1997年、舞台「ジェリーズ・ガールズ」で女優デビューすると、以降、「レ・ミゼラブル」「ミス・サイゴン」「レベッカ」「国民の映画」など、ジャンルを問わず、次々と大作に出演し続けている、シルビア・グラブさん。

今回は、そんなシルビア・グラブさんの、若い頃から現在までの活躍や経歴を時系列でまとめてみました。

シルビア・グラブ

「シルビア・グラブの生い立ちは?幼少期はダンスに夢中! 中学高校からミュージカルに出演していた!」からの続き

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シルビア・グラブは20代の時に「Jerry’s Girls」で舞台デビュー

シルビア・グラブさんは、1996年、大学を卒業して帰国すると、翌年の1997年、22歳の時に、「Jerry’s Girls」で舞台デビューしています。

ちなみに、シルビア・グラブさんは、この時のことを、

やっぱり初日のソワソワ、ワクワク感かな。お客さんの前に出て1曲歌ったあと、ものすごくうれしくて。

22歳っていう、わりと若くしてデビューできたんですけど、「これがやりたかったんだよー!」という、うれし涙が出ちゃいました。

初日のカーテンコールで涙を流したのって、そのときと「レ・ミゼラブル」の初日と、この間の「三谷幸喜の『ショーガール~Social Distancing Version~』」くらいです。

と、語っています。

シルビア・グラブの20代後半~30代前半の頃は「レ・ミゼラブル」や「ミス・サイゴン」ほか

以降、シルビア・グラブさんは、

  • 2000年(26歳)「エリザベート」(マダム・ヴォルフ役)
  • 2000、2004年(26歳、30歳)「Shoes On!」シリーズ(福田陽一郎さん演出)
  • 2000年(26歳)「アイ・ガット・マーマン」(宮本亞門さん演出)
  • 2004年(30歳)「INTO THE WOOODS」
  • 2005~2007年、2009年(31歳~33歳、35歳)「レ・ミゼラブル」(ファンテーヌ役)
  • 2008年(34歳)「ミス・サイゴン」

と、次々に舞台に出演しているのですが、

「エリザベート」では、初めて帝国劇場に立ち、このことがきっかけで、「レ・ミゼラブル」や「ミス・サイゴン」のようなグランドミュージカルにも出演できるようになったそうで、

シルビア・グラブさんは、帝国劇場への憧れについて、

やっぱり規模が違いますよね。劇場のサイズ感もそうだし、オーケストラが入ったり、衣装もゴージャスだったり……

ただ、私より先に母が「帝国劇場に立つのはすごいことなんだよ!」と言っていて、自分で実感するにはちょっと時間がかかりました。当時はとにかく「やる!」という思いで、しがみついていたような感じだったので(笑)。

と、語っています。

シルビア・グラブの30代の頃は「レベッカ」で菊田一夫演劇賞・演劇賞、「国民の映画」で読売演劇大賞優秀女優賞を受賞

34歳の時に「レベッカ」のダンヴァース夫人役で「第34回菊田一夫演劇賞・演劇賞」を受賞

シルビア・グラブさんは、2008年、34歳の時には、「レベッカ」のダンヴァース夫人役で、「第34回菊田一夫演劇賞・演劇賞」を受賞しているのですが、

「レベッカ」に出演するシルビア・グラブ
「レベッカ」より。

実は、シルビア・グラブさんは、20代前半は、弾けた明るいパンチの効いた役をやることが多く、「レ・ミゼラブル」でファンテーヌを演じたことがきっかけで、儚(はかな)い役が続き、その後、演じた「レベッカ」のダンヴァース夫人の役は、初めて演じる怖い役だったそうです。

そこで、「レベッカ」でダンヴァース夫人を演じる前に、ウィーンで上演中の舞台を観に行ったそうですが・・・

この時、

これ(ダンヴァース夫人)は無理かもしれない

と、一瞬、たじろいだといいます。

というのも、シルビア・グラブさんは、この時、34歳だったため、役に対して自分は若すぎると思ったのだそうです。

ただ、すごくやりたいと思っていたことから、「今までの自分を殺すしかない」と思い、これまでの、動くことで表現していたのをやめ、徹底的に動きを殺してこの役に臨んだそうで、

