1966年、「酔いどれ博士」で実質的な映画デビューを果たすと、以降、長きに渡って、映画やテレビドラマで脇を固め、近年は、CMやバラエティ番組にも出演するなど、50年以上も芸能界で活躍を続けている、平泉成(ひらいずみ せい)さん。今回は、そんな平泉さんの出演作品を画像を交えてご紹介します。
「平泉成は若い頃スターを諦めて脇役に徹する決意をしていた!」からの続き
改名をきっかけにブレイク
1964年、「大映京都第4期ニューフェイス」に合格するも、なかなか、良い役が回ってこず、やがては、スター(主役)を諦め、脇役に徹する決意をし、コツコツと脇を固めていた平泉さんですが、
1988年に、芸名を「平泉征(ひらいずみ せい)」から現在の「平泉成(読み同じ)」に改名すると、その1年後には、1989年1月7日の昭和天皇崩御で元号が昭和から平成に変わることとなり、芸名が略して「平(泉)成」となることから、一躍注目を集め(取材陣に取り囲まれたそうです)、これをきっかけに一躍ブレイク。
その後は、温かみのある中年役、厳格な父親役、情けないおじさんの役、ごく普通の夫役、先生役など、名バイプレーヤーとして、数々のテレビドラマ、映画、舞台に引っ張りだことなるほか、CMやドキュメンタリーのナレーターとしても活躍し、今や、押しも押されぬ人気俳優となっています。
出演作品(映画)
それではここで、平泉さんのデビューからの主な出演作品をご紹介しましょう。
映画では、
1965年「青いくちづけ」
「新・鞍馬天狗」
「悪名無敵」
1966年「酔いどれ博士」
「兵隊やくざ 大脱走」
「大殺陣 雄呂血」
「大魔神怒る」
「大魔神怒る」より。
1967年「眠狂四郎無頼控 魔性の肌」
「若親分兇状旅」
1968年「闇を裂く一発」
「妖怪百物語」
「女賭博師絶縁状」
「蛇娘と白髪魔」
「蛇娘と白髪魔」より。
1969年「あゝ陸軍隼戦闘隊」
「あゝ海軍」
「ヤングパワー・シリーズ 新宿番外地」
「ヤングパワー・シリーズ 大学番外地」
「女賭博師十番勝負」
「ある女子高校医の記録 続・妊娠」
「いそぎんちゃく」
「ヤングパワー・シリーズ 新宿番外地」より。峰岸隆之介(後に峰岸徹)さん(左)と平泉さん(右)。
1970年「続・いそぎんちゃく」
「裸でだっこ」
「女秘密調査員 唇に賭けろ」
「女組長」
「やくざ絶唱」
「でんきくらげ」
「しびれくらげ」
「ガメラ対大魔獣ジャイガー」
「ガメラ対大魔獣ジャイガー」より。
1971年「遊び」
「書を捨てよ町へ出よう」
「すっぽん女番長」
1974年「暴力街」
「竜馬暗殺」
「あさき夢みし」
「書を捨てよ町へ出よう」より。
1976年「大空のサムライ」
1980年「ナオミ」
1982年「オン・ザ・ロード」
1984年「想い出のアン」
「おしん」※声の出演
1985年「花と蛇 地獄篇」
「オーガズム 真理子」
1986年「幕末青春グラフィティ Ronin 坂本竜馬」
「熱海殺人事件」
「国士無双」
「花と蛇 地獄篇」より。
1987年「首都消失」
1988年「アナザー・ウェイ ―D機関情報―」
1989年「その男、凶暴につき」
1990年「極道の妻たち 最後の戦い」
「カンバック」
「その男、凶暴につき」より。
1991年「動天」
「江戸城大乱」
1994年「武闘派仁義 完結篇」
「棒の哀しみ」
「男はつらいよ 拝啓車寅次郎様」
1995年「ひめゆりの塔」
「新宿黒社会 チャイナ・マフィア戦争」
「鬼平犯科帳 劇場版」
「犯人に願いを」
「ゴジラvsデストロイア」
「難波金融伝ミナミの帝王6欲望の街」
「鬼平犯科帳 劇場版」より。(左から)本田博太郎さん、石橋蓮司さん、平泉さん。
1996年「菜の花配達便」
「(ハル)」
「薔薇ホテル」
「キッズ・リターン」
「泥棒貴族 ボディハンター」
「不法滞在」
1997年「失楽園」
「うなぎ」
「極道三国志」
