1967年には、なんとも後味の悪い理由で「ジャニーズ」が解散となってしまった、あおい輝彦(あおい てるひこ)さんですが、その後は、俳優、声優として、順調にキャリアを重ねられます。今回は、そんなあおいさんの出演作品を画像を交えてご紹介します。
「あおい輝彦が昔いた初代ジャニーズの解散理由が酷すぎる!」からの続き
「おやじ太鼓」でテレビドラマデビュー
こうして、ジャニー喜多川さんからのホモセクハラや、メリー喜多川さんとの金銭トラブルが原因で、「ジャニーズ」は解散してしまうのですが、
その後、あおいさんは、当時、「劇団四季」の代表だった浅利慶太さんの勧めで、「劇団四季」の新米研究生として演技の基礎を学ばれると、
1968年には、木下恵介アワーの「おやじ太鼓」で、テレビドラマデビュー。
「おやじ太鼓」より。左があおいさん。
その後も、
1968年「3人家族」
「もも・くり三年」
1969年「おやじ太鼓 第2部」
「兄弟」
NHK大河ドラマ「天と地と」
「3人家族」より。(左から)竹脇無我さん、三島雅夫さん、あおいさん。
と、立て続けにテレビドラマに出演されるほか、
1968年には、歌手としても、ファーストシングル「僕の秘密」でソロデビューを果たすなど、ピンとしても順調なスタートを切ります。
「僕の秘密」
「あしたのジョー」の矢吹丈の声に抜擢
そして、1970年には、テレビアニメ「あしたのジョー」の主人公、矢吹丈の声に抜擢。
「あしたのジョー」は、1967年から「少年マガジン」に連載された、矢吹丈とライバルの力石徹の壮絶な闘いを描いたボクシング漫画なのですが、
連載と並行してアニメが放送されたことで、一躍社会現象となるほどの大ヒットとなり、ジョーの声を務めたあおいさんも、視聴者から絶大な支持を受けたのでした。
実際、続編の「あしたのジョー2」や劇場版で、他の人物の声の配役が大幅に変更される中でも、あおいさんと丹下段平の声を演じた藤岡重慶さんだけは、変わることはなかったそうで、
今もなお、根強いファンから、
あおいさん以外にジョーの声は考えられない
と、言われるほどの、はまり役となられたのでした。
出演作品(テレビドラマ)
それではここで、あおいさんの、(俳優としての)主な出演作品をご紹介しましょう。
テレビドラマでは、
1971年「冬の華」
1972年「赤ひげ」
1973年「水滸伝」
1974年「みちくさ」
1975年「魅せられた夏」
「冬の華」より。あおいさんと芦田伸介さん。
1975年「魅せられた夏」
1976年「女の足音」
1978年「悪女について」
1979年「検事霧島三郎」
1980年「水戸黄門 第11部」第1,6話
1981年「大江戸捜査網」第391話
1982年「おはよう24時間」
1983年「大奥」
1984年「ほとんど離婚」
「大江戸捜査網」より。あおいさん(左)と南条弘二さん。
1987年「ばら色の人生」
1988~2000年「水戸黄門 第18~28部」
1989年「美空ひばり物語」
1990年「柳生武芸帳」
1991年「おやじのヒゲ11」
「水戸黄門 第28部」より。(左から)あおいさん、佐野浅夫さん、高橋元太郎さん、伊吹吾郎さん。
1992年「忠治旅日記」
1993年「子子家庭は危機一髪」
2002年「はぐれ刑事純情派」
2003年「万引きGメン・二階堂雪10」
2006年「逃亡者おりん」
2007年 「新春ワイド時代劇『忠臣蔵 瑤泉院の陰謀』」
2008年「事件13」
2011年「戦国疾風伝 二人の軍師 秀吉に天下を獲らせた男たち」
2014年「アオイホノオ」
「戦国疾風伝 二人の軍師 秀吉に天下を獲らせた男たち」より。
出演作品(映画)
映画では、
1976年「続・人間革命」
「犬神家の一族」
1977年「江戸川乱歩の陰獣」
1978年「雲霧仁左衛門」
1979年「病院坂の首縊りの家」
1980年「二百三高地」
「続・人間革命」より。あおいさん(左)と丹波哲郎さん。
1982年「大日本帝国」
1983年「嵐を呼ぶ男」
「海嶺」
1984年「零戦燃ゆ」
1986年「大奥十八景」
2007年「ふみ子の海」
「大日本帝国」より。あおいさん(左)と関根恵子さん(現・高橋恵子さん)
ほか、数多くの作品に出演されています。
なかでも、1976年に出演された、「続・人間革命」は、この年の邦画配給収入1位、
「犬神家の一族」は、2位を記録する大ヒットを記録しているのですが、
「犬神家の一族」で演じられた、白いマスクをかぶった犬神佐清役(青沼静馬役との一人二役)の不気味さは強烈なインパクトを残されています。
「犬神家の一族」より。あおいさん(左)と高峰三枝子さん。
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