日本大学農獣医学部を中退し、新派を代表する女形役者の花柳章太郎さんのもとで、3年間、役者修行に励んだという、清水章吾(しみず しょうご)さんは、その後は、渋い二枚目として数多くのテレビドラマに出演すると、テレビドラマ「噂の刑事トミーとマツ」以降はコミカルな三枚目も含めて、幅広く演じるようになります。

「清水章吾が若い頃は女形役者・花柳章太郎に弟子入りしていた!」からの続き

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脇役としてテレビドラマに出演するもギャラが安くて生活が苦しく辞めようと思っていた

日本大学農獣医学部を中退し、女形役者・花柳章太郎さんのもとで、3年間、役者修行に励んだという清水さんは、1964年、21歳頃から、テレビドラマにも脇役として出演するようになったそうですが、

(この頃、端整なマスクの清水さんは、二枚目を演じることが多かったそうです)

ギャラが安く、生活が苦しかったため、喫茶店のボーイやホストクラブのホストなどの仕事をするようになったそうで、やがては、俳優業を辞めようと思ったそうです。

(清水さんは、1965年に花柳さんが他界した後、まもなく花柳流を離脱しているのですが、1963年にお父さんが他界し、経済的に花柳流の元に居ることができなくなったため離脱したという話も)

NHK連続テレビ小説「北の家族」に出演

ただ、まだ、NHKのドラマへの出演が果たせていなかったことから、脇役でもいいから、NHKに出演して辞めようと、NHK連続テレビ小説「北の家族」のオーディションを受けたところ、1次、2次と順調に進み、気がつけば、最終面接に合格したそうで、

清水さんは、1973年、この「北の家族」で、念願のNHKドラマ出演を果たしたのだそうです。


「北の家族」より。

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「白い巨塔」にも出演するほか「噂の刑事トミーとマツ」では三枚目役も

その後、詳しい経緯は不明ですが、結局、清水さんは、俳優業は辞めずに、地道に俳優活動を続けており、

1978年には、テレビドラマ「白い巨塔」に出演すると、


「白い巨塔」より。(左から)清水さん、田宮二郎さん、河原崎長一郎さん。

翌年の1979~1982年には、これまでの二枚目とは打って変わって、国民的人気ドラマ「噂の刑事トミーとマツ」で、三枚目キャラクター・片桐警部補役をコミカルに演じ、たちまち注目を集めています。


「噂の刑事トミーとマツ」より。清水さん(左)と林隆三さん(右)。

以降、清水さんは、「不毛地帯」「警視庁鑑識班」「監査法人」「救命病棟24時」など、数多くのテレビドラマや映画に出演し、渋い二枚目からコミカルな三枚目まで幅広く演じています。

「清水章吾は昔CM「アイフル」でチワワと共演し大ブレイクしていた!」に続く

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