1998年、テレビドラマ「天城越え」で俳優デビューすると、その後は、映画「硫黄島からの手紙」「母と暮せば」「検察側の罪人」など、話題作で次々と主演を務め、数々の栄えある賞を受賞している、二宮和也(にのみや かずなり)さん。
今回は、そんな二宮和也さんの若い頃から現在までの活躍や経歴を時系列でまとめてみました。
「二宮和也の生い立ちは?幼稚園から高校までイジメられていた!中1でジャニーズJr.!」からの続き
二宮和也の10代の頃
15歳の時に演劇の勉強をするためジャニーズ事務所を辞めようと思っていた
1996年、13歳の時からジャニーズJr.として活動していた二宮和也さんですが、1999年1月、15歳の時には、演劇の演出家を志し、演劇の勉強をするためにジャニーズ事務所を辞めようと考え、ジャニー喜多川社長に
(今年の)12月で辞めます
と、伝えたといいます。
15歳の時にハワイでデビューすることを聞かされていた
そんな中、1999年9月に、みんなでハワイに行かないかという話になったそうで、
二宮和也さんは、
最後の思い出でハワイに行けるからいいかな
と思い、ハワイに行ったそうですが、
ハワイには、松本潤さん、櫻井翔さん、相葉雅紀さん、大野智さんがそれぞれ個別に集まり、5人揃ったところで、初めて、「嵐」としてデビューすることを聞かされたそうです。
(しかも、二宮和也さんはその時まで大野智さんとは話したこともなかったそうです)
ただ、櫻井翔さんと大野智さんも、二宮和也さんと同じく、辞めたいと思っていたそうで、デビューに対して前向きだったのは、松本潤さんと相葉雅紀さんの2人だけだったそうです。
「嵐」のデビュー会見時より。
16歳の時に「嵐」としてデビュー
それでも、二宮和也さんは、「嵐」はワールドカップバレーボールのために結成された期間限定のグループだと思っていたことから、デビューを了承すると、1999年9月15日、16歳の時、「嵐」としてデビュー。
同年11月3日には、 「A・RA・SHI」でCDデビューも果たしたのでした。
「A・RA・SHI」でCDデビューした二宮和也さん。
すると、結局、その後も、二宮和也さんは、「嵐」として活動を続け、「嵐」は国民的アイドルグループになるのですが(2020年12月31日に活動休止)、
実は、デビューから7年ほどは全く売れなかったそうで、キャパの小さな会場でもお客さんが埋まらず、「V6」や「KinKi Kids」のファンクラブに、モニターとして、無料のチケットが配られることもあったそうで、田舎の体育館のような場所で、コンサートをしたこともあったといいます。
16歳の時に「あぶない放課後」で連続ドラマ初主演
さておき、二宮和也さんは、「嵐」としての活動と並行し、俳優としても活動すると、1999年、16歳の時には、「あぶない放課後」で連続ドラマ初主演を務めています。(渋谷すばるさんとW主演)
「あぶない放課後」より。二宮和也さん(左)と渋谷すばるさん(右)。
17歳の時にパソコンを使い曲作りを始めていた
また、二宮和也さんは、中学時代にはギターを始めており、高校2年生(17歳)頃からは、パソコンを使って曲作りも始めていたといいます。
二宮和也の20代の頃
20歳の時に映画「青の炎」で主演
そんな二宮和也さんは、2003年、20歳の時には、映画「青の炎」で、家族思いの優しい性格で繊細な反面、家族を守るためなら手段を選ばず、家族に危害を及ぼそうとする曽根の殺人計画を企てる少年・櫛森秀一役を演じているのですが(主演)、
二宮和也さんは、
原作を頼りにしました。でも、僕はもともと役作りをしないので、役のほうを自分に似せていくといったほうが正しいかもしれません。
いろいろな顔を持っている秀一の表情をうまく出すために、撮影の合間に監督や共演者の顔の表情を見るようにしています。