シルビア・グラブさんは、

だからきつかったですね……日常生活でもどんどん表情がなくなって、主人に「怒ってるの?」ってよく聞かれたくらい(笑)。

自分の引き出しにあるものではできない役だったので、演じている間は、普段から、「こんなとき、ダンバースはどんな表情をしてるかな」と想像するようになりました。それが評価されたことはすごくうれしかったです。

と、語っています。

38歳の時に三谷幸喜作品「国民の映画」のツァラ・レアンダー役で「読売演劇大賞優秀女優賞」を受賞

そんなシルビア・グラブさんは、2012年、38歳の時には、三谷幸喜さんの作品「国民の映画」でのツァラ・レアンダー役で、「読売演劇大賞優秀女優賞」を受賞しており、

「国民の映画」に出演するシルビア・グラブ
「国民の映画」より。段田安則さんとシルビア・グラブさん。

あれは本当にびっくりしましたね。ある朝、三谷さんからメッセージが来たんです。「新聞読んだ?」って。「え、新聞? なになに?」って返信したら、写メで読売演劇大賞のノミネーションを送ってくださって……。

まったくノーガードっていうか、そんなこと思ってもみなかったので、自分の演劇人生の中で一番の衝撃だったかもしれません(笑)。

と、語っています。

(「国民の映画」での共演者は、小日向文世さん、段田安則さん、小林勝也さん、風間杜夫さんなど錚々(そうそう)たるメンバーだったことから、この中に自分がいることが信じられず、稽古の最初からとても緊張していたそうです)

シルビア・グラブの40代の頃は「ショーガール」「メアリ・スチュアート」

40歳の時に三谷幸喜作品「ショーガール」シリーズに出演

また、シルビア・グラブさんは、2014年、40歳の時にも、三谷幸喜さんの「ショーガール」シリーズに出演しています。

「ショーガール」に出演するシルビア・グラブさん
「ショーガール」より。川平慈英さんとシルビア・グラブさん。

(「ショーガール」は福田陽一郎さんの脚本・構成・演出、木の実ナナさんと細川俊之さん出演で、1974年から1988年までPARCO劇場で上演された人気ショーシリーズで、三谷幸喜さんの新版には、シルビア・グラブさんと川平慈英さんが出演しています)

46歳の時に「メアリ・スチュアート」でエリザベス1世役

シルビア・グラブさんは、2020年、46歳の時には、ストレートプレイ「メアリ・スチュアート」で、メアリーの姉で、メアリーと敵対するイングランド女王のエリザベス1世役を演じているのですが、オファーがあった時は、とてもびっくりしたそうです。

というのも、まさかの古典劇、しかも、ストレートプレイ(歌がない劇)で、シルビア・グラブさんは、自信がなく、このオファーを受けるかどうか迷ったそうですが、

2018年に、朗読ミュージカルでエリザベス1世の役をやったこともあり、2年以内に同じ人物の役が来たのだから、これはやるべきだと思い、最終的には、思い切って受けることにしたのだそうです。

ただ、本当にきつかったそうで、

シルビア・グラブさんは、

役者としてはすごい経験になりましたし、プラスにしかなってないけれど、エリザベス1世という人物の人生を背負うことがまずつらいし、あのセリフ量だし、そこへコロナの問題も出てきて、途中からお客さんたちが皆さんマスクをし始めるし……。「最後まで演じられるんだろうか? 怖い!」と思いながら演じていました。

と、語っています。

「メアリー・スチュアート」に出演するシルビア・グラブ
「メアリー・スチュアート」より。

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シルビア・グラブの現在(50代)はミュージカル「カム フロム アウェイ」「三銃士」

そんなシルビア・グラブさんは、2024年、50歳の時には、ブロードウェイミュージカル「カム フロム アウェイ」でボニー/ビバリー役、そして、ミュージカル「三銃士」でミレディ役を演じています。

ミュージカル「カム フロム アウェイ」の制作発表より
ミュージカル「カム フロム アウェイ」の制作発表より。

「シルビア・グラブの夫・髙嶋政宏との馴れ初めは?結婚後も仲良し!子供は?」に続く

お読みいただきありがとうございました

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