1968年、「週刊少年マガジン」で連載した「あしたのジョー」が社会現象を巻き起こすほどの大ヒットを記録した、ちばてつやさんですが、プライベートはどのようなものだったのでしょうか。今回は、そんなちばさんの奥さんや子供についてご紹介します。
「ちばてつやのデビューからの漫画アニメ作品を画像で!」からの続き
妻は漫画家で元アシスタントのチバユキコ
ちばさんは、漫画家で元アシスタントのチバユキコさんと結婚しています。
馴れ初めなど詳しいことは不明ですが、ユキコさんは、九州出身のなかなか豪快な女性のようで、
ちばさんは、そんなユキコさんについて、
(お酒に)ほんとに強いんです。酒はグイグイ飲むし、酔うと目がすわってきて、少し巻き舌になって、「てめえら、そこになおれ!」なんて言うんですよ。そうすると私や息子たちがあわてて「あっ、きょうはおしまい。お開きにしましょう」って(笑)
と、語っています。
(ちばさんは、心臓の手術をしたこともあり、お酒は、寝る時に、ユキコさんに付き合って少し飲む程度だそうです)
中央がユキコさん。
妻・チバユキコの代表作は4コマ漫画「スズメさん」
そんなユキコさんの代表作は4コマ漫画「スズメさん」ほか、絵本「よるの動物園 第四集ほんとうにあったおはなし」(阿南哲朗作)でイラストを担当しているのですが、ちばさんのアシスタントをしていたため、ちばさんと絵柄がとてもよく似ています。
妻のチバユキコはちばてつやの「ひねもすのたり日記」にアシスタントの「奥ちゃん」として登場していた
また、ユキコさんは、ちばさんの「ひねもすのたり日記」に、アシスタントの「奥ちゃん」として登場しているといいます。
多額の収入はすべて妻のチバユキコが管理していた
ちなみに、ユキコさんはしっかり者で、売れっ子漫画家だったちばさんの多額の収入は、すべてユキコさんが管理し、お小遣い制だったことから、ちばさんは、豪遊したり、浪費したりすることはなかったそうです。
(ちなみに、「天才バカボン」の作者・赤塚不二夫さんは、乗りもしないヨットを2隻も買うなど、豪快にお金を使っていたそうです)
妻のチバユキコはちばてつやが入院中にアシスタント8人を全員解散させていた
そんなユキコさんは、ちばさんが入院中、何の相談もなしに、アシスタント8人を全員解散させたことがあったといいます。
1994年頃、ちばさんは網膜剥離か心臓の手術をしたそうで(どちらかはっきり覚えていないそうです)、2~3週間入院して仕事ができなくなったことがあったそうですが、
家に帰ってくると、机が8つほど粗大ゴミとして積んであったそうで、ユキコさんに「どうしたの?」と聞くと、「アシスタントたち、退職金払ってみんな解散させたよう」と言われたのだそうです。
当然、ちばさんは、「俺に相談もしないで、なんてことをするんだ!」と言って怒ったそうですが、最初は怒ったものの、しばらくすると、ホッとしたそうで、8人のアシスタント全員にお給料を支払うため、心臓が悪かろうが目が悪かろうが、一生懸命仕事をしなければならないプレッシャーから解放されたのだそうです。
(アシスタントたちはみな納得して独立してくれたそうです)
息子(次男)は千葉修平
そんなちばさんとユキコさんの間には、少なくとも男の子が2人誕生しているようですが、次男は千葉修平さんといい、文星芸術大学で専任講師を務め、漫画教育に携わるほか、お父さんのちばさんの助手も務めているそうです。
白暁燕(パイ シャオイェン)は娘?
また、ネット上では、ちばさんの娘として「白暁燕(パイ シャオイェン)」という女性が検索されているのですが、白暁燕さんは、ちばさんが「あしたのジョー」でタッグを組んだ、漫画家の梶原一騎さんと、台湾の歌手で女優の白冰冰(パイ ピンピン)さんの間にできた娘で、ちばさんと血縁関係はありません。
ちなみに、白暁燕さんは、お母さんの白冰冰さんと台湾で暮らしていたそうですが、1997年4月、高校生の時、芸能人の娘ということで身代金目当てに誘拐されると、身代金の受け渡しに失敗し、惨殺されるという、悲劇的な最期を遂げています。
(台湾の誘拐殺人事件史上、最も残忍な事件とされています)
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