1956年、17歳の時、「復讐のせむし男」で漫画家デビューして以来、少女漫画誌・少年漫画誌で次々と作品を発表し、1968年には、梶原一騎(当時・高森朝雄)さんとタッグを組んだボクシング漫画「あしたのジョー」が、社会現象を巻き起こすほどの大ヒットを飛ばした、ちばてつやさん。今回は、そんなちばさんのデビューからの漫画・アニメ作品を画像を交えてご紹介します。

「ちばてつやは「あしたのジョー」のラストを編集者の助言で閃いていた!」からの続き

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作品(漫画)

それでは、ここで、ちばさんの作品をご紹介します。

漫画では、

1958年「オデット城のにじ」(少女ブック)※初連載作品
     「ママのバイオリン」(少女クラブ)※単行本
1959~1960年「ユカをよぶ海」(少女クラブ)
1960~1961年「リナ」(少女クラブ)
1961~1962年「ちかいの魔球」(週刊少年マガジン)※原作・福本和也


「オデット城のにじ」より。

1962年「1・2・3と4・5・ロク」(少女クラブ)
1963年「ハチのす大将」(週刊少年マガジン)
1963~1965年「紫電改のタカ」(週刊少年マガジン)
1964年「パパのお嫁さん」(週刊マーガレット)
1964~1965年「島っ子」(週刊少女フレンド)
1964~1966年「少年ジャイアンツ」(少年ブック)


ハチのす大将

1965~1967年「ハリスの旋風」(週刊少年マガジン)
1965~1966年「アリンコの歌」(週刊少女フレンド)
1966~1967年「みそっかす」(週刊少女フレンド)
1967年「ジャンボ・リコ」(週刊少女フレンド)
1968~1973年「あしたのジョー」(週刊少年マガジン) ※原作・高森朝雄(梶原一騎)
1968年「テレビ天使」(週刊少女フレンド)
1968~1971年「若とのゴン」(産経新聞)


アリンコの歌


あしたのジョー


テレビ天使

1969~1970年「モサ」(週刊少年ジャンプ)
1970年「餓鬼」(ぼくらマガジン)
1972年「蛍三七子
1973~1980年「おれは鉄兵」(週刊少年マガジン)
1973~1993年、1995~1998年「のたり松太郎」(ビッグコミック)


餓鬼


蛍三七子


おれは鉄兵

1975年「おれイガオくん」(読売新聞)
1980年「練馬のイタチ」(ヤングマガジン)
1981~1991年「あした天気になあれ」(週刊少年マガジン)
1982~1983年「男たち」(コミックモーニング)
1992~1994年「少年よラケットを抱け」(週刊少年マガジン)
1998~1999年「ハネ太」(コミックアルファ)
2016年~「ひねもすのたり日記」(ビッグコミック)


あした天気になあれ


男たち


少年よラケットを抱け


ひねもすのたり日記

作品(アニメ)

アニメでは、

1986年 住友生命 青春アニメ全集 日本名作文学「姿三四郎」キャラクターデザイン
2016年「3月のライオン」第7話エンドカード
     「風のように」 ※原作(1969年)
2017年「おじゃる丸」放送20周年記念イラスト
     「UQ HOLDER!」第12話エンドカード
2018年「アニ×パラ~あなたのヒーローは誰ですか~episode5 車いすラグビー」キャラクターデザイン


3月のライオン

など、数多くの作品を手掛けています。

受賞・受章歴

そんなちばさんは、

1962年には、「1・2・3と4・5・ロク」「魚屋チャンピオン」で「第3回講談社児童まんが賞」


1・2・3と4・5・ロク


魚屋チャンピオン

1976年には、「おれは鉄兵」で 「第7回講談社出版文化賞児童まんが部門」


おれは鉄兵

1977年には、「のたり松太郎」で「第23回小学館漫画賞青年一般部門」「第6回日本漫画家協会賞特別賞」


のたり松太郎

2001年には、「文部科学大臣賞」
2009年には、「第33回講談社漫画賞講談社創業100周年記念特別賞」

など、数々の賞を受賞するほか、

2002年には、「紫綬褒章」
2012年には、「旭日小綬章」

も、受章し、

2014年には、「文化功労者」
2017年には、「練馬区名誉区民」
2022年には、「日本芸術院会員」

にも選出されています。

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母親が漫画の”検閲”役だった

ちなみに、ちばさんは、1973年、「ビッグコミック」で、相撲漫画「のたり松太郎」を連載しているのですが、お母さんに、中学生の主人公・松太郎が南令子先生に襲いかかるシーンを見られ、「なんでこんなものを描くの!」と激怒されたそうで、

ちばさんは、

これは『ビッグコミック』といって30代から50代の人が読む大人の雑誌なんだよ

と、説明したそうですが、

お母さんには、

大人の雑誌でも、父親が持って帰って子どもが読むでしょう。恥ずかしくないの?お母さんは恥ずかしい。世間様に顔向けできないっ

と、涙ぐみながら本気で怒られたそうで、

この時、ちばさんは、すでに30歳を過ぎていたそうですが、ちばさんが描く漫画は、ずっと、お母さんが”検閲”していたそうで、しばしばこのようなことがあったそうです。


のたり松太郎

「ちばてつやの妻はチバユキコ!息子は?娘は?」に続く

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