2003年には、自身のバンド「鈴木茂BAND」を結成するほか、2006年には、ソロアルバム「LAGOON and SUMMER BREEZE」をリリースするなど、バンドとしてもソロとしても精力的に活動していた、鈴木茂(すずき しげる)さんですが、2009年2月17日、大麻取締法違反で逮捕されてしまいます。
今回は、鈴木茂さんが大麻取締法違反で逮捕された時のこと、大麻に手を出してしまった理由などについて、ご紹介します。
「【画像】鈴木茂の若い頃(ティン・パン・アレー)から現在までのアルバムや代表曲を時系列まとめ!」からの続き
鈴木茂は大麻取締法違反(所持)で逮捕されていた
鈴木茂さんは、2009年2月17日午後、57歳の時、東京都江東区青海2丁目の路上に停車中の乗用車内で大麻を所持していたとして、警視庁東京湾岸署に大麻取締法違反(所持)により逮捕されています。
ニュース記事によると、鈴木茂さんは、江東区の路上で(駐車禁止の路肩に車を停止していたため)職務質問を受けたそうですが、
その際、うつむくなど様子がおかしかったため、警察が所持品を確認すると、運転席の脇の小物入れから乾燥大麻計27グラムを所持していることが分かり、現行犯逮捕されたそうで、
自分のものに間違いない
自分が吸うために持っていた
などと容疑を認めたそうです。
(その時、鈴木茂さんは、現場近くのフジテレビに向かう途中で、加藤和彦さんと「THE ALFEE」の坂崎幸之助さんによるユニット「和幸」とともに「ミュージックフェア」に出演する予定だったそうですが、1時間以上待っても来ないため、関係者が鈴木茂さん本人の携帯電話に連絡を入れたところ、警察官が出たのだそうです)
そして、同年3月17日、鈴木茂さんは、東京地裁の初公判で、
所持量は軽視できず、使用歴を考えれば大麻との結び付きは深刻だが、前科もなく反省している
として、懲役6ヶ月、執行猶予3年(求刑懲役6月)の判決が言い渡されたのでした。
ちなみに、鈴木茂さんは、この日、公式ホームページを更新し、
私は大変に愚かな事をして、多くの方々に多大なご迷惑をかけてしまいました。この事について深く反省をし、皆様に心からお詫び申し上げます
私は、ご迷惑をかけてしまった、仕事関係の方々、友人、家族、そして、何よりも私を応援していただいていた皆様に対し、謝罪して許していただける事だとは思いませんが、今は、他に良い方法も見つからず、心よりの気持ちをお伝えする次第です
暫くは、自分自身を見つめなおし、いつの日かまた、新たな音楽制作と音響機材の製作に情熱を注ぐ自分の姿を皆様に見ていただけるように立ち直ることが、暖かく応援してくださっている皆様への恩返しになることではないかと、思っています
と、綴っています。
(鈴木茂さんが逮捕された2月17日にリリースされた「はっぴいえんど」と「風街ろまん」の復刻版をはじめ、鈴木茂さんのソロアルバム「バンドワゴン」など全14作品が出荷停止となり、ネット上での音楽配信も中止されました)
鈴木茂が大麻に手を出した理由とは?
実は、鈴木茂さんは、(「はっぴいえんど」解散後の)1975年の渡米時に初めて大麻を使い、2008年1月以降は、東京・六本木で密売人から5回購入するなど、逮捕されるまでに断続的に大麻を使用し続けていたそうですが、
鈴木茂さんは、大麻を吸っていた理由について、
納得できる曲が作れず経済的な不安もあり、自宅で使用していた。
と、語っています。
鈴木茂は執行猶予満了後は何事もなく仕事復帰できていた
ちなみに、鈴木茂さんの世代では、多くのミュージシャンが大麻を使用しており、当時の音楽業界では、それほど珍しいことではなかったそうですが、
2000年代になって規制が厳しくなり、もともと大麻を常用していたミュージシャンが、見せしめのように次々と摘発されたといいます。
(鈴木茂さんが逮捕されたのも、この時期とかぶります)
そのような背景もあり、鈴木茂さんは、執行猶予満了後は、何事もなく仕事に復帰できたといいます。
1969年、ロック・バンド「ヴァレンタイン・ブルー」でデビューすると、その後、「はっぴいえんど」に改名し、1970年には、ファーストアルバム「はっぴいえんど」、1971年には、2枚目のアルバム「風街ろまん」を発表し、繊細 …