2002年、宝塚音楽学校を受験すると、見事、合格し、高校を中退して宝塚音楽学校に入学したという、愛原実花(あいはら みか)さんは、その後は、あっという間にスターダムに駆け上ります。
「愛原実花は高校を中退して宝塚音楽学校に入学していた!」からの続き
90期生として宝塚歌劇団に入団
愛原さんは、2004年、宝塚歌劇団に入団すると、雪組公演「スサノオ/タカラヅカ・グローリー!」で初舞台を踏み、その後、雪組に配属されているのですが、
以降、優れたダンス力で早くから注目を集め、「ベルサイユのばら-オスカル編」ではアンドレの少年時代、「エリザベート」ではマデレーネ役などを好演して着実にキャリアを積み、
2008年2月には、サーカス団の花形スターが上流階級の青年と結ばれるまでを描く華やかなラブストーリー「君を愛してる」の新人公演で、初のヒロイン・マルキーズ役に抜擢されると、
自分がこの役をできるってなった時に抱いたすごくうれしかった気持ち、幸せな気持ちを素直に舞台に出せるように、気負わずやりたいですね
去年まではただガムシャラに突っ走ったけれど今回、こんなに責任のある役目もいただいて、その重みを噛みしめられる年にしたい
と、意気込みを語っているのですが、
初ヒロインとは思えない堂々とした演技力で注目を集めます。
宝塚バウホール公演「凍てついた明日」でヒロインに抜擢される
そして、続く、2008年5月には、宝塚バウホール公演で、世界恐慌時代のアメリカの実在の銀行強盗であるボニーとクライドの出会いと逃走を描いた作品「凍てついた明日」で、ヒロイン・ボニー役(大月さゆさんとのダブルキャスト)を務めることになると、
愛原さんは、
歴史を騒がせた女ギャングで、大人っぽい落ち着いた役。でも、舞台では20歳の設定なので、突っ張っている感じの中に哀愁も表現したい
度胸がいいと言われますが、ホントはすごい緊張魔なんです。これまでいろんな役をやらせていただいていますが、意識が変わってきたのは『エリザべート』のころから。ダンスだけじゃなくお芝居も好きになってきました。ひとつひとつをクリアして、どんな役でもやってみたい
と、語っているのですが、
またしても、そののびやかな演技が高く評価されたのでした。
2009年には雪組トップ娘役に就任
その後も、愛原さんは、2009年2月には、娘役トップの白羽ゆりさん退団公演となる「ZORRO 仮面のメサイア」で2度目の新人公演ヒロインを務めると、同年、白羽ゆりさんの後を受け、トップ男役の水夏希さんの2人目の相手役として雪組トップ娘役に就任し、お披露目公演「ロシアン・ブルー/RIO DE BRAVO!!」に出演しているのですが、
愛原さんは、この短期間での大出世に、驚きを隠せず、
(娘役トップへの内定の知らせを受けた時)ちょうど劇団の応接室でうかがったんですけど、もう“へなへなへな~”って感じ。漫画みたいに“へた~”って力が抜けていくのが分かりました。あの時の空間は一生忘れないと思います
と、語っています。
「愛原実花は宝塚歌劇団をトップ男役の水夏希と同時退団していた!」に続く
雪組公演「ソルフェリーノの夜明け」より。愛原さん(左)と水夏希さん(右)。