2時間ドラマを中心に、数多くのテレビドラマや映画に出演している、田中健(たなか けん)さんですが、実は、ケーナ奏者としても活動されています。今回は、そんな田中さんのケーナとの出会いについてご紹介します。
「田中健のデビューからの出演ドラマ映画を画像で!」からの続き
天職はケーナ、適職は役者?
田中さんは、テレビドラマ、映画、舞台と、俳優として活動するかたわら、ケーナ(竹笛)奏者としても活動しているのですが、
なんと、
天職はケーナ。適職は役者って言ったほうがいいのかな
と、語っており、
ケーナへの傾倒ぶりが伺えます。
マチュピチュ遺跡を訪れた際ケーナの美しい音色に魅了される
そもそも、田中さんがケーナと出会ったのは、1983年、まだ俳優として自信が持てずにいた頃だったそうで、知り合いの詩人に、自分の苦しい状況を相談すると、「旅をしろ!」とアドバイスされ、イラン、ヨーロッパ、トルコ、ネパールなど世界中を旅したそうですが、
南米・ペルーのマチュピチュ遺跡を訪れた際、雲海を見下ろしていると、どこからともなく、美しく幻想的な音色が聴こえてきたことから、付近を探してみると、日本人が縦笛を吹いていたそうで、すぐに、縦笛を吹いていた人に声をかけ、笛を吹かせてもらうと、一瞬で虜(とりこ)になったのだそうです。
地元の子供の手作りのケーナを購入
そこで、田中さんは、さっそくケーナを購入しようと、店に行ったそうですが、お土産用の同じものばかりで気が進まないでいると、ふと、店の外で地元の子供が路上でケーナを売っているのが見え、その子が売っていたケーナを2本購入したそうで、
僕が初めて買ったケーナは、マチュピチュ遺跡でのケーナ売りといえばいいのでしょうか、自分で作ったケーナを売りに10本程度抱えて吹きながら売っていた少年から買ったもので、その音色に魅せられました。
本格的にケーナを吹きたいといった息込みはなく、なんとなく、お土産の一つのような気持ちで買っています。30年前になりますが千円くらいの値段でした。
と、語っています。
(現在は数十本所有しているそうですが、気に入っているのは1本だけだそうです)
ケーナを独学で習得
その後、帰国した田中さんは、独学でケーナを学び始めたそうですが、最初はなかなかうまく音が出ず、苦労したそうで、
願掛けの意味も込めて、
10年間は1回も休まずケーナを吹く!
と、決め、暇な時間を見つけては吹いていると、
(知識がないことから、音が出るように、笛に自分を合わせていく感じだったそうです)
徐々にうまく音が出るようになり、面白くなっていったそうで、本格的に練習をするようにになったのだそうです。
ケーナ奏者として活動
そして、ある程度のレベルになった頃、ケーナ奏者の瀬木貴将さんにケーナを作ってもらい、レコーディングをしたそうで、
1990年には、ケーナのファーストアルバム「スペース」をリリースすると、
「スペース」
その後も、「Heart To Heart」「呼吸瞑想」「ユーラシア」「ひととせ 春夏秋冬」と、立て続けに5枚のアルバムを発表し、コンサートも開催するようになったのだそうです。
ケーナを吹く田中さん。