両親が、お互いのポジションを立て、それを守ろうとする姿を見て育ったという、神津カンナ(こうづ かんな)さんは、自身も、幼いながらに、芸能人であり一般的な母親とは違うお母さんを守ろうという意識があったといいます。

「神津カンナは幼少期から両親が互いを立てる姿を見て育っていた!」からの続き

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とっさに東京タワーに行ったことがあると嘘をついていた

通っていた幼稚園の近くに東京タワーができ、幼稚園の友達がこぞって東京タワーを訪れる中、どれほどお母さんに頼んでも、連れて行ってもらえなかったというカンナさんは、そのうち、幼稚園のほとんどの友達が東京タワーを経験し、カンナさん一人だけが行っていないという状態になったそうで、

ある日、友達のお母さんたちが幼稚園に子供たちを迎えに来た時のこと、みんなでおしゃべりしていると、東京タワーの話になり、「え、カンナだけ東京タワーに行ってないの?」と言われ、それを聞いていた、ある友達のお母さんから、

かわいそうに。そうよ、あなたのお母様はお忙しいから連れていってもらえないのよね。今度うちの娘と一緒におばちゃんが連れていってあげましょうか?

と、言われたそうですが、

カンナさんは、とっさに、

東京 タワーに行った!!

と、嘘をつき、

メダル買うんだよ

望遠鏡は百円入れて、終わるとガチャッと音がして前が見えなくなるんだよ

と、(東京タワーの話は繰り返し聞いていたので)知っている限りの情報を、さも、行ってきたかのように話したそうです。

幼少期から母親を守ろうとする意識があった

なぜ、とっさにこんな嘘をついてしまったのか、カンナさんは今でもよく分からないそうですが、慰めの言葉を聞いているうちに、たまらなくなったほか、

「やっぱりメイコさん、忙しくて連れていけないのね」「無理よね」という周りのお母さんたちの言葉に対する反発心や、お母さんのことを、そういうことができない母親だとは思われたくないという意識が働いたのかもしれず、無意識のうちにお母さんを守りたかったのだろうと今では考えているそうです。

母・中村メイコに東京タワーに連れて行ってもらう

ただ、それからしばらくして、その(友達の)お母さんが、カンナさんのお母さん(中村メイコさん)に、「お偉いわネ、メイコさん。お忙しいのにちゃんと東京タワーにお連れになって」と言ったことから、お母さんの知るところとなってしまったそうですが、お母さんは、びっくりしつつも、頭ごなしに叱ることはなく、

数日後、幼稚園にカンナさんを迎えに来てくれると、その帰り道、いきなり、タクシーを拾い、

東京タワーまでお願いします

と、言ったそうで、

カンナさんがびっくりしていると、

お友達に話をするとき、ちゃんと自分の目で見ておかないといろんなことが言えないものね

と、言ったそうで、

これを聞き、カンナさんは、熱いものが一気に胸にこみ上げてきて、オイオイと泣いたのだそうです。

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母・中村メイコから初めて謝られる

こうして、念願の東京タワーに行ったカンナさんですが・・・

実際の東京タワーは、実につまらないものだったそうです(笑)

ただ、そこで、お母さんに、

本当に悪かったわね。東京タワーに行くよりももっとこうしたほうがいい、というのがたくさんあったけれど、それは大人の私が考えたことよね。

あなたにはあなたのつき合いも社会も事情もあるということに気がつかなかったわ。したいことがたとえつまらないことでも、たまにはかなえてあげなければいけないということをママは忘れていた。ゴメンなさい

と、初めて謝られたそうで、

幼いカンナさんにとって、この日のことは、天気まではっきり覚えているくらい、衝撃的な出来事だったそうです。

「神津カンナは幼少期から自分で考える習慣がついていた!」に続く

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