1974年、細川俊之さんとの二人芝居「ショーガール」が15年続くロングランヒットとなり、舞台女優としての地位を確立された、木の実ナナ(きのみ なな)さんですが、その後は、舞台だけでなく、テレビドラマや映画にも数多く出演されています。今回は、そんな木の実さんのデビューからの出演作品を画像を交えてご紹介します。

「木の実ナナの若い頃は五木ひろしとの「居酒屋」が大ヒット!」からの続き

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出演作品(映画)

それでは、ここで、木の実さんの主な出演作品をご紹介しましょう。

映画では、

1962年「夢で逢いましょ」
1963年「若い仲間たち うちら祇園の舞妓はん」
     「やぶにらみニッポン」
1964年「続・若い季節」
1966年「「青春の言葉」より 風にきけ雲にきけ」

1967年「クレージーの怪盗ジバコ」
     「喜劇 大風呂敷」
     「日本一の男の中の男」
1968年「やればやれるぜ全員集合!!」
     「ドリフターズですよ!盗って盗って盗りまくれ」


「日本一の男の中の男」より。木の実さんと植木等さん。

1970年「喜劇 右むけェ左!」
1975年「大脱獄」
1978年「男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく」
1982年「汚れた英雄」


「男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく」より。木の実さんと渥美清さん。

1983年「みゆき」
1986年「キネマの天地」
1987~1989年、1996年、1998年、2015年、2016年「あぶない刑事シリーズ」
1988年「快盗ルビイ」

出演作品(テレビドラマ)

テレビドラマでは、

1966~1967年「ザ・ガードマン」第86話、第94話
1967年「レモンのような女」第3話
1971年、1972年「キイハンター」第152話、第228話
1974年「バーディ大作戦」第1話
     「北斗の人」第5話

1976年「風と雲と虹と」
     「大都会 闘いの日々」第25話
1980年「港町純情シネマ」
1981~1982年「本日も晴天なり」
1981年「本日も晴天なり」


「本日も晴天なり」より。

1982年「淋しいのはお前だけじゃない」
1982~2007年「土曜ワイド劇場『混浴露天風呂連続殺人シリーズ』」
2009年「天才刑事・野呂盆六4」
1983年、1984年「遠山の金さん 第1シリーズ」第39話、第104話
1983年「大奥」第17話


「淋しいのはお前だけじゃない」より。木の実さんと西田敏行さん。

1984年「ザ・サスペンス「一億人を敵にした男 復讐するは我にあり」」
     「オレゴンから愛」
1985年「たけしくん、ハイ!」
1986~1988年「あぶない刑事シリーズ」
1987年「火曜サスペンス劇場『霊感を売る女たち』」


「たけしくん、ハイ!」より。

1988年「火曜サスペンス劇場『霊感を呼ぶ女たち』」
     「砂の上のロビンソン」
1989年「女流作家シリーズ『偽りのダイヤモンド』」
1991年「女相撲」
1994年「警部補 古畑任三郎」
     「裸の大将放浪記」第69話


「警部補 古畑任三郎」より。木の実さんと田村正和さん。

1995年「明るい家族計画」
1995~1996年「走らんか!」
1996~2001年「渡る世間は鬼ばかり」
1997年「はみだし刑事情熱系」第22話
     「WHO!?」
     「ベストパートナー」


「渡る世間は鬼ばかり」より。


「はみだし刑事情熱系」より。(左から)前田愛さん、木の実さん、柴田恭兵さん、風間トオルさん。

1998年「素敵に女ざかり2」
     「月曜ゴールデン『万引きGメン・二階堂雪シリーズ』」
     「海まで5分」
1999年「ふたり」
     「京都始末屋事件ファイル」第8話


「万引きGメン・二階堂雪シリーズ」より。多岐川裕美さん(左)と木の実さん(右)。

2000年「曲がり角の女たち」
2001年「女の橋」
     「できちゃった結婚」
     「暴れん坊将軍XI 」第11シリーズ 第7話
2001~2006年「金曜エンタテイメント『温泉名物女将!湯の町事件簿シリーズ』」

2002年「はぐれ刑事純情派」
2003年「震える手」
2004年「ホシに願いを」
2005年「デパ地下の女」
2006年「特命!刑事どん亀」第3話
     「DRAMA COMPLEX「嘘をつく死体」」
     「水曜ミステリー9『ドクター・ヨシカの犯罪カルテシリーズ』」


