2016年4月、ご主人の砂川啓介さんに「尿管ガン」が発覚したことで、都内の老人ホームに入居するも、砂川さんに献身的に支えられていた、大山のぶ代(おおやま のぶよ)さんですが、2017年7月、ついに砂川さんが先立ってしまいます。
「大山のぶ代は夫・砂川啓介のガン治療のため老人ホームに入所していた!」からの続き
夫・砂川啓介が死去
2017年2月には、週刊誌「女性自身」の取材に対し、辛い抗ガン剤の治療に耐えながらも、大山のぶ代さんのために生き続けなければならないと、力強く語っておられた砂川さんですが、同年7月11日、とうとう、「尿管ガン」のため、力尽きてしまいます。
砂川さんの知人によると、砂川さんは、2017年5月中旬、肺に溜まった水を抜くために入院されると、入院中は呼吸が浅く、とても苦しそうで、リハビリも過酷なものだったそうですが、
大山のぶ代さんのためにと、歯を食いしばって必死に頑張り、その甲斐あって、6月9日には無事退院されたそうで、そのことを聞き、一安心されていたそうです。
しかし、大山のぶ代さん・砂川さんご夫婦のマネージャーを30年務められた小林明子さんによると、退院から4日後、砂川さんと連絡がつかないため、砂川さんの自宅に駆けつけたところ、意識を失った状態で倒れている砂川さんを発見したそうで、すぐに救急車を呼び、緊急搬送されると、そのまま、再び入院することに。
すると、意識はすぐに戻ったそうですが、7月11日には容態が急変。そのまま息を引き取られたとのことでした。
夫の死を小さな子どもに話すように伝えられる
そして、小林さんは、
『亡くなった』という言葉は使いたくなかったし、どうしたら理解してもらえるか。小さな子どもに話すようにしなければ、いまの大山には伝わらないのです。
と、砂川さんが亡くなったことを、大山のぶ代さんにどういうふうに伝えるかで悩んだ挙げ句、
砂川さんが病気で、何度も病院へ会いに行ったよね? いま眠っているんだけど、これからも眠り続けてもう起きないのね。だから会いに行こうね。
と、大山のぶ代さんに伝えたところ、
大山のぶ代さんは、
うん
と、答えられたとのことでした。
夫の死を理解できず?
こうして、小林さんは、大山のぶ代さんを砂川さんの亡くなった病院に連れて行き、線香をあげてから、棺の前に連れていき、砂川さんの顔を見せると、
大山のぶ代さんは、
お父さん
と、涙ぐまれたそうです。
しかし、次の瞬間には、出口へ向かってスタスタと歩き始めたそうで、
小林さんが、
えっ? ちょっと待って。もう帰るの?
と、驚いて声をかけると、
帰る
と、すぅっと出て行ってしまったそうで、
数分前の出来事を忘れてしまう大山のぶ代さんは、亡くなったご主人の顔を見て、一瞬、死を理解するも、すぐにそのことを忘れてしまったのでした。
夫の通夜も葬儀も出席できず
また、小林さんによると、砂川さんの葬儀は、本来であれば、妻である大山のぶ代さんが喪主を務めるところ、
砂川さんはきっと『来なくても大丈夫だよ。それより自分を大切にな』と言っていたはずです。砂川さんはずっとのぶ代さんを気遣い、心配させないように尽くしてきました。
と、大山のぶ代さんが、砂川さんの棺を見たり写真を見て動揺してしまうかもしれず、大山のぶ代さんの精神面を考えた結果、通夜、告別式には参列させずに、大山のぶ代さん以外の近親者で執り行われたそうですが、
砂川さんが亡くなったということを、のぶ代さんはどれだけ理解しているのか……。のぶ代さんからは砂川さんの話題は全然、出てきません。そんな様子を見ながら『ああ、よかった』と思う半面、『寂しいな』とも感じています。
と、複雑な胸の内を明かされたのでした。
「大山のぶ代は老人ホームの人気者も夫の法要には出席できず!」に続く