1988年、息子のザクリー君が水頭症を患い、緊急手術を受けるも、アメリカで再手術を受けるため、阪神球団とは、「5週間後の6月17日までに帰国する」ということで話がまとまっていたという、ランディ・バース(Randy Bass)さんは、アメリカ帰国後も阪神球団と電話で連絡を取り合っていたそうですが、6月27日、突然、解雇されてしまったといいます。

「ランディ・バースは息子が水頭症を患い急遽帰国していた!」からの続き

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家族が病気になった場合の治療費は阪神球団が負担する契約になっていた

バースさんは、5月14日、医師を同伴してザクリー君と共にアメリカに帰国すると、カリフォルニア州立大学医学部付属病院でザクリー君に再手術を受けさせ、無事、成功しているのですが、その後、治療に時間がかかり、阪神球団とは電話で何度かやり取りしていたそうで、

阪神球団と交わした契約書には、「家族が病気になった場合には球団が治療費を負担する」との条項があったことから、友人で阪神編成部員兼通訳の本多達也さんに、息子の治療費は契約通り球団が保険で支払ってくれるのかと聞くと、本多さんは「間違いなく支払う」と答えたといいます。

阪神球団からは7月1日までに帰ってほしいと言われ6月26日にいつでも日本に戻れると電話を入れていたが・・・

また、バースさんは、契約書通り6月中旬に、一度、日本へ戻ると言ったそうですが、

本多さんには、

なにも無理して帰ることはない。6月21日までに、いつ帰って来られるか知らせてくれ

と、言われたそうです。

ただ、その後、7月1日には帰って来て欲しいと言われたそうで、バースさんは、6月26日に球団事務所に電話を入れ、本多さんに、「いつでもタイガースの望む日に日本に行けるから」と伝えたそうですが・・・

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阪神球団からは、突然、解雇を通達されていた

翌27日、サンフランシスコに滞在していたバースさんのもとに、本多さんから電話がかかってくると、

君は、解雇だ

と、言われたというのです。

ちなみに、通訳だった本多さんは、バースさんの友人でもあったため、そう告げるのがとても辛かったそうですが、すでに上層部で決まったことだったため、自身はそれを伝えることしかできなかったそうで、

本多さんは、後に、

午前3時に僕が電話しました。つらかったですね。他に英語を話せる人はいないんか、誰かやってくれ、と思いました。彼にとっても解雇通達はまさかだった

と、語っています。

「ランディ・バースが解雇されたのは息子の医療費が原因だった?」に続く


バースの日記。

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