1969年、「ザ・ドリフターズ」主演のバラエティ番組「8時だョ!全員集合」がスタートすると、やがて、高視聴率を記録し、一躍、大ブレイクを果たした、高木ブー(たかぎ ぶー)さんたち「ザ・ドリフターズ」は、週1回土曜日の生放送のため、厳しい稽古を何度も重ねていたそうですが、そんな中、高木さんは、いかりや長介さんからの怒られ役で愚痴られ役だったといいます。

「高木ブーは若い頃「8時だョ!全員集合」で大ブレイクしていた!」からの続き

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高木ブーだけはいかりや長介にコントのキャラを考えてもらっていた

「8時だョ!全員集合」の生放送でのコントは、リーダーのいかりや長介さんを中心に、自分たちで考えていたという、「ザ・ドリフターズ」ですが、加藤茶さんや志村けんさんが意見を出す中、高木さんはというと、自分から、いろいろと意見を言えるタイプではなかったため、

いかりやさんが、

ブー、お前、こんなのできるか

と、高木さんのキャラクターに合ったコントを考えてくれていたそうです。

高木ブーはいかりや長介の「怒られ役」だった

ただ、いかりやさんの稽古は厳しく、高木さんは、いかりやさんと一番年が近かったせいか、いつも怒られ役で、ミスした人の中で、いつも決まって高木さんだけが、

ブー、何やってるんだ。バカヤロー!

と、大きな声で怒鳴られ、

時には、高木さんが全く関わっていない他の人のミスで、高木さんが怒られることもあったのだそうです。

「怒られ役」を納得していた?

ただ、高木さんは、後年、そのことについて、

裏方さんだって、セットを作ってくれる人なんて棟梁みたいな人がやってくれている。みんな、それぞれの長ですよ。個性が強いし、いろいろうまくいかないこともある。

だからこそ長さんは、だらけた雰囲気を引き締めるために、タイミングを見計らって怒るんですよ。ワザと。でも今考えれば、あれはあってよかったと思う。やはり、上に立つ人としてはね。てっぺんなんだからさ。

実際、小さなミスが危険につながることがあるんだから。僕自身、ケガをしたこともあるし。

と、理解を示しています。

高木ブーは「ドリフ」のメンバーの中で唯一いかりや長介に飲みに誘われていた

また、そんな高木さんの包容力に、いかりやさんも安心していたのか、土曜日の生放送が終わると、みんなすぐに帰ってしまう中、高木さんだけが飲みに誘われ、いかりやさんの愚痴を聞かされていたそうで、

高木さんは、

実際、他の連中が長さんとは飲みに行くのを見たことなかったね。みんな、9時になると、「お疲れさま」って。で、オレが誘われるんだけど、焼き鳥屋とかが多かった。その時の話といったらグチですよ。

年齢が近いからグチもこぼせるわけで、加藤だの仲本だの、志村だったらケンカになっちゃいますよ。そこらへんは考えていたんでしょうね。これがリーダー論と言えるかどうかわからないけど、相手による接し方の使い分けですよね。

と、語っています。

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いかりや長介は「ドリフ」のメンバーに辞めろとは絶対に言わないと言っていた

ちなみに、いかりやさんは、

(どんなに怒ったとしても)オレのほうから辞めろとは絶対言わない

と、言っていたそうで、

そのため、高木さんは、どんなに怒られても、やめさせられることはないと分かって、安心して続けることができたそうですが、高木さんは、そのへんも見抜かれていたのかもしれないと語っています。

「高木ブーはアキレス腱切断で「8時だョ!全員集合」を辞めようと考えていた!」に続く

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