数多くの目撃証言があり、ほぼ確定的だとされている、四代目市川猿之助(よんだいめ いちかわ えんのすけ)さんのパワハラ・セクハラ疑惑ですが、後輩の中村隼人さんが「市川猿之助奮闘歌舞伎公演」の最終公演の終演後の挨拶で、「(猿之助の)味方でいようと思っています」と発言したことが波紋を呼び、歌舞伎界全体でもみ消そうとしているのではないかと噂されました。

「市川猿之助(4代目)は中村隼人らには紳士的だった?」からの続き

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代役・中村隼人は最終公演終演後の挨拶で四代目猿之助の味方でいようと思っていると発言していた

猿之助さんは、一家心中を図ったと見られる事件により、自身の主演舞台「市川猿之助奮闘歌舞伎公演」(東京・明治座)を途中降板となり、中村隼人さんが代役を務めているのですが、

中村さんは、最終公演の終演後、幕前に正座すると、

若手一同は猿之助兄さんに支えられて、いまがある。われわれはずっと『味方』でいようと思っています

いつかまた会える日を信じて、精進して参ります

と、涙声で挨拶し、拍手喝采を浴びています。

歌舞伎界は四代目猿之助のパワハラ・セクハラをもみ消そうとしていた?

ただ、この中村さんの発言は、(多数の人が居合わせて目撃していて)ほぼ確定的とされている猿之助さんのパワハラ・セクハラ疑惑を完全に否定しているとも言え、

猿之助さんのパワハラ・セクハラ疑惑が週刊誌「女性セブン」で報じられた直後も、歌舞伎界では、誰も声を上げず、黙殺していたことから、歌舞伎界全体がパワハラ・セクハラ疑惑をもみ消そうとしているのではと言われました。

(中村さんら有力な歌舞伎役者が、舞台上で猿之助さんの味方である旨を表明したことは、被害を受けた人たちに対して、もう声を上げるなという恫喝(どうかつ)とも言われました)

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四代目猿之助の所属事務所「ケイファクトリー」はパワハラ・セクハラ疑惑を完全否定

ちなみに、2023年5月23日、猿之助さんの所属事務所「ケイファクトリー」は、

ハラスメントに関しましては、今まで猿之助に関わった複数のマネージャーに聞き取りをしましたところ、弊社管轄の現場において、そのような事実は現在出てきておりません。

と、猿之助さんによるハラスメントを完全否定しているのですが、

某歌舞伎評論家は、

発表のポイントは《弊社管轄の現場》というキーワードです。ケイファクトリーが猿之助さんをマネジメントする管轄の現場は、猿之助さんが出演するドラマや映画など現代劇や、バラエティー番組などへの出演に限ったものです。つまり、歌舞伎の興行や舞台、一門についてのことは『管轄外』である、ということを言いたかったんでしょう。

いくら歌舞伎の現場に関係ない現代劇のマネジャーに聞き取り調査をしたところで、猿之助さんが『権力』を持っていた歌舞伎内でのハラスメントが見えてこないのは、当たり前のことです。この所属事務所の発表をもって“セクハラ・パワハラはなかった”と結論づけることはできません

と、歌舞伎界全体が猿之助さんのハラスメントをもみ消そうとしていると語っています。

「市川猿之助(4代目)は澤瀉屋一門から不満を抱かれていた!」に続く

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