1959年、17歳の時、映画「惜春鳥」での共演で小坂一也さんと知り合い、家族ぐるみの交際に発展するも、籍を入れぬまま、14年に渡り交際を続け、ようやく結婚式(未入籍)を挙げられた、十朱幸代(とあけ ゆきよ)さんですが、それから1年足らずで、まさかの破局を迎えます。
「十朱幸代は昔小坂一也と真剣交際し結婚を発表していた!」からの続き
突然の破局
17歳で交際をスタートしてから14年の歳月を経て、ようやく未入籍ながら、俳優で歌手の小坂一也さんと結婚式を挙げられた十朱さんですが、
それから1年も経たない1975年1月、十朱さんは、突如、都内ホテルで記者会見を開くと、1974年12月6日に小坂さんから一方的に別れたいと離婚を切り出されたことを明かし、
朝まで話し合ったけれどダメでした。
と、1年足らずで結婚生活を解消したことを発表されます。
破局理由
そこで、気になる破局の理由ですが、実はかねてより、小坂さんには、女優の松坂慶子さんとの浮気が疑われていて、この記者会見中にも、十朱さんは、何度も記者から、松坂さんが離婚の原因かと問いただされ、
そのたびに、
何も申し上げられません
と、沈黙を保っておられたのですが、
十朱さんの後見役として会見に同席していた、芸能評論家の藤原いさむさんは、見かねて、
私見だが、彼女(松坂さん)が原因だと思う
と、それを認める発言をされています。
小坂一也の松坂慶子との浮気が原因だった
また、小坂さんも、離婚の記者会見を開かれているのですが、
その際、記者から、
十朱さんとの離婚の原因は、松坂さんですか。
と、単刀直入に質問されると、曖昧に言葉を濁しながらも認められています。
ただ、浮気ということではなく、小坂さん自身が松坂さんに一方的に惚れてしまったと、しきりに主張されていたそうなので、松坂さんをかばわれていたのかもしれません。
(小坂さんは、十朱さんと別れていないにもかかわらず、なんと、松坂さんの実家に結婚を許してくれるよう出向いていたそうで、当然のことながら、松坂さんのお父さんには追い返されてしまったそうです)
ちなみに、小坂さんは、1974年秋、テレビドラマでの共演で松坂さんと知り合われると、松坂さんへの気持ちが抑えられなくなり、十朱さんにすべてを打ち明け、離婚を求められたそうで、
十朱さんとの離婚後は、松坂さんと結婚を前提に交際されているのですが、2年もしないうちに別れてしまい、その後、別の女性と結婚されています。
仕事のおかげで大失恋を乗り越えた
一方、十朱さんは、後に、インタビューで、
彼から突然、別れると言われたんです。“好きな人ができたんだ”って。出会ってから15年間ずっと楽しく過ごして、もう空気のような、一緒にいるのが当たり前の存在になっていたのに…
私は悲しみと怒りで、泣いて泣いてまぶたが腫れてしまって、氷で冷やしてもひかないの。これでは映像にも残ってしまうし、仕事で迷惑をかけると思って、ある時からもう泣かないと決めたんです。
もちろん、その時の打撃はとても大きかったです。たとえば、17歳の時から15年間も付き合った同業の彼(俳優の小坂一也氏)との別れはものすごく辛かったですね。
長年、家族のように一緒に暮らしていたのに、ある日突然、「他に好きな人ができたから別れたい」と、私より若い女優さんの元へ行ってしまって。
失恋当時、私はいわゆる適齢期の32歳。自分の全てを注ぎ込み、積み重ねてきたはずの愛と信頼はどこに行ったの?「女のいちばんいい時を捧げたのに!」とも思いました(笑)
と、当時の辛かった心情を明かされているのですが、
やはり、仕事のおかげですね。毎日のように「別れたくない」と彼に泣いてすがって苦しかったけれど、明日は舞台の本番だと思うと涙もピタリと止まった(笑)
失恋と同時期に舞台で初めての座長を務めたり、映画「男はつらいよ」のヒロインが決まったり。大きなチャンスに恵まれたけど、当時の私の実力では足りないことだらけでしたから。必死で仕事しているうちに、恋の痛みも乗り越えていました。
と、仕事のおかげで失恋の痛手を乗り越えることができたと明かされていました。