サスペンスドラマで、主婦やお母さんの役がぴったりな、女優の丘みつ子(おか みつこ)さん。一方で、箱根でスローライフを満喫され、陶芸家としても活動されています。そんな丘さんの、病気、趣味のマラソンや陶芸、箱根での生活について調べてみました。
「丘みつ子の若い頃は十朱幸代似?出演CM映画ドラマは?歌手?」からの続き
病気だった?
丘さんは、10代後半の頃からお茶やお花など、いろいろな習い事をされていたそうですが、20歳で女優デビューした後は、主演作が続き、ありがたいことではあるものの、デビューから1年ほどで、すべての趣味をやめなければならないほどの忙しさだったそうです。
しかし、その後、映画会社の「五社協定」(俳優や監督の引き抜きを禁じる制度)が崩壊すると、映画会社の専属女優として、守られた立場で仕事をしていた丘さんは、突然、世間にポンっと放り出された状態となり、
さらには、20代半ばになって、覚えなければならない台本の量が増え、プレッシャーが増すと、そのストレスを解消するためにお酒を飲み歩くようになり、
朝帰りして少し横になっただけで仕事場へ行くという生活を送り続けたそうで、その不摂生がたたったのか、ついに拒食症になってしまったのでした。
マラソン
それで、丘さんは、
「この先、何か自分の中に揺るがないものを持っていないと、中身のない女優になってしまう。それどころか、女優を続けられなくなってしまうかもしれない」と言う不安に襲われたんです。
女優以外の世界で何かを身に付けられれば、人として厚みが増すのでは・・・そう考えてたどりついたのが、ふたたび趣味を始めることだったんですね。
と、好きだった趣味を再開。
そして、体を鍛えれば精神も鍛練されるのでは、とマラソンにも挑戦。
もともとは、仕事のストレスを発散させるための、手軽にできるスポーツということで(仕事が忙しくなって時間に縛られるようになると相手のいるスポーツはやりづらいため)、ジョギングを始められたそうですが、
1983年には「ホノルルマラソン」、1985年には「アイアンマンレース世界選手権」に出場され、見事、完走されています。
陶芸
また、1980年、32歳の時には、陶芸が好きな隣人に誘われたことがきっかけで陶芸を始められると、
- 表現力が重要
- 努力すればするほどその力が磨かれていく
- 作品が人に見てもらえる
という、女優業との共通点を見いだし、自分との相性がピッタリだと思われたそうで、
無心に土と向き合っていると、それまで仕事に追われ、まるで、回し車の中を走り続けるハムスターのような状況から自分自身を取り戻せたように感じられ、気がつくと、陶芸にのめり込んでいったのだそうです。
箱根で自給自足~陶芸ほか登山や書道や篆刻も
そして、やがて、
自分の窯で焼きたい
と思うようになった丘さんは、箱根に別荘を購入。
箱根の山の斜面に立つこの別荘は、窯を作るのに最適の環境で、ご主人と二人、別荘の裏側の斜面にレンガを積んで「穴窯」を作られたのでした。
さらに、当初は、陶芸をするため、仕事の合間を縫って訪れていたのですが、次第に、東京よりも箱根で過ごす時間の方が長くなり、40代半ばで完全に箱根に引っ越されると、
東京育ちの丘さんは、最初は馴染めなかったものの、次第に、好きな陶芸はもちろん、山登り、書道、篆刻(てんこく)などを楽しみ、905坪ある敷地内の畑では、キュウリ、ナス、トマトなどを自身で作ったり、ミツバチも飼うようになるなど、自給自足の生活を満喫されていったのだそうです。
丘さんの篆刻作品「延寿萬歳」
ちなみに、そんな箱根では、「朝5時に起きて、夜は8時に寝る」という、とてもエコな生活をされており、食事も、豆腐、ヨーグルト、蜂蜜、胚芽米など、良質なタンパク質を中心に1日2食半とし、特に、水と塩には気を遣い、水は富士山の伏流水、塩は能登から取り寄せ、味噌は自身で作られているのだそうです。
丘さん手作りの蜂の巣リップクリーム
そんな中、2015年6月には、800年ぶりに箱根山が噴火し、箱根山のすぐ近くにあった丘さんの自宅は、火山灰などがビニールハウスに降り積もるという惨事に見舞われるのですが、
それでも、丘さんにとって最も怖いのは、火山の噴火などではなく、都会でのストレス生活から、再び拒食症に陥ってしまうことだったそうで、都会に帰る気はなく、箱根での暮らしを続けられていたのですが・・・
「丘みつ子の現在は?小田原の古民家を旦那とリフォーム?子供は?」に続く
https://www.youtube.com/watch?v=HC6eM9FZnTI