「嘘をつく死体」より。岸惠子さん(左)と木の実さん(右)。

2007年「浅草ふくまる旅館」第2シリーズ
2008年「瞳」
     「パズル Piece4」
2009年「水曜ミステリー9『付き人女優・安野すみれ 楽屋裏事件ファイル』」
2012年「水曜ミステリー9『温泉女将ふたりの事件簿シリーズ』」
2016年「金曜ロードSHOW!特別ドラマ企画『さよならドビュッシー 〜ピアニスト探偵 岬洋介〜』」
     「とげ 小市民 倉永晴之の逆襲」


「さよならドビュッシー 〜ピアニスト探偵 岬洋介〜」より。(左から)キムラ緑子さん、北大路欣也さん、菊池桃子さん、上白石萌歌さん、黒島結菜さん、東出昌大さん、木の実さん。

ほか、数多くの作品に出演されています。

「あぶない刑事」で松村優子課長役

ところで、木の実さんは、1986年、刑事コンビのタカ(舘ひろしさん)とユージ(柴田恭兵さん)が活躍するアクションドラマ「あぶない刑事」で、課長・松村優子役を演じられているのですが、

木の実さんは、ミニスカートやヒョウ柄など、刑事らしからぬ派手な服を着ていたことについて、

私の役はずっと出ているわけではないので、印象を強くしようと選んできました

と、自身で選んでいたことを明かされています。

ちなみに、この「あぶない刑事」での、浅野温子さんとのやりとりは、ほとんどがアドリブだったそうで、

みんな茶目っ気があって、何かあれば笑わせようとしてましたね

と、出演者、スタッフ、みんな仲が良く、撮影はとても楽しかったそうです♪


「あぶない刑事」より。(左から)舘ひろしさん、柴田恭兵さん、木の実さん、中条静夫さん。

「混浴露天風呂連続殺人」シリーズに出演

また、木の実さんは、主人公・太郎(古谷一行さん)と同僚のかおり(木の実さん)が、各地の秘湯を訪れ、殺人事件を解決していく様子が、惹かれ合う二人の恋模様とともに描かれた、土曜ワイド劇場「混浴露天風呂連続殺人」シリーズに、1982~2007年と、長きに渡って出演されているのですが、

1982年10月、「婚前奥伊豆旅行“私を鬼女にしたのは誰”」から、1年に1~2回のペースで放送された、この「混浴露天風呂連続殺人」シリーズは、無名だった温泉地でロケを行うなど、秘湯ブームの火付け役にもなったのだそうです。

そして、2007年、26作目をもって、ついに、シリーズは終了しているのですが、シリーズに登場した温泉は、全部で85ヶ所にも達し、ロケは全国に及んだそうで、

木の実さんは、

思い出は全部。すべての温泉の泉質まで覚えてます。日本人に生まれて良かった、と思える温泉に出合えた思い出深い作品。最終回は、シリーズの集大成にしたい。

と、語っておられました。


「混浴露天風呂連続殺人」より。木の実さんと古谷一行さん。

ちなみに、「混浴露天風呂連続殺人」シリーズでは、ストーリー上、必然的に女性のヌードが多く登場するのですが、

森山浩一プロデューサーは、2007年、26作目を持ってシリーズが終了した理由について、

全国の温泉をひと通り回り、秘湯ブームのさきがけとなった番組の使命は終わったかなと思っている。お色気は、終了とは無関係。

と、ヌードが原因であることは否定されています。

ただ、これは表向きの理由だったようで、実際には、やはり、時代とともに、女性のヌードをテレビで放送することが難しくなってきたことが原因だと言われています。

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受賞歴

さて、こうして、数々の作品に出演されてきた木の実さんは、1974年に、舞台「ショーガール」「ゴールデンアロー賞演劇新人賞」「芸術選奨文部大臣新人賞」を受賞されているほか、

1975年には、舞台「真夏の夜の夢」「第1回菊田一夫演劇賞新人賞」
1976年には、舞台「雨」「第11回紀伊国屋演劇賞」
1984年には、舞台「ショーガール」などで「第5回松尾芸能賞演劇優秀賞」


「ショーガール」より。細川俊之さん(左)と木の実さん(右)。

1988年には、「ゴールデンアロー賞大賞」「ゴールデンアロー賞演劇賞」
1992年には、舞台「女相撲」「第18回放送文化基金賞演技賞」
2001年には、舞台「ロス・タラントス」「第8回読売演劇大賞選考委員特別賞」
2003年には、「第19回浅草芸能大賞奨励賞」

など、数多くの賞を受賞されており、

2001年には、「ベストジュエリードレッサー賞」も受賞されています。

「木の実ナナは更年期障害を克服していた!」に続く

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