例えば、「人間って怒ったらこういう顔になるんだな」ということを、監督の顔を見て研究しています(笑)。そうやって演技をして、最終的にOKをもらえるので安心しています。
(自身が演じた櫛森秀一と)性格が暗いところが似ていると思います(笑)。僕は猫背で、よく直すように言われてましたが、監督には「お前の猫背には、人間味があっていい」と言われました。猫背を褒められるなんて初めてです(笑)。
などと、語っています。
ちなみに、監督を務めた蜷川幸雄さんは、二宮和也さんの演技について、
とてもいいです。どんどんよくなってきている。繊細で、孤独の影を出しているので、嵐の二宮君とは全く違います。本当に繊細ないい演技ができるようになりました。この映画は二宮君次第だったけれど、彼の勝ちだと思います。
二宮君は、細かいことなどをほんの少し示唆するだけで、すぐ自分で発見することができる。
と、高く評価しています。
23歳の時にクリント・イーストウッド監督作品「硫黄島からの手紙」でハリウッドデビュー
また、二宮和也さんは、2006年、23歳の時には、クリント・イーストウッド監督映画「硫黄島からの手紙」で、物語の鍵を握る兵士・西郷役を演じて、ハリウッドデビューを果たしているのですが、
実は、二宮和也さんは、当時、あまり仕事がなく、
何かないですか?
と、所属していた「ジャニーズ事務所」に聞き、
オーディション受けるか?
と、「硫黄島からの手紙」のオーディションを打診されたそうで、
その監督がクリント・イーストウッドさんだったことから、
クリント・イーストウッドのオーディションに行ったっていうので、このトークだけで7、8年いけるんじゃないかと思って
と、半分、クリント・イーストウッドさんに会うのが目当てで、清水役でオーディションを受けに行ったそうですが、
オーディションには、クリント・イーストウッド監督はいなかったそうで、一気にやる気を失っていたといいます。
そんな中、オーディションで出されたという「やりたいシーンを3つ選んで」というお題では、3つとも、話さなくて済む黙っているシーンを選ぶと、1個くらいはセリフのあるシーンをやるように言われ、嫌々、演じたそうですが、
逆に、
やる気のない感じが現代的であの役にピッタリ
と、オーディションに受かり、
その後、急遽、物語の鍵を握る兵士という重要な役である西郷役に抜擢されると、クリント・イーストウッド監督は、二宮和也さんのために、年齢設定など脚本を一部変更したそうで、
二宮和也さんは、
オーディションで(クリント・イーストウッド)監督に会っていたら間違いなく落ちていたんだなと思う
と、語っています。
(クリント・イーストウッド監督は、二宮和也さんの台本を読んでいる姿を撮ったビデオテープと、二宮和也さんの映画「青の炎」での演技を見て「類まれなる才能」と絶賛したといいます)
ちなみに、二宮和也さんは、ロサンゼルス・タイムズ紙にも特集を組まれ、その演技を、
二宮の表情は完ぺきで、壊れてしまいそうな、まさにイーストウッド監督が伝えたかった、戦争の犠牲者の無念さを表している。
と、絶賛されています。
「硫黄島からの手紙」より。
24歳の時にテレビドラマ「拝啓、父上様」で主演を務めていた
そんな二宮和也さんは、2007年、24歳の時には、テレビドラマ「拝啓、父上様」で、板前修業をしている主人公・田原一平役を演じています。
「拝啓、父上様より。
25歳の時にテレビドラマ「流星の絆」で主演
また、二宮和也さんは、2008年、25歳の時には、東野圭吾さんのミステリーを原作とする同名テレビドラマ「流星の絆」で、小学生の時に洋食店を営む両親を何者かに殺害された主人公・有明功一役を演じているのですが、
このドラマでの演技で、「第49回モンテカルロ・テレビ祭」のテレビフィルム部門「男優賞」候補にノミネートされています。
