1979年、「風の歌を聴け」で作家デビューすると、その後、「羊をめぐる冒険」「1973年のピンボール」「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」と、次々と作品を発表し、高く評価された、村上春樹(むらかみ はるき)さん。
そんな村上春樹さんは、1987年に発表した「ノルウェイの森」が上下巻1000万部を売り上げる大ベストセラーとなり、たちまち、一大ブームを巻き起こすと、
その後も、「ダンス・ダンス・ダンス」「スプートニックの恋人」「ねじまき鳥クロニクル」「海辺のカフカ」などが次々とベストセラーとなり、人気作家の地位を不動のものにしました。
今回は、村上春樹さんの、若い頃(作家デビュー)から現在までの代表作品(書籍)や経歴を時系列でご紹介します。
「村上春樹の生い立ちは?少年期は読書三昧!大学では脚本家志望だった!」からの続き
村上春樹は30歳の時に「群像」に応募した「風の歌を聴け」が第22回群像新人文学賞を受賞して作家デビュー
村上春樹さんは、1979年4月、30歳の時、文芸誌「群像」に応募した「風の歌を聴け」が第22回群像新人文学賞を受賞すると、この作品は「群像」(1979年6月号)に掲載され、作家デビューを果たしています。
ちなみに、村上春樹さんは、1978年4月1日、プロ野球開幕戦のヤクルト対広島戦を観戦中に、
小説を書くべきだ
と、突然、思い立ったことがきっかけで小説を書き始めたそうで、
村上春樹さんは、この瞬間を
心の中に温かい感覚が広がった
と、語っています。
村上春樹は31歳の時に「1973年のピンボール」が芥川賞の候補となっていた
そんな村上春樹さんは、1980年には、2作目「1973年のピンボール」が文芸誌「群像」(1980年3月号)に掲載されると、「第83回芥川賞(1980年上半期)」の候補となっています。
村上春樹は32歳と36歳の時に、「羊をめぐる冒険」が野間文芸新人賞、「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」が谷崎潤一郎賞を受賞
そして、1982年、32歳の時、本格長編小説「羊をめぐる冒険」を発表すると、この作品は「第4回野間文芸新人賞」を受賞し、
1985年に発表した長編小説「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」が「第21回谷崎潤一郎賞」を受賞するなど、作家として着実にキャリアを積んで行ったのでした。
ちなみに、村上春樹さんは、この頃、ジャズ喫茶「ピーター・キャット」を経営していたことから、「羊をめぐる冒険」と「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」は、店が終わってから時間を見つけて書いていたそうですが、
当時は、まだ小説の書き方がよく分からず、しばらくして店をやめ、創作活動に専念したのだそうです。
村上春樹が38歳の時には「ノルウェイの森」が上下合わせて1000万部を売り上げる大ベストセラー
そんな村上春樹さんは、1987年、38歳の時には、「ノルウェイの森」を上下二分冊で発表すると、国内累計発行部数、上下合わせて1000万部を売り上げる大ベストセラーとなり、2025年現在、国内累計発行部数は1300万部を突破しています。
ただ、村上春樹さんは、
小説が十万部売れているときには、僕はとても多くの人に愛され、好まれ、支持されているように感じていた。
でも『ノルウェイの森』を百何万部も売ったことで、僕は自分がひどく孤独になったように感じた。そして自分がみんなに憎まれ嫌われているように感じた。
と、語っています。
村上春樹は39歳~53歳の時に「ダンス・ダンス・ダンス」「スプートニックの恋人」「ねじまき鳥クロニクル」「海辺のカフカ」などがベストセラー
さておき、一躍、人気作家となった村上春樹さんは、
その後も、
- 1988年には、「ダンス・ダンス・ダンス」(「羊をめぐる冒険」の続編)
- 1994年には、「ねじまき鳥クロニクル」
- 1999年には、「スプートニックの恋人」
- 2002年には、「海辺のカフカ」
などの長編小説を次々と発表すると、
いずれもベストセラーとなり、人気作家の地位を不動のものにしたのでした。
村上春樹の作品(小説)一覧
それでは、ここで、村上春樹さんの主な作品(小説)をご紹介しましょう。
- 1979年「風の歌を聴け」
- 1980年「1973年のピンボール」
- 1982年「羊をめぐる冒険」
- 1985年「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」
- 1987年「ノルウェイの森」
- 1988年「ダンス・ダンス・ダンス」
- 1992年「国境の南、太陽の西」
- 1994年「ねじまき鳥クロニクル」第1部、第2部
- 1995年「ねじまき鳥クロニクル」第3部
- 1999年「スプートニクの恋人」
- 2002年「海辺のカフカ」
- 2004年「アフターダーク」
- 2009年「1Q84」3部作
- 2013年「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」
- 2017年「騎士団長殺し」第1部、第2部
- 2023年「街とその不確かな壁」
など、数多くの作品を発表しています。
「村上春樹の妻との馴れ初めは?結婚後の夫婦仲は?子供がいない理由は?」に続く
「ノルウェイの森」「ねじまき鳥クロニクル」「アフターダーク」「海辺のカフカ」「1Q84」「騎士団長殺し」「街とその不確かな壁」などの長編小説のほか、「神の子どもたちはみな踊る」「東京奇譚集」などの短編小説集を次々と発表す …