「ポストマン・ブルース」
「不機嫌な果実」
「鉄と鉛」
「CLOSING TIM」
「新サラリーマン専科」
「冷たい血」
1998年「ポッキー坂恋物語 かわいいひと」
1999年「ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦」
「DEAD OR ALIVE 犯罪者」
「BLOOD」
2000年「生地獄」
「郡上一揆」
「ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦」より。
2001年「実録・夜桜銀次」
「実録・夜桜銀次2」
2002年「化粧師 KEWAISHI」
「模倣犯」
「SEMI 鳴かない蝉」
2003年「蛇イチゴ」
「ロボコン」
2004年「花とアリス」
「ジャンプ」
「誰も知らない」
「恋の門」
「恋の門」より。大竹しのぶさんと平泉さん。
2005年「亡国のイージス」
「鳶がクルリと」
「疾走」
2006年「花よりもなほ」
「太陽の傷」
「出口のない海」
「大奥」
2007年「筆子・その愛 -天使のピアノ-」
「たとえ世界が終わっても」
2008年「チーム・バチスタの栄光」
「カメレオン」
「L change the WorLd」
「しあわせのかおり」
「旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ」
2009年「ジェネラル・ルージュの凱旋」
2010年「COACH コーチ 40歳のフィギュアスケーター」
「劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル」
「七瀬ふたたび」
「スープ・オペラ」
「死刑台のエレベーター」
「ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国」
「七瀬ふたたび」より。
2011年「サラリーマンNEO 劇場版(笑)」
2012年「のぼうの城」
2013年「箱入り息子の恋」
2014年「海月姫」
「海月姫」より。
2016年「はなちゃんのみそ汁」
「シン・ゴジラ」
「金メダル男」
2018年「体操しようよ」
2019年「一粒の麦 荻野吟子の生涯」
「体操しようよ」より。草刈正雄さん(左)と平泉さん(右)。
出演作品(テレビドラマ)
テレビドラマでは、
1967年「愛の歌」※挿入歌「夜を抱きしめたい」も歌唱
1968年「母の暦」
1968~1971年「ザ・ガードマン」
1970年「逃亡者-この街のどこかで-」
1971年「なんたって18歳!」
1972年「太陽にほえろ!」第17話
1973年「ファイヤーマン」
1974年「子連れ狼」第2部 第8話
1975年 NHK大河ドラマ「元禄太平記」
1976年「大都会 闘いの日々」
「太陽にほえろ!」より。
1976~1980年「桃太郎侍」第8話、第50話、第91話、第107話、第129話、第152話、第218話
1977年「大都会 PARTII」第37話
1978年 NHK大河ドラマ「黄金の日日」
1979年「姿三四郎」第23話
1980年「西遊記II」第15話
「大都会 PARTII」より。
1981年「炎の犬」
1982年「天まであがれ!」
1983年 NHK大河ドラマ「徳川家康」
1984年「うちの子にかぎって・・・」
1985年 NHK大河ドラマ「春の波涛」
「徳川家康」より。
1986年 NHK大河ドラマ「いのち」
1987年「銭形平次」第21話
1988年「電脳警察サイバーコップ」第3話
1989年 NHK朝の連続テレビ小説「青春家族」
1990年「刑事貴族」第11話
1991年「もっともあぶない夫婦」
1992年 NHK大河ドラマ「信長 KING OF ZIPANGU」
1993年 NHK大河ドラマ「炎立つ」
1994年「静かなるドン」
