1980年、「黄色い牙」で直木賞を受賞し、一躍、流行作家となると、その後は、派手なヘアスタイルにタイツ姿という奇抜な格好でタレントとしてもブレイクした、志茂田景樹(しもだ かげき)さん。
そんな志茂田景樹さんのプライベートはどのようなものだったのでしょうか。
今回は、志茂田景樹さんの妻との馴れ初め、結婚後の驚くべき関係(夫婦仲)について、ご紹介します。
「【画像】志茂田景樹の若い頃が凄い!現在までの経歴を時系列まとめ!」からの続き
志茂田景樹の妻・光子との馴れ初めは?
志茂田景樹さんは、1969年に、会社員だった光子さんと結婚したそうですが、志茂田景樹さんと光子さんは、同じ職場で働いていたことで知り合い、交際をスタートさせると、同棲を経て、結婚に至ったそうです。
志茂田景樹は妻・光子の励ましのお陰で作家への道を諦めなかった
実は、この頃、志茂田景樹さんは、フリーライターをしながら、作家を目指していた時期だったそうですが、なかなか、賞が取れず、作家の道をあきらめ、(収入が高かったこともあり)フリーライターとして仕事をしていこうかと迷っていたといいます。
そこで、光子さんに、
もう応募するのを辞めようかな
と、漏らすと、
それまで、何も言わなかった光子さんが、
私は反対だわ
と、強く言ったそうで、
この言葉に、志茂田景樹さんは、
妻は僕の才能を買ってくれている・・・
と、確信し、それが何よりもうれしかったそうです。
それ以来、志茂田景樹さんは、心の中にあった「壁」のようなものが一気に崩れ去ったそうで、自分が書きたいと思うものを書いて応募するようになり、それが、作家デビューへと繋がっていったのだそうです。
志茂田景樹は直木賞受賞直後に家を出て帰らなくなり不倫で10年別居していた
そして、1976年には、ついに、「やっとこ探偵」で小説現代新人賞を受賞し、プロ作家デビューを果たすと、1980年には、「黄色い牙」で念願だった直木賞もを受賞し、一躍、流行作家となるのですが・・・
志茂田景樹さんは、すぐに、編集者たちと銀座の高級クラブを飲み歩く生活が始まったそうで、直木賞を受賞した翌年の1981年には、なんと、愛人をつくって家を出ていってしまい、不倫で10年以上にも渡り、家に戻らなかったのだそうです。
志茂田景樹の妻・光子は決して離婚しようとしなかった
それでも、志茂田景樹さんの妻・光子さんは、
それからは、怒りと恨みのなかで暮らしていました。でも、愛人問題で離婚しようと思ったことは一度もなかった
と、語っているほか、
子供の前で父親の悪口を絶対に言わず、相手の女性のことも知られないように子育てをしていたそうで、
志茂田景樹さんは、
もし、女房が僕の悪口を言っていたら、逆に気が楽だったかもしれない。でも、こんな僕でも待ち続けて、子供たちをしっかり育て、家庭を守った。そのことに罪の意識はありました。
だから家を出たといっても、ほかの惑星に行っちゃうような飛び立ち方はできなかった。見えないクビキがあった。いつか(家族のもとに)戻るんだろうな、ということは常にありました
と、語っています。
ちなみに、光子さんは、著書「わたしはぜったい別れない 見捨てられた妻の手記」を出版しているのですが、内容説明には、
夫の背後に女の影を感じた日、それが私が修羅と化した日々の始まり。志茂田が念願の直木賞を授賞した「歓喜の頂点」から幾らも経っていなかった。
引き裂かれるような心とからだの痛み。自殺未遂。荒れすさむ子ら。見捨てられ家族は崩壊した。でも私は別れない、別れたくない。愛しているのだもの。
夫の不倫でなめた壮絶な苦しみ痛みと、二十年にわたる再生の道のりを率直に綴る、みずみずしい感動をよぶ手記。
とあり、光子さんの苦しみがどれほど壮絶なものだったかが伺えます。
志茂田景樹は妻・光子と「よい子に読み聞かせ隊」でパートナーとして活動をともにしていた
その後の詳しい経緯は不明ですが、長い時を経て、1999年には、志茂田景樹さんの「よい子に読み聞かせ隊」に、妻・光子さんも参加し、パートナーとして活動を共にするようになったそうで、
光子さんは、2013年のインタビューで、
100組あれば、100通りの家族の在り方があると思うんです。今の主人との距離感は、私が何十年もかかってようやくたどり着いた最も心地よい間合いなんです。
と、語っています。
また、現在は、車椅子で生活している志茂田景樹さんを、光子さんがサポートしているようで、長い年月を経て、夫婦の関係は、丸く収まったのかも知れません。
「志茂田景樹の子供は息子が2人!次男はカリスマドライバーの下田大気!」に続く
1969年、同じ職場で知り合った光子さんと結婚するも、1980年に直木賞を受賞すると、なんと、愛人を作り、家を出て、10年以上も別居していたという、志茂田景樹(しもだ かげき)さん。 そんな志茂田景樹さんは、妻・光子さん …