「流星の絆」より。
28歳の時にテレビドラマ「フリーター、家を買う。」で主演
そして、二宮和也さんは、2011年、28歳の時には、母の病気をきっかけに、自堕落なフリーター生活を送っていた主人公が徐々に成長していく姿を描いたテレビドラマ「フリーター、家を買う。」で、主人公の武誠治役を演じ、「東京ドラマアウォード 2011」と「第67回 ザテレビジョンドラマアカデミー」のどちらも、主演男優賞を受賞しています。
「フリーター、家を買う。」より。
二宮和也の30代の頃
33歳の時に映画「母と暮せば」で「第39回 日本アカデミー賞の優秀主演男優賞」を受賞
二宮和也さんは、2015年、32歳の時には、長崎で暮らす女性と原爆で亡くなったはずの息子が繰り広げるファンタジーで山田洋次監督作品「母と暮せば」で、
吉永小百合さん演じる伸子の息子・浩二役を演じているのですが、この演技では、「第39回 日本アカデミー賞の優秀主演男優賞」を受賞しています。
「母と暮せば」より。吉永小百合さんと二宮和也さん。
34歳の時に「第68回 NHK紅白歌合戦」で白組の司会
また、二宮和也さんは、2017年、34歳の時には、「第68回 NHK紅白歌合戦」で白組司会を務めているのですが、この年、白組は、2014年の「第65回 NHK紅白歌合戦」以来3年ぶりに優勝しており、
優勝旗を手にした二宮和也さんは、
やりました! 初めて持ちました、重たい!
と、喜びを語っています。
「第68回 NHK紅白歌合戦」より。
35歳の時に映画「検察側の罪人」で「第42回 日本アカデミー賞優秀助演男優賞」を受賞
二宮和也さんは、2018年、35歳の時には、映画「検察側の罪人」で木村拓哉さんとW主演を務めると、木村拓哉さん演じる最上毅に憧れるも、最後には最上毅と対峙する若手検事の沖野啓一郎を演じているのですが、
二宮和也さんは、この演技で、「第43回 報知映画賞助演男優賞」を、2019年には、「第42回 日本アカデミー賞優秀助演男優賞」を受賞しています。
「検察側の罪人」より。二宮和也さんと木村拓哉さん。
37歳の時に映画「浅田家!」で妻夫木聡と兄弟役で初共演
二宮和也さんは、2020年、37歳の時には、映画「浅田家!」で主人公の浅田政志役を演じているのですが、妻夫木聡さんと兄弟役で初共演しています。
ちなみに、二宮和也さんは、妻夫木聡さんとの初共演について、
一緒に演じると自分の粗が目立つので、なんとなく捕まらないように逃げていたのですが、ついに捕まったか。という感覚です(笑)。しかし、こんな機会も滅多にないので目一杯楽しみたいと思っております
と、ユーモアを交えつつ、喜びを語っています。
二宮和也の現在は?
二宮和也さんは、2023年、40歳の時には、ビートたけしさんの恋愛小説を実写映画化した「アナログ」で、手作り模型や手描きのイラストにこだわるデザイナーで、主人公の水島悟役を演じているのですが、
自分と似た価値観を持つ、謎めいた女性・みゆき(波瑠さん)に惹かれていくという役どころで、
二宮和也さんは、
目まぐるしく変化する世の中ですが、いつの時代も“誰かを大切にする気持ち”の本質はとてもシンプルで変わらないのだと改めて気付かされる作品です。
コロナ禍を経たからこそ感じることができる人と会うことの温かさと喜びを、ぜひ劇場で感じていただけると幸いです
と、語っています。
「二宮和也の妻・伊藤綾子との馴れ初めは?子供は娘が2人!」に続く
「アナログ」より。
1999年、アイドルグループ「嵐」のメンバーとして「A・RA・SHI」でCDデビューすると、以降、アイドルとしての活動と並行して、俳優としても、テレビドラマや映画に出演し、2015年には、映画「母と暮らせば」で「日本アカ …