中村メイコさんと神津善行さんを両親に持つ、神津カンナ(こうづ かんな)さんが、両親の影響を大いに受けたであろうことは想像に難くありませんが、カンナさんいわく、神津一家は「似た者同士が煙たがり、同業者が遠慮し合う関係」とのことで、カンナさんと神津善行さんは、まさにこの関係といいます。

「神津カンナの母親は中村メイコ!妹は神津はづき!弟は?父親は?」からの続き

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父・神津善行とは距離を置いた関係

カンナさんは、性格や気質などがお父さん(神津善行さん)に似ているそうで、お父さんのことはお母さん(中村メイコ)よりも深く理解できるそうですが、普段の生活の中での親子関係においては、不思議とお母さんとの方がうまくいくそうで、お父さんに対しては、どこかワンクッション距離を置くような関係だといいます。

例えば、妹の神津はづきさんとお父さんは”ごく自然な父娘の関係”だそうで、お父さんは、はづきさんがお小遣いをねだると、目尻を下げて小遣いをあげるほか、はづきさんと話している時は本当にうれしそうにするなど、親バカそのものなのだそうですが、

一方、カンナさんに対しては、手厳しく、お小遣いなどほとんどくれたことがなく、話をしても面白くなさそうに聞いているなど、決して娘に甘い父親ではなく、”自然な父娘の関係”とは、ほど遠いと感じているのだそうです。

(ちなみに、カンナさんは、自身では、顔立ちがお父さん似だと思っていたそうですが、人からは、歩き方がお母さんにそっくりだと言われるほか、講演会で話す時の仕草や表情もお母さんとまるで同じだと言われるなど、お母さんに似ていると言われることが多いそうです)

父・神津善行とは「もの創り」という共通の職業だからこその配慮がある

ただ、そんなお父さんとは、作曲家と作家という、ものを創るという共通の職業だからこその配慮があるそうで、カンナさんは、お父さんの作品に一切感想を言ったことがなく、お父さんも、カンナさんが書いたものについて、批判はもちろんのこと、一切コメントしないばかりか、読んでいるのかどうかも分からないそうで、

カンナさんは、

ものを創る作業がいかに大変か、そしてそのデキの善し悪しについては、本人が一番よくわかっているわけで、あえてそこに踏み込むのは嫌ですし、相手にも踏み込ませたくない。そんな気持ちが働くのかもしれません。

と、語っています。

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父・神津善行が一度だけ感情を表したことがあった

とはいえ、お父さんがカンナさんに、たった一回だけ、率直な感情を表したことがあったそうです。

それは、カンナさんが高校卒業後、アメリカに留学する時のこと、お父さんは、いつものように、冷静沈着で、カンナさんに代わって、留学の手続きなどの準備をしてくれていたそうですが、

いよいよ、旅立つという時、羽田空港で、「じゃ、行ってくるから」と背中を向けると、「カンナ!」とお父さんに呼ばれたそうで、振り向くと、なんと、お父さんは、声をあげてオイオイと泣いていたといいます。

(カンナさんは、この時、お父さんが泣いているのを初めて見たそうで、どうしていいか分からず、気になりながらも、そのままゲートをくぐり、アメリカへと旅立ったそうです)

ちなみに、それから随分経ってから、カンナさんがお父さんにその時の気持ちを問いただすと、

お父さんは、いつものように理屈っぽく、

手離すことが悲しいとか、いなくなって寂しいとかでなく、この娘も親元にいれば庇護されているけれども、これからは一人で生きていくことになる。つらいことや嫌な目に遭うだろう。

そういうところに、娘も船をこぎ出したのだなあと思ったんだ。いろんな感慨から泣いてしまったわけで、娘が可愛いからではない

と、説明とも言い訳ともつかないことをブツブツ言っていたとのことです(笑)

「神津カンナは父・神津善行から論理的に勧められアメリカ留学していた!」に続く

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