１９５８年、「陽のあたる坂道」で映画デビューされると、日活の「三悪トリオ」として、次々と青春映画に出演された、川地民夫（かわち たみお）さん。その後、日活を退社されると、１９７１年～１９７５年「まむしの兄弟」シリーズのコミカルな演技で人気を博しました。
プロフィール！
川地さんは、１９３８年７月２１日生まれ、
神奈川県逗子市のご出身、
身長１７３センチ、
体重６８キロ、
血液型はＯ型、
趣味はゴルフ、
学歴は、
関東学院大学工学部土木建築科中退、
だそうです♪
石原裕次郎に誘われて日活へ入社
川地さんは、石原裕次郎さんと、
家が隣同士の幼なじみだったそうで、
小学校に入学される前は、
毎日一緒に遊ぶほど仲が良く、
大学在学中の１９５７年、１９歳の時には、
裕次郎さんに誘われ、日活に入社。
翌年の１９５８年には、
「陽のあたる坂道」で映画デビューされ、
「陽のあたる坂道」より。石原裕次郎さんと川地さん。
以降、小林旭さん、沢本忠雄さんとともに、
日活の「三悪トリオ」として、
１９５９年「嵐を呼ぶ友情」
１９６０年「海底から来た女」
「雨に咲く花」
など、アクション映画や青春映画で、
次々と主演を務められます。
また、１９６３年には、
鈴木清順監督の映画「野獣の青春」で、
突然、激昂する、異常な男の役を演じられると、
以降、鈴木監督作品の常連俳優となられ、
アクの強い、独特の個性で注目を集められたのでした。
「野獣の青春」より。
「まむしの兄弟」で人気者に
そして、１９６８年に、
日活を退社されると、
１９７１年～１９７５年、
東映の映画「まむしの兄弟」シリーズで、
菅原文太さんと共演。
義理の兄である菅原さんを、
無邪気に慕う弟役をコミカルに演じ、
人気を博しています。
「まむしの兄弟」より。川地さんと菅原文太さん。
川地さんは、当時を振り返り、
日活の監督やスタッフは大人しいんです。
東映の京都撮影所は、変な人ばっかり（笑）。
ほんとに現場監督という感じでしたね。
と、撮影の思い出を明かされていました。
病気で露出が激減
その後、詳しいことは分かりませんでしたが、
川地さんは、脊椎のケガや胃潰瘍などを患われ、
１９９０年代は、映画やテレビドラマへの出演が激減。
現在は復帰はされているものの、出演数は少なく、
マイペースに出演されているようです。
結婚は？
そんな川地さんの、
気になるプライベートですが、
川地さんは、事実婚１回と、
３度の結婚を経験されており、
はじめ、女優の中原早苗（なかはら さなえ）さんと、
事実婚状態にあったそうですが、
川地さんが、菅原さんと、
飲み歩くことが多かったことから破局。
当時の川地さん（24歳）と中原早苗さん(27歳）
その後、一般女性と結婚され、
女の子を２人設けられるも、
結婚後７年で離婚されています。
２番目の妻と死別
そして、１９７５年には、
元宝塚歌劇団で男役として活動されていた、
麻生薫（あそう かおる）さんと結婚。
川地さんは、麻生さんのお母さんが運営していた、
飲食店の常連客で、ちょうど、お母さんの店を、
手伝いに来ていた麻生さんと知り合われたそうで、
その後、１９７４年、
麻生さんが宝塚退団を決意された際、
麻生さんの宝塚退団後の進路が、
まだ決まっていなかったことや、
川地さんの人柄を信頼していた麻生さんのお母さんから、
娘をもらってくれないか、と懇願されたことから、
結婚を決意されたのだとか。
麻生薫さん
ただ、１９８４年、
麻生さんに「卵巣がん」が発覚。
４年間の闘病むなしく、麻生さんは、
１９８８年、４１歳という若さで他界されています。
ちなみに、川地さんは、翌年の１９８９年、
著書「動かない手でVサイン－ガンで逝った妻、多香子に捧ぐ」
を上梓され、奥さんの死を悼まれているのですが、
（「多香子」は麻生さんの本名））
奥さんが亡くなったショックからか、
この頃、川地さんは、ご自身も病気がちとなり、
テレビなどの露出が激減しています。
現在の妻
その後、川地さんは、
長らく結婚されずにおられたようですが、
２００１年には、
日本人とフランス系アメリカ人のハーフの、
一般女性と再々婚されたとのことで、
現在は、穏やかな時を、
過ごされていると良いですね。
さて、いかがでしたでしょうか？
２０１３年には、「月曜ゴールデン / 十津川警部シリーズ50」
２０１４年には、「月曜ゴールデン /釣り刑事 5」
２０１７年には、「トクチョウの女〜国税局特別調査部〜」
と、数は少ないものの、
現在も、TVドラマに出演されている川地さん。
８０歳近い高齢なので、お体には十分に気をつけて、
これからも、元気なお姿を見せていてほしいですね。
