自ら設計に携わったほか、船内で数々の名曲を誕生させ、2015年には神奈川・逗子マリーナでライブを開催するなど、「光進丸」を相棒のように大切にされていた、加山雄三(かやま ゆうぞう)さんですが、2018年、その愛船「光進丸」が全焼してしまいます。
「加山雄三にアメリカ人ゴーストライターが?報酬過少と通告書を受けていた!」からの続き
愛船「光進丸」が炎上
2018年4月、加山さんの愛船「光進丸」が全焼したことが、ニュースで報じられました。
ニュース記事によると、2018年4月1日、午後9時20分頃、
静岡県西伊豆町の安良里漁港に係留されている船が燃えている
と、静岡県下田消防本部に男性から119番通報があったそうで、
(爆発音が聞こえたため、港を見ると、「光進丸」から炎と黒い煙が上がっていたとのこと)
消防が消火活動を続け、4月2日午前8時25分頃、ようやく鎮火したのですが、
県警下田署の調べでは、この燃えた船は、加山さんの大型クルーザー「光進丸」(104トン、全長25.59メートル)であることが判明したのでした。
(幸い船は無人で、付近に他の船もなく、けが人もいなかったそうです)
炎上する「光進丸」
「光進丸」炎上の知らせを受け憔悴
ちなみに、加山さんは、4月1日は、沖縄県宜野湾市でコンサートをされていたのですが、コンサート終了後、打ち上げの際に、「光進丸」の炎上を知らされたそうで、
翌日4月2日、沖縄から真っ先に帰京すると、同日午後7時から東京・羽田空港で緊急会見を開き、
私の愛する光進丸がこんなことになりまして、ファンの皆さん、各方面の方々、多くのご心配とご迷惑をおかけしたことを心からおわび申し上げます。
と、謝罪。
その後、
安良里という村の皆さんに大変なご協力とご心配をかけたことを、重ねておわび申し上げると同時に、皆さん協力して下さっていることに心から感謝いたします。
海上保安庁、警察、あと消防の皆さん。24時間徹して消火をして下さっています。心から感謝申し上げます。
と、感謝を述べられると、
長いこと私を支えてくれて、多くの幸せを与えてくれて、あの船からたくさんの曲が生まれて、大勢の方々と一緒に楽しい時間を持てました。
思い出は山ほどです。自分の半身を失ったぐらいつらいです。長い間の相棒がこんな形で消えていくというのは、本当につらいです。
思い出はもう尽きない、作ったときから、特別の場所であるし、航海の思い出がたくさんあります。もうそれができなくなった…
と、さすがに、37年間という歳月をともにした「光進丸」を失ったショックは大きかったようで、憔悴し切った様子で、絞り出すような声で話されたのでした。
火災の原因はエアコンの電気系統のトラブルか
ところで、気になる火災の原因について、加山さんは会見で、
出火の原因はまだわかりません。心当たりがない
と、おっしゃっているのですが、
確かに、4月1日午後1時頃、「光進丸」を所有する造船会社がエアコンを動かし、船内の空気の入れ替えをするなどの保守作業を1時間ほど行っていたそうですが、この時は、特に異常はなかったそうです。
ただ、4月3日になって、同じく、4月1日午後に船内のエアコンなどを点検していた船舶修繕会社の従業員が、カビの発生を防ぐため、外部から電源を取り、24時間エアコンを使用していたことが、新たに判明したそうで、電気系統のトラブルが出火原因ではないかと、考えられているようです。
(4月1日夜9時頃に「光進丸」の火災が発生してから、4月2日午前8時25分頃に鎮火状態となったものの、まだ完全に火が消えていなかったため、船が沈まないように水抜き作業を進めながら完全に鎮火するのを待っていたそうで、その後、4月3日午後3時半、完全に鎮火したため、それから出火原因を調べたそうです)
また、県警下田署によると、「光進丸」は安良里漁港から20~30メートルの沖合に係留されていたことから、船などで乗り付けて「光進丸」に火をつけたとは考えづらく、放火の可能性は低いとのことでした。
「加山雄三は光進丸が炎上&水没も「演歌の若大将」で復活?」に続く