1971年、17歳にして、プロのギタリストとしてキャリアをスタートさせると、同年、アルバム「インフィニット」で鮮烈なデビューを果たし、
以降、坂本龍一さん、矢野顕子さん、ハービー・ハンコックさんら国内外の名だたるミュージシャンと共演し、日本ジャズ界を牽引してきた、渡辺香津美(わたなべ かづみ)さん。
そんな渡辺香津美さんは、小学2年生の時、音楽好きなお父さんの影響で、オルガンやピアノを始めたそうですが、小学6年生の時、加山雄三さんに憧れ、独学でエレキギターを始めると、中学2年生の時には、習いに行ったギター教室で、先生にジャズをすることを勧められたといいます。
今回は、渡辺香津美さんの、幼少期(生い立ち)から高校生で中牟礼貞則さんのジャムセッションに参加するようになるまでをご紹介します。

渡辺香津美のプロフィール
渡辺香津美さんは、1953年10月14日生まれ、
東京都渋谷区の出身、
血液型はA型、
学歴は、
山手幼稚園
⇒暁星小学校
⇒暁星中学校・高等学校卒業
ちなみに、「渡辺香津美」は本名です。
渡辺香津美は小学2年生の時に父親の影響でオルガンやピアノを始めていた
渡辺香津美さんは、東京都渋谷区・宮益坂下交差点でタバコ屋を営むお父さんのもとに誕生すると、
チャップリンの映画音楽や、ルイ・アームストロング、ラテン音楽が好きだったお父さんの影響で、小学2年生頃からオルガンやピアノの稽古を始めたそうで、
お父さんのステレオから流れて来た音楽に合わせてピアノを弾いたりしていたそうです。
ただ、アドリブで弾くことが好きだったことから、練習は全くせず、好き勝手に鍵盤を叩いていたそうで、
ピアノの蓋を開けてフエルトに画びょうを刺し、変な音をさせて、先生にものすごく怒られたこともあったそうです。
渡辺香津美は小学6年生の時にギターを始めていた
そんな渡辺香津美さんは、1966年、小学校6年生の時、道玄坂にヤマハミュージックができ、エレクトーンとエレキギターが弾き放題だったことから、ほとんど毎日通うようになったそうですが、
この頃、加山雄三さん主演の映画「エレキの若大将」を映画館で観て、ギターがかっこいいと思うようになり、ギターも始めたそうで、
そんな中、当時、流行していたバンド「ザ・ベンチャーズ」のメンバーが使っていた「モズライト」という超高級ギターが、ヤマハミュージックのショーケースの中に飾られていたそうで、渡辺香津美さんが、毎日、そのギターを眺めていると、
ある日のこと、売り場の人が
これはすごいギターなんだよ、弾きたいか?
と、言って、中から出してれたそうで、
弾かせてもらうと、ほかのギターとは全く違う感触に、たちまち、「モズライト」の虜になったそうで、
こんなギターを自由に扱って音が出せる人になりたいな
と、思ったのだそうです。
渡辺香津美は中学生の時にバンド活動を始めていた
また、渡辺香津美さんは、伯母さんが実家(タバコ屋)の隣で美容室をやっていたことから、休日には、美容室の場所を借りて、親戚や友達も集めて、みんなで一緒にギターの練習をさせてもらっていたそうですが、
そのうち、自分が一番うまいことに気付いたそうで、それを励みに、密かに特訓を重ねると、中学に進学後は、音楽仲間とバンドを始めたそうで、
渡辺香津美さんは、
エレキギターを担いで東中野や飯田橋に出かけ練習をしました。ときどき、家の2階の物干し台にアンプを持ち出して、明治通りに向けてジャカジャカ弾いたりもしました。気持ちよかったですよ。
と、語っています。
渡辺香津美は中学2年の時にジャズを聴いて衝撃を受けていた
そして、独学でエレキギターをやっていたことから、一度、しっかり習おうと思い、宮益坂にあるギター教室に通い始めると、
先生に、
きみは指がよくまわるからジャズをやってみたら
と、アドバイスされ、ジャズ・ミュージシャンのジョー・パスのレコードを聴くことを勧められたそうで、
(その先生は、ジャズ、クラシック、ハワイアンまで、オールマイティに教えていたそうです)
ジョー・パスのレコードを聴くと、ものすごいスピードで速弾きする演奏方法を知ったそうで、
これが同じギターの音なのか
と、衝撃を受けたのだそうです。
渡辺香津美は中学2年生の時に渡辺貞夫のジャズギター教室に通い始めていた
すると、そんな中、お母さんが、ジャズミュージシャンの渡辺貞夫さんの家にお邪魔するコネを作ってくれたそうで、
渡辺香津美さんがギターを持って渡辺貞夫さんの家を訪ね、「枯葉」と「イパネマの娘」という曲を弾くと、
渡辺貞夫さんには、
子供ながらよく弾けているけれど、しっかり習った方がいい
と、アドバイスされたそうで、
渡辺香津美さんは、恵比寿にある、渡辺貞夫さん主催のジャズスクールの一部門であるジャズギター教室に通うことにしたのだそうです。
(渡辺香津美さんのお母さんと渡辺貞夫さんの関係については不明ですが、実家のそばにジャズクラブなどがあったようなので、その関係で知り合いだったのかもしれません)
渡辺香津美は高校生の頃に師匠・中牟礼貞則のジャムセッションに参加するようになっていた
こうして、ジャズギター教室に通い始めた渡辺香津美さんは、ジャズギタリストの中牟礼貞則さんに、約3年間、本格的にジャズギターを習ったそうで、
ギター教室を卒業する頃には、実家のすぐそばのジャズクラブで行われていた、中牟礼貞則さんのジャムセッションに参加するようになったそうですが、
やがて、
面白い高校生がいる
と、噂になったのだそうです。
(中牟礼貞則さんは、週に1度、このジャズクラブで演奏しており、渡辺香津美さんもよく聴きに行っていたそうです)
「【画像】渡辺香津美の若い頃は?デビューから現在までのアルバム(曲)や経歴は?」に続く
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