１９７９年には、上田雅利さんと吉田彰さんが脱退、１９８５年夏には、姫野達也さん、安部俊幸さん、伊藤薫さんが脱退したことで、「チューリップ」のファン離れが加速し、苦境に立たされた、財津和夫（ざいつ かずお）さんは、その後も人気を回復できず、ついに解散を決意したといいます。
「財津和夫は昔チューリップで姫野&安部&伊藤にも脱退され低迷していた！」からの続き
ドラムスの松本淳も「チューリップ」を脱退
姫野達也さん、安部俊幸さん、伊藤薫さんが「チューリップ」を脱退した後も、残ったメンバーの宮城伸一郎さんと新メンバーの松本淳さん、丹野義昭さんと共に、ライブ活動やテレビ出演などを精力的にこなしていた財津さんですが、
１９８７年４月には、高橋裕幸さん（キーボード・ヴォーカル）が新たに加わるも、同年７月には、ドラムスの松本淳さんも脱退。
（この時、「チューリップ」史上初めてドラムがサポートメンバーになったそうです）
それでも、翌年の１９８８年には、通算２８枚目のアルバム「そんなとき女を好きになる」をリリースするのですが・・・
（１９７９年に脱退した上田雅利さんが８年ぶりにサポートとして１曲のみ参加しています）
「チューリップ」が解散
主要メンバーだった、姫野達也さん、安部俊幸さん、伊藤薫さんが抜けた穴は回復できずにセールスは低迷し、かつて全国で展開していたライブの回数も、８大都市のみでの開催で終わるなど、史上最悪の年となり、
財津さんは、ついに、「チューリップ」の解散を決意したそうで、１９８９年、「チューリップ」は解散したのでした。
（同年には、最後のアルバム「Well」をリリースし、そのファイナルツアーを行っているのですが、既に「チューリップ」を脱退し、「ALWAYS」というバンドで活動していた安部さんと姫野さんも、スペシャルゲストとして参加しています）
ちなみに、財津さんは、「チューリップ」解散について、
解散は必然。男は家庭を持つと家庭が一番になるし、長くやっているとバンドよりも自分の音楽を求めるようになるもの
と、語っています。
「チューリップ」再結成のきっかけは「ビートルズ」だった
その後、財津さんは、ソロを中心に音楽活動を展開していたのですが、解散から８年後の１９９７年には、安部俊幸さん（ギター）、姫野達也さん（ギターとキーボード）、上田雅利さん（ドラム）、宮城伸一郎さん（ベース）と共に「チューリップ」を再結成。以降、不定期で全国ツアーをしているのですが、
財津さんによると、「チューリップ」再結成のきっかけは、「ビートルズ」だったそうで、
（「チューリップ」は、これまで、何かと「ビートルズ」をお手本にしてきたそうです）
「ビートルズ」が１９９５年に再集結したことに触発された姫野さんから、連絡があったそうで、
（「ビートルズ」は１９７０年に解散しているのですが、１９９５年に、再集結すると、１９８０年に他界したジョン・レノンさんが遺した未完成曲に手を加えて「フリー・アズ・ア・バード」として発表しています。）
財津さんは、その時のことを、
『やろうよ』って軽く言われたんで、僕も『やろうか』と軽く言ってしまった。姫野の明るさがあって成立したんだと思います
と、語っています。
また、財津さんは、
解散したのに、また集まったのも情けないけど、僕らはチューリップっていう『家』の『家族』なんだと思う。家族ほど厄介な存在もないのですが
とも、語っています。
（安部さんは、２０１４年、脳出血により６４歳で他界しています）
「財津和夫のデビューからのディスコグラフィを画像で！」に続く
