1958年、15歳の時、東宝が公募した宝塚歌劇団東京公演「ブロードウェイ・シンデレラ」で「ミス・シンデレラ娘」に選ばれると、翌年の1959年、16歳の時には、「すずかけの散歩道」で映画デビューされた、星由里子(ほし ゆりこ)さん。そんな星さんの、デビューから現在までの出演作品を中心に、調べてみました。
年齢は?出身は?身長は?本名は
星さんは、1943年12月6日生まれ、
東京都神田区鍛冶町(現・千代田区鍛冶町)のご出身、
身長160センチ、
血液型はA型、
学歴は、
千代田区立今川中学校
⇒精華学園女子高等学校卒業(吉永小百合さんは一学年下の後輩)
ちなみに、本名は清水由里子です。
若い頃は「東宝スリーペット」
星さんは、幼い頃から「宝塚歌劇団」に憧れていたそうで、1958年、15歳の時、東宝が宝塚歌劇団東京公演「ブロードウェイ・シンデレラ」にちなんで公募した「ミス・シンデレラ娘」に応募されると、見事優勝し、東宝と専属契約。
1959年には、「すずかけの散歩道」で映画デビューし、同名のレコードで歌手デビューも果たされると、
1960年には、浜美枝さん、田村奈己(旧芸名は田村まゆみ)さんとともに、「東宝スリーペット」として、「サラリーガール読本・お転婆社員」で3人で主演を務められ、その後も、サラリーマン喜劇を中心に数多く出演。
「東宝スリーペット」の3人。(左から)田村まゆみさん、星さん、浜美枝さん。
星さんは、モダンな美人でありながら親しみやすいキャラクターで、「八重歯のシンデレラ」として人気を博したのでした。
「若大将シリーズ」の加山雄三の恋人役でブレイク
そして、1961年には、宝田明さん主演の映画「若い狼」で宝田さんの相手役ほか、松林宗恵監督の特撮大作「世界大戦争」、成瀬巳喜男監督の「妻として女として」など、話題作に次々と出演され、
同年、映画「大学の若大将」では、主人公の大学生・田沼雄一(加山雄三さん)の恋人、中里澄子役に抜擢されると、映画は大ヒットを記録し、星さんもたちまちブレイク。
以降、映画はシリーズ化されているのですが、星さんは、1968年「リオの若大将」までの11作品で澄子役を演じられ、スポーツ万能で歌とギターが上手な雄一と、明るく爽やかな澄子のカップルは、若い観客の憧れの的となったのでした。
「大学の若大将」より。加山雄三さんと星さん。
ちなみに、加山さんの代表曲「君といつまでも」は、「エレキの若大将」(1965)の劇中、雄一が澄子に捧げた曲です♪
「エレキの若大将」より。星さんと加山雄三さん。
「モスラ対ゴジラ」ほか怪獣映画も
また、そのほか、星さんは、1964年には、「モスラ対ゴジラ」「三代怪獣・地球最大の決戦」などの怪獣映画にも立て続けに出演されているのですが、
「モスラ対ゴジラ」より。カメラマンに扮する星さん。
(2000年にも、根強い特撮ファンの後押しで、「ゴジラ×メガギラス G消滅作戦」に出演されています。)
次第に映画産業が衰退していくと、1969年頃からは、活動の場をテレビに移され、以降、テレビドラマを中心に出演されるようになられています。
「イブの贈り物」で横浜流星と恋人役?
そんな星さんは、2016年には、映画「全員、片想い」の中の1作品で、介護施設で働く介護士・美里(橋本マナミさん)が老女と青年の恋を見守りながらも、一人、青年に切ない恋心を抱きながら、心揺れるクリスマス・イブまでを描いた純愛ラブストーリー「イブの贈り物」に出演されているのですが、
星さんが演じられているのは、介護見習いの青年・穣(横浜流星さん)が恋に落ちる老女・牧田静役で、
横浜さんは、
最初に台本を読んだときは、星由里子さんが演じる牧田さんの大人になっても少女の様な純粋な愛に、心が温かく、そしてどこか切ない感情が生まれてきました。
実際に、牧田さんとのシーンはとても優しく、家族といる様なキモチで撮影ができ、星由里子さんから色々なことを学ばせて頂きました。
と、語っておられました。
「全員、片想い『イブの贈り物』」より。横浜さんと星さん。
出演作品(テレビドラマ、映画)
それでは、ここで、星さんのそのほかの出演作品もご紹介しましょう。
テレビドラマでは、
1970年「だいこんの花」
1971年「おらんだ左近事件帖」
1972年「太陽にほえろ!」第21話
1973年「新・細うで繁盛記」
1974年「新宿さすらい節」
1975年「同心部屋御用帳 江戸の旋風」第26話
1976年 NHK大河ドラマ「風と雲と虹と」
1980年「ぬかるみの女」
1981年「続・ぬかるみの女」
1984年「大奥」第39話
1986年「火曜サスペンス劇場『女検事霞夕子2・白い影』」
1987年「若大将天下ご免!」第9話
1988年「名奉行 遠山の金さん」第1シリーズ 第8話
1993年「鶴姫伝奇 -興亡瀬戸内水軍-」
「ぬかるみの女」より。まだ水商売への偏見が強かった高度経済成長の日本において、様々な困難を乗り越えながら、クラブのマダムとして自立していくヒロインを演じる星さん。
1994年「29歳のクリスマス」
1995年「Missダイヤモンド」
1997年 NHK連続テレビ小説「あぐり」
1999年「田舎で暮らそう」
2000年「監察医・篠宮葉月 死体は語る2・ホームレス連続殺人」
2001年「京都迷宮案内」第3シリーズ 第17話
2002年「こちら本池上署シリーズ」
2004年「家政婦は見た!22」
2005年「日向夢子調停委員事件簿3」
2006年「さすらい署長 風間昭平5」
2007年「相棒・Season5」第19話
2008年 NHK大河ドラマ「篤姫」
2009年「万引きGメン・二階堂雪18 緊急遺言」
2010年「シューシャインボーイ」
「万引きGメン・二階堂雪18 緊急遺言」より。秋野太作さん、木の実ナナさん、星さん。
2011年「緑川警部 VS 殺人トランプ」
2012年「シングルマザーズ」
2013年「モメる門には福きたる」
2014年「金田一耕助VS明智小五郎ふたたび」
2015年「ある日、アヒルバス」第7話 – 最終話
2016年「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」第4期 第2話
2017年「大岡越前スペシャル 白洲に咲いた真実」
映画では、
1959年「手錠をかけろ」
1960年「山のかなたに」
1961年「大坂城物語」
1962年「忠臣蔵 花の巻・雪の巻」
1963年「太平洋の翼」
1964年「今日もわれ大空にあり」
1966年「クレージーだよ奇想天外」
1967年「佐々木小次郎」
1968年「忘れるものか」
1969年「新網走番外地シリーズ」
1970年「クレージーの殴り込み清水港」
1972年「望郷子守唄」
1975年「青い山脈」
1984年「刑事物語3 潮騒の詩」
1988年「パンダ物語」
2000年「ゴジラ×メガギラス G消滅作戦」
2004年「雨鱒の川」
2007年「釣りバカ日誌18 ハマちゃんスーさん瀬戸の約束」
2019年「初恋〜お父さん、チビがいなくなりました」
「初恋〜お父さん、チビがいなくなりました」より。
ほか、数多くの作品に出演されています。