海外でも人気の高い、日本を代表する女優、若尾文子(わかお あやこ)さん。
大映映画の看板女優として、おもに1960年代に活躍されました。
1933年生まれということで、私たちからすると、遠い昔の人、
おばあちゃん、ひいおばあちゃんの年代ですが・・・
そんな若尾さんが、若い世代の人たちの間で、
再ブレイクしているというのです!
ソフトバンクのCMで再ブレイク!
若尾さんは、ソフトバンクのCMで、
白戸(ホワイト)家のおばあちゃん、
つまり、お父さん犬、白戸次郎の母親、白戸文子を演じておられます。
このCMで若い世代の女性たちにも、知名度が浸透し、
「あやや」 の愛称で親しまれているのだとか。
若尾さんが若い世代の女性に人気が出たのは、
もちろん、このCMで演じた、お茶目なおばあちゃんの影響もありますが、
80歳を超えているとは思えないほど、
とても若くて、色気があるというところも、大きいかと思います!
そして、若尾さんは、
このCMの撮影秘話を紹介されたことがあり
それも話題になっているようです。
それによると、
「お父さん犬が実は何匹もいる」
「撮影するのに、餌で誘ってる」
だそうです。
普通ならそんなことをばらしてはいけないのでしょうけど、
さすが、若尾さん! 堂々とされています(^_^;)
夫は?結婚理由は?
若尾さんは2回ご結婚されており、
1回離婚を経験されています。
最初のご結婚は、若尾さんが30歳の時で、
お相手は、商業デザイナーをされていた方だそうです。
若尾さんの、お父さんの出身地にある、
久遠寺で挙式されたそうですが、6年後に離婚されています。
この方との間に
お子さんはいらっしゃらなかったようです。
そして、1983年に、
建築家の黒川紀章氏と再婚されています。
実は、黒川さんと出会ったのは1976年のことで、
籍をいれるまでに7年の歳月を要したそうです。
テレビ番組の対談で共演したことが、出会いのきっかけで、
黒川さんが、若尾さんの美貌の虜になってしまったのでした。
きみはバロックの美のようだ
(目などに左右均等の美があるという意味)
と、べたぼれだったご様子(^^;)
その後、若尾さんの自宅を探して、
絵画を持って突撃訪問したのだとか。
黒川さん、なかなかガッツがありますね♪
しかし、黒川さんはその時、
奥さんとお子さんが二人いらっしゃる身でした。
その後、お二人は一緒に暮らし始めますが、
前妻やお子さんとのこともあり、
すぐに籍を入れることはできなかったようです。
晴れてご夫婦になられた時、
若尾さんは50歳になられていました。
互いに気を使っているけれども口出しはしない。
そういう関係がよろしいのではないでしょうか。
と、あるインタビューで答えていたことがある若尾さん。
生活時間帯が違うお二人は、
別居していたこともあるそうですが、
それでも、毎日連絡を取り合い、
若尾さんは、黒川さんに毎朝手作り弁当を届けていたそうです。
若尾は女優として国の宝。僕が独占しちゃいけない
これが黒川さんの持論だったそうです。
女優としての奥さんを
最高にリスペクトされていることがわかりますね。
しかし、2007年に
残念ながら、黒川さんはがんで亡くなってしまいました。
私、いい奥さんじゃなかったわね
と言われた若尾さんに対し、
そんなこと言うなよ。本当に好きだったんだよ
と黒川さんが言われたのが、最後の会話になったそうです。
黒川さんは、最後の最後まで、
自身ががんであることを、若尾さんには伏せていたそうで、
最後まで、奥さんに献身的だったようです。
若尾さんにとっては、
黒川さんと、突然の別れになってしまい、
まさか、まさか、
こんなに突然急変するとは思いませんからね、誰もね。
あらかじめ覚悟といっても、
まさかこんなに人間が簡単に死ぬとは思いませんから。
つらかったですね
と、その悲しみを語っておられたそうです。
別居などもされ、一般的な夫婦生活とは異なりますが、
深い絆で結ばれていたお二人。
馴れ合いにならず、お互いを尊重し、
それぞれが自立した、良い関係を築かれていたんですね。
刺青って?
これは、若尾さんが主演された映画のタイトルです。
原作は谷崎潤一郎の、同名小説で、
若尾さんの美を、最大限にまで引き出した、
若尾さんの為に作られた映画、といっても過言ではないほど、
若尾さんの、妖艶さ、あでやかさが
伝わってくるような映画です。
今、こんな女優さんっているのかな?
って思わせられるほどの迫力です!
美しいのに迫力があります。
和服姿もあでやかで、
海外での人気が高いというのも納得ですね。
今なお、その美しさは健在で、
現役で活躍されている稀有な女優、若尾さん。
若尾さんのような正統派な美しさは、
やっぱり、時代を超えても普遍的なのだなと思いました!
黒川さんが虜になったのもわかりますね(^^)
そして、その高い順応性で、新しい世界も開拓され、
若い人々にもすんなり受け入れられています。
今後のご活躍も、とても楽しみですね!!