日本映画産業が衰退した後は、テレビ・舞台に活動の場を移し、以降、数多くの作品に出演されている、若尾文子(わかお あやこ)さんですが、近年も、様々なメディアに登場し、年齢を感じさせない美しさとお元気さで、再び注目を集められています。
「若尾文子の最初の旦那との離婚理由は?再婚相手とは不倫7年で結婚!」からの続き
ソフトバンクのCMで再ブレイク
若尾さんは、2010年、ソフトバンクのCMで、白戸(ホワイト)家のおばあちゃん、つまり、お父さん犬・白戸次郎の母親である、白戸文子を演じられると、たちまち、若い世代の女性たちの間にも知名度が浸透し、再ブレイク。「あやや」の愛称で親しまれています。
ソフトバンクのCMより。
(以降、CMはシリーズ化され、若尾さんも継続して出演されています)
若尾さんがこのCMでお茶目なおばあちゃんを演じられたことが、若い世代の女性に人気が出た理由だと思われますが、
若尾さんは、このCMについて、
お父さん犬が実は何匹もいる
撮影するのに、餌で誘ってる
と、撮影秘話を語っており、そんな(バラしてはいけない?)ことを堂々と語っておられるところも、人気の理由のひとつかもしれませんね。
ちなみに、おばあちゃんというには若すぎると思われる、若尾さんの年齢は、2019年時点で86歳。
若尾さん若すぎます!!
「若尾文子映画祭」に杖をついて登場
そんな若尾さんは、2015年、「若尾文子映画祭」で、実に、半世紀ぶりに、都内の劇場で映画の舞台挨拶をされているのですが、
あでやかな着物姿での登場に、館内からは大きな拍手が起こるも、若尾さんは、右手で杖をつき、スタッフの手を借りながら、一歩一歩踏みしめるように階段を上られたそうです。
ただ、若尾さんは、
明け方まで仕事をしてまして、ちょっとすべって転びましたの
と、数日前に足をひねったうえ、この日の舞台に立つため、トレーニングを繰り返し、かえって悪化させてしまったことを明かされており、
特にお体の具合が悪いという訳ではなかったようです。
杖をつき、スタッフに手を引かれる若尾さん。
小津安二郎監督に恋心?
ちなみに、映画祭では、150作を超える出演作のうち、60本が上映されているのですが、
若尾さんは、1961年に出演された「妻は告白する」で、増村保造監督の厳しさに、
毎晩台本を抱いて寝ました
と、明かされたほか、
1960年に出演された「からっ風野郎」では、共演者の作家・三島由紀夫さんも、増村監督の厳しいしごきを受けていたそうで、
もう、大作家が…。見てはいけないものでした。もう目をそらし続けました
と、当時の厳しい撮影秘話を明かされています。
ただ、1959年に出演された「浮草」の小津安二郎監督については、
白い帽子に白いシャツ、朝からお酒をめしあがっているんですけど、それはすてきで…。こういう人のお嫁さんになりたいって真剣に思いましたね
と、小津監督に憧れていたことも明かされていました♪
(若尾さんの、小津作品への出演は、「浮草」の一作品のみ)
亡き夫の想い出のイヤリング
とはいえ、若尾さんは、1983年に、世界的に有名な建築家・黒川紀章さんと結婚されると、2007年10月に他界されるまで、約25年間(不倫期間も含めると30年以上)連れ添われており、
2016年12月23日、東京・角川シネマ新宿で開催された「溝口健二&増村保造映画祭 変貌する女たち」のトークイベントでは、
(日本を代表する巨匠・溝口健二監督没後60年、増村保造監督没後30年を記念し、2人の作品42本を上映する映画祭)
黒川さんとブラジルを訪れた際、若尾さんが購入した石に合わせて黒川さんがデザインしてくれたという、想い出のイヤリング(カラフルな貴石があしらわれた大ぶりのイヤリング)をつけて登場され、
黒川がつくってくれたんです
と、最愛の夫とのエピソードを明かされていました♪
さて、いかがでしたでしょうか。
若尾さんの、
- 年齢は?出身は?本名は?
- 幼少期に兄と母親が他界
- アメリカ映画に魅了される
- 長谷川一夫との出会い
- 「大映」の第5期ニューフェイスとして
- 「十代の性典」がヒットするも性典女優の汚名
- 「祇園囃子」で大映の看板女優に
- 「刺青」で悪女
- 日本を代表する美人女優に
- 70年代はテレビドラマ・舞台で活動
- テディベアの着物をデザイン
- しとやかな獣
- 卍(まんじ)
- 出演作品(テレビドラマ)
- 出演作品(映画)
- 受賞歴
- 最初の旦那は商業デザイナー
- 離婚理由は?
- 建築家・黒川紀章と再婚
- 順調な結婚生活
- 夫婦そろって参院選に出馬
- 二人目の夫・黒川紀章が死去
- ソフトバンクのCMで再ブレイク
- 「若尾文子映画祭」に杖をついて登場
- 小津安二郎監督に恋心?
- 亡き夫の想い出のイヤリング
について、まとめてみました。
夫の黒川さんが2007年に他界された後は、お二人で住んでいたマンションが、独りで暮らすには広すぎ、老朽化が激しかったことから、2013年に、別のマンションに引っ越しをされたという若尾さん。
ちなみに、引っ越し先のマンションには、自身初ドラマのプロデューサーだったhttps://koimousagi.com/19442.htmlさんや、女優の奈良岡朋子さんという、若尾さんよりまだ年上で現役バリバリの方もお住まいとのことで、若尾さんも、まだまだ、お元気な姿を見せ続けてほしいものです♪