマ「大都会 闘いの日々」で大内刑事役としてレギュラー出演されることに。


「大都会」より。

そして、第2シリーズの「大都会 PARTII」にも、引き続き、小野さんは出演されるのですが、これが大ヒットを記録したことから、

小野さんは、

当時「大都会」はみんなが見ていましたからね。駅で隠れてたばこを吸っていた高校生が、僕の顔を見て慌てて消す、なんて感じだった。

と、レギュラー出演者の小野さんも一躍知名度が上がったのでした。

(倉本さんに二度も助けられた小野さんですが、実は、倉本さん原作兼脚本の、この「大都会 闘いの日々」自体は、社会性が強すぎ、一部のコアなファンにはウケたものの、一般にはウケず、視聴率は低迷したそうで、倉本さんの手を完全に離れ、銃撃戦やカースタントなどのアクションシーンを前面に打ち出した、第2シリーズの「大都会 PARTII」が大ヒットを記録したそうです。

「踊る大捜査線」の刑事課長・袴田健吾役で大ブレイク

以降、小野さんは、再び、俳優でやっていこうと気持ちを新たにされたそうで、1980年代には、「北の国から」(1981)、「淋しいのはお前だけじゃない」(1982)、「オレゴンから愛」(1984)、「ふぞろいの林檎たちⅡ」(1985)などのテレビドラマに出演されるほか、「雪やこんこん」(1987)、「イヌの仇討」(1988)などの舞台にも出演されると、

1990年代後半には、「並木家の人々」「蘇える金狼」「王様のレストラン」など、話題の作品にレギュラー出演し、バイプレイヤーの地位を確立。


「王様のレストラン」より。(左から)筒井道隆さん、松本幸四郎さん、鈴木京香さん、山口智子さん、小野さん。

そして、1997年、テレビドラマ「踊る大捜査線」で、刑事課長・袴田健吾役を演じられると、そのコミカルでとぼけたキャラクターが人気を博し、小野さんは一躍大ブレイクを果たしたのでした。


「踊る大捜査線シリーズ」より。(左から)小野さん、北村総一朗さん、斉藤暁さん。

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「スリーアミーゴス」で引っ張りだこに

ちなみに、「踊る大捜査線」では、小野さんは、署長の神田総一朗を演じる北村総一朗さんと、副署長の秋山晴海を演じる斉藤暁さんとともに、「スリーアミーゴス」と呼ばれるようになり、バラエティやCMなどにも、引っ張りだことなるのですが、

小野さんは、

あんな人気になると予想してなかったけどね。演出の本広(克行)さんがある回の冒頭のシーンで、事件の戒名(「○○殺人事件」などの名前)をつけるくだりを「3人でカットがかかるまでつないでください」って。まったくのアドリブです。

スリーアミーゴスは3人とも舞台出身者ですが、僕らはドラマのなかで笑いの要素も求められているなと感じて、台本に書かれていない部分まで想像していました。

演じるキャラクターはどのあたりに住んでいて、どんな店に飲みに行っているのかなどなど、人物の背景を3人それぞれが作っていた。だから、突然「つないで」と言われても、アドリブで、あうんの呼吸でできた。

うそでしょ?というくらい、カットがかからなかったけど、延々とつないだ。「まさかこんなの使わないよね」って言っていたら使われて、それが「おもしろい」となったんです。

と、舞台で培った実力が実を結んだことを明かされていました。

「小野武彦のデビューからの出演ドラマ映画を画像で!」に続く

「踊る大捜査線」より。(左から)小野さん、北村総一朗さん、斉藤暁さん。

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