「炎立つ」より。
1995年「俺たちの旅 二十年目の選択」
1996年「白線流し」
1997年「地方記者・立花陽介9」
1998年「プリティーモンキー」
1999年「あぶない放課後」
2000年「伝説の教師」第3話
2002年「探偵家族」
2004年「ラストプレゼント 娘と生きる最後の夏」
2005年「女王の教室」
2006年「喰いタン」第3話
2007年「華麗なる一族」
2008年「正義の味方」
2009年 NHK大河ドラマ「天地人」
2010年「曲げられない女」
2011年 NHK朝の連続テレビ小説「おひさま」
2012年 NHK朝の連続テレビ小説「純と愛」
2013年 NHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」
2014年「Dr.ナースエイド」
「あまちゃん」より。(左から)平泉さん、杉本哲太さん、荒川良々さん。
2015年「限界集落株式会社」
2016年「臨床犯罪学者 火村英生の推理」第7話
2017年「中年スーパーマン左江内氏」
2018年「京都殺人案内」
2019年 NHK大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺〜」
2020年「三浦部長、本日付けで女性になります。」
2021年 NHK大河ドラマ「青天を衝け」
「限界集落株式会社」より。
出演作品(CM)
CMでは、
NTTドコモ「デジタルムーバ」(1994年)
「dポイントカード」(2016年)
大和証券(2006年)
伊藤園「カテキン緑茶」(2008年)
読売新聞(2009年)
アリコジャパン → メットライフアリコ生命保険 → メットライフ生命保険(2009-2015年)
伊藤園「カテキン緑茶」のCMより。
サントリー「ザ・プレミアム・モルツ」(2011年)
H.I.S『3世代かぞくの旅・台湾編』『3世代かぞくの旅・ハワイ編』(2012年)
マルハニチロ食品(現:マルハニチロ)「あけぼの新中華街シリーズ」(2013年)
サントリー「ザ・プレミアム・モルツ」のCMより。竹内結子さんと平泉さん。
大塚製薬「ソイカラ (SoyCarat)」(2013年)
レオパレス21(2015年)
BookLive!コミック(2018年)
日本郵便「ゆうパック」『参田さん家(さんたさんち)』(2020年- )
日本郵便「ゆうパック」のCMより。福原遥さんと平泉さん。
ほか、
龍角散
サントリー「V.O」
公共広告機構(現:ACジャパン)『あなたのマナーを見てください・電車編』
イオン『新入学用品編』
中外製薬「新グロモント」
中外製薬「新グロモント」のCMより。(タップでyoutube)
など、数多くの作品に出演されています。
CM「メットライフ生命保険」の「母さん」を木村拓哉や福山雅治がモノマネ
そんな平泉さんは、今や、多くの芸能人からモノマネされ、ネット上では、平泉さんのモノマネのコツまで調べられるほどの知名度の高さを誇るのですが、
平泉さんのモノマネの定番といえば、「メットライフアリコ生命保険」(現在は「メットライフ生命保険」)のCMで、
平泉さんが、
母さん、母さーん
と、言いながら、(奥さんを)家中探し回るシーン。
独特なハスキーボイスで、「母さん」と連呼する平泉さんのモノマネは、木村拓哉さん、東幹久さん、亀梨和也さん、福山雅治さん、岡村隆史さん、生瀬勝久さん、小堺一機さんほか、数多くの芸能人が特技としているのですが、
福山さんに至っては、自身のラジオ番組で、平泉さんのモノマネをして悦に入っていたと話題になったこともあったとか。
ちなみに、平泉さん本人も、多くの人がモノマネしてくれるのは、とても嬉しいそうで、自ら、モノマネのコツまで伝授しており、平泉さんによると、喉を詰めるように「母さん」と言えば、それらしくなるのだそうです(笑)