日本にもまだ、こんなすごい俳優いるんだ!と思わせてくれる、大西信満(おおにし しま)さん。表立った活動は決して多くありませんが、とても存在感のある役者さんです。


大西さんが映画初出演&初主演され、新人賞も受賞した
「赤目四十八瀧心中未遂(あかめしじゅうやたきしんじゅうみすい)」
をはじめ、

「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」、 「キャタピラー」
と、大西さんが出演されている映画は、多くの賞を受賞してる作品が多いです。

その分か、
ちょっと難しそうなのが多いですが・・・(^^;)

そんなすごい才能を持った
大西さんってどんな役者さんなのでしょう?

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本名は?

プロフィールなどで、
本名を明かされているわけではありませんが、
「芸名=本名」 のようです。

デビュー作 「赤目四十八瀧心中未遂」 では、
「大西滝次郎」 名義で活動されていました。

「赤目四十八瀧」 の 「たき」 と、
この映画の監督である、荒戸源次郎監督の、「次郎」 をとって、
「滝次郎」 と、監督自らつけてくれたそうです(^^)

しかし、その後、
俳優のお仕事をいったんやめていた時期があったそうです。

そして、数年して、
また俳優のお仕事に戻ってきた時のことを、
次のように語っています。

それで、紆余曲折の末にもう一度積極的にやってみようと思ったとき、
ふと“もう本名でいいかな”と

個性的な素敵な名前ですね♪

結婚してる?

残念ながら、
結婚されているかどうかわかりませんでした;

大西さんのような役者さんは、
バラエティに出ることもないですし、
プライベートが全く分からないんです。

キャタピラーに出演!

2010年、若松孝二監督の 「キャタピラー」 に出演し、
TAMA映画賞 最優秀新進男優賞を受賞されました。

ストーリーは、
1943年、太平洋戦争真っ最中の日本で、
戦場に送り出された大西さん演じる久蔵は、顔は焼けただれ、
両手両足を失い、耳も口も聞けない状態で帰還しました。

妻のシゲ子(寺島しのぶさん)は、そんな夫にだまって尽くしますが、
次第に空虚な思いを抱くようになっていく・・・

という、
少しあらすじを読んだだけでも、
壮絶な物語だということが想像できます。

大西さんは、この役で、
ほとんど目だけの芝居で、
後は、這いまわるような演技をされましたが、

それは、さほど重要なことではなく、

当時の人々の精神構造を、きちんと理解して、自分の中に落とし込む

ことをしっかり準備された、
とインタビューでおっしゃっています。

それを知ることで、
演技にも反映されるということなんでしょうね。

確かに、当時の人々と現代の日本人は、
同じ日本人と思えないくらい、精神構造が違うかと思います。

「手足のない役」 ということで、
CGを使っているのでは? と思えてしまいますが、
実はそうではなくて、

正面からの撮影の時は後ろ手に縛り、
後ろ向きの撮影の時は前で手足を縛り、
特殊メイクで作った手足の先の部分をつけたそうです。

とても、アナログな方法で撮影されたというので、
余計に、真実味がありますね。

顔のやけどは、特殊メイクをされたそうです。

そして、この映画の核の部分でもありますが、

真っ暗闇にいると、人はシンプルになっていく

と、大西さんは語っておられます。

体のほとんどの機能を失ってしまった久蔵は、
制限の中にいて、暗闇の中で一人、ぽつんといるから、
欲望がどんどんシンプルになっていく。

人間とは何かを考えさせられる映画ですね。

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上川隆也と似てる?

そんな大西さんですが、
俳優の上川隆也さんに似てるとうわさです!

いかがでしょう?
似ているような似ていないような・・・

あまりテレビに出てほしくない、有名になってほしくない、
そう思わせる、稀有な俳優の大西さん。

奥の深い、コアな映画にのみ出演し続けてほしいなぁと・・・
しかし、その存在感は隠しきれず、
大西さんがブレイクする日も近いかもしれませんね!!

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