1958年、テレビドラマ「やりくりアパート」で俳優デビューすると、たちまち人気を博し、その後も、「番頭はんと丁稚(でっち)どん」「頓馬天狗」「細うで繁盛記」「どてらい男」など、ヒット作品に次々と出演し、その人気を不動のものにした、大村崑(おおむら こん)さん。

今回は、そんな大村崑さんの若い頃から現在までの活躍や経歴を時系列でまとめてみました。

大村崑

「大村崑の生い立ちは?10代でキャバレーボーイ!20代で司会業に転向していた!」からの続き

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大村崑の20代の頃

26歳の時に「北野劇場」の専属コメディアンとなっていた

大村崑さんは、ある時、「灰田勝彦ショー」で司会を務めたことがきっかけで、自分でお客さんを笑わせたいと思うようにったそうで、

コメディアンに憧れるようになると、1957年、26歳の時には、「北野劇場」の支配人にその面白さを買われて、「北野劇場」の専属コメディアンになったそうです。

27歳の時にテレビドラマ「やりくりアパート」で一躍人気を博す

そんな大村崑さんは、1957年、脚本家の花登筺(はなと こばこ)さんと知り合い、1958年、27歳の時には、花登筺さんが脚本を手掛けた、安アパートの住人が繰り広げる珍騒動を描いたテレビドラマ「やりくりアパート」で、学生・コンちゃん役でテレビドラマデビューすると、ドラマは高視聴率を記録し、大村崑さんも一躍人気を博します。

また、大村崑さんは、番組中の生CM「ダイハツ・ミゼット(三輪自動車)」に、ずれ落ちたロイド眼鏡をかけた姿で出演すると、これも人気を博します。

「ダイハツ・ミゼット(三輪自動車)」のCM
CM「ダイハツ・ミゼット(三輪自動車)」より。右が大村崑さん。

28歳の時にテレビドラマ「番頭はんと丁稚(でっち)どん」で全国的な人気を博す

また、大村崑さんは、翌年の1959年、28歳の時には、再び、花登筺さん脚本のテレビドラマ「番頭はんと丁稚(でっち)どん」で、ちょっとオツムの弱い「丁稚の崑松」役を演じると、またしても、テレビドラマは大ヒット。

「番頭はんと丁稚どん」に出演する大村崑
「番頭はんと丁稚(でっち)どん」より。左が大村崑さん。

こうして、大村さんは、たちまち、全国的な人気者となったのでした。

28歳の時に「頓馬天狗」の「尾呂内南公(オロナイン軟膏)」役で子供を中心に絶大な人気を博していた

そして、大村崑さんは、1959年には、「東宝」から独立した花登筺さんに連れられ、芦屋雁之助さん、小雁さん、由美あづささんらとともに、「劇団 笑いの王国」の結成に参加し、座長に就任すると、

「劇団 笑いの王国」が全面的に関わったテレビドラマ「頓馬天狗」が高視聴率を記録します。

また、大村崑さんは、劇中「尾呂内南公(オロナイン軟膏)」役を演じているのですが、「姓は尾呂内(オロナイン)、名は南公(軟膏)」のセリフが子どもたちを中心に絶大な人気を博し、その人気を不動のものにしたのでした。

「頓馬天狗」に出演する大村崑
「頓馬天狗」より。

大村崑の30代の頃

32歳の時に「笑いの王国」が解散

しかし、そんな大村崑さんと花登筺さんが一緒に夜の街へ遊びに行くと、顔が知られている大村崑さんだけが人気者となったことから、大村崑さんの人気に嫉妬した花登筺さんから嫌がらせを受けるようになるなど、次第に二人の関係にヒビが入るようになったそうで、

さらには、大村崑さんと人気を二分していた芦屋雁之助さんと弟・小雁さんが、「笑いの王国」を退団したこともあり、1963年、32歳の時には、「笑いの王国」は解散となっています。

39歳の時にテレビドラマ「細うで繁盛記」で主人公を陰から支える板前・善三役

それでも、大村崑さんと花登筺さんのタッグは続き、大村崑さんは、1970年、39歳の時には、花登筺さん原作・脚本のテレビドラマ「細うで繁盛記」で、主人公の加代(新珠三千代さん)を陰から支える板前・善三役を演じています。

「細うで繁盛記」に出演する大村崑
「細うで繁盛記」より。(左から)高島忠夫さん、大村崑さん、新珠三千代さん。

大村崑の40代の頃

42歳の時にテレビドラマ「どてらい男(やつ)」で支配人・岡田役

また、大村崑さんは、1973年、42歳の時には、テレビドラマ「どてらい男(やつ)」で主人公の良き理解者である支配人・岡田役を演じているのですが、

大村崑さんは、この「どてらい男(やつ)」と「細うで繁盛記」で、これまでのコミカルな演技とは一転して、渋い演技を披露し、新境地を開いています。

「どてらい男」に出演する大村崑
「どてらい男」より。大村崑さんと新藤恵美さん。

43歳の時に花登筺との決別を決意していた

そんな大村崑さんですが、花登筺さん絡みのことでいろいろと嫌なことが続いたそうで、ついに、1974年、43歳の時には、花登筺さんと決別することを決意したといいます。

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大村崑の40代(花登筺と決別以降)~90代(現在)

こうして、花登筺さんと決別した大村崑さんは、以降、主な活動の場を、コメディーや司会から俳優業にシフトしていったのですが、2018年、87歳の時には、「西郷どん」で大河ドラマ初出演も果たしています。

また、情報番組のコメンテーターとしても活動するほか、講演活動なども行っています。

そんな大村崑さんは、2018年、86歳にして「ライザップ」で筋トレを始めるほか、

  • 2021年(90歳)には「ロボット修理人のAi(愛)」
  • 2023年(92歳)には「SPELL〜呪われたら、終わり〜霊能者・馬飼野俊平の事件簿シリーズ」
  • 2024年(93歳)には「お終活 再春!人生ラプソディ」
  • 2024年(93歳)には「~if~警視庁捜査一課 剣木善治」

などの映画やテレビドラマにも出演しており、90歳を過ぎた現在も現役で活動しています。

大村崑

お読みいただきありがとうございました

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