「風に吹かれて」「戒厳令の夜」「風の王国」「大河の一滴」「親鸞」(三部作)などの作品を次々と発表すると、1975年に「日刊ゲンダイ」で連載を開始したエッセイ「流されゆく日々」は、2008年、連載8000回の世界最長コラムとしてギネス世界記録に認定され、2016年には連載10000回を達成した、五木寛之(いつき ひろゆき)さん。
そんな五木寛之さんのプライベートはどのようなものだったのでしょうか。
今回は、五木寛之さんの、妻との馴れ初め、結婚後の夫婦仲、子供についてご紹介します。
「五木寛之の若い頃は?「青春の門」ほか代表作(書籍)と経歴まとめ!」からの続き
五木寛之の妻との馴れ初めは?
五木寛之さんは、1965年、精神科医の岡玲子さんと結婚しています。
五木寛之さんと玲子さんは、共に早稲田大学文学部で、大学在学中に知り合ったそうですが、いつ頃から交際して、どのような経緯で結婚に至ったかは不明です。
ちなみに、玲子さんは、五木寛之さんよりも2歳年下で、石川県選出の衆議院議員(のち金沢市長)岡良一氏のもと、1934年に石川県金沢市で誕生すると、
早稲田大学文学部を卒業後、東邦大学医学部に入学し、同医科大学卒業後は、1965年から数年間精神科医として病院に勤務していたそうですが、その後は、五木寛之さんの作家活動をサポートしているそうです。
五木寛之の妻・玲子は美術家としても活動
また、玲子さんは、美術家としても活動しているのですが、53歳の時に、カルチャーセンターの「裸婦デッサン教室」に入り、生まれて初めて裸婦の絵を描いたそうですが、
このことがきっかけとなり、パステル画も描き始めると、雑誌の連載でイラストを担当するようになったそうです。
そして、64歳からは、リトグラフを中心に、銅版画、木版画の制作、73歳からは、石版画も始めたそうで、五木寛之さんの著書を中心に約40冊の書籍の装画を務めているそうです。
五木寛之と妻の夫婦仲は?
五木寛之さんは、インタビューなどで、玲子さんについてほとんど語っておらず、結婚後の夫婦仲については不明ですが、
玲子さんは、五木寛之さんの書籍を中心に装画を務めているということで、夫婦仲は良好だと思われます。
五木寛之に子供はいない
ちなみに、五木寛之さんと玲子さんの間に子供はいません。
五木寛之さんは、子供を持たなかった理由について明かしていませんが、
マスコミのインタビューや対談で、
自分には子供はいないが、自分が書いた本が息子・娘だと思っている
と、語っており、
著書は、内容はもちろんのこと、表紙や帯の細部にまでこだわっているほか、玲子さんが、五木寛之さんの多くの著書の装画を務めていることからも、著書が2人の子供のような存在だというのもうなずけます。
1966年、34歳の時、「さらばモスクワ愚連隊」で小説現代新人賞に輝き、作家デビューすると、その後も、1967年には、「蒼ざめた馬を見よ」で直木賞を、1976年には、「青春の門」で吉川英治文学賞を受賞した、五木寛之(いつ …