「水戸黄門」「遠山の金さん」など、悪を罰する、正義感の強いヒーロー役でおなじみの、杉良太郎(すぎ りょうたろう)さんですが、その真っ直ぐな性格は、劇中だけでのものではなく、リアルでもそうだったそうで、それが原因で、しばしば周囲との軋轢を生んでいたようです。

「杉良太郎の嫁は伍代夏子!前妻は?息子は山田純大!」からの続き

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山城新伍と不仲だった?

杉さんは、常に完璧を求めるあまり、自分自身はもとより、共演者、スタッフ(監督、助監督、脚本家なども含めて)に対しても、キャリアや年齢に関係なく、容赦なく厳しい態度で接していたため、しばしば、共演者と軋轢が生じたそうです。

中でも、「新五捕物帳」(杉さんが原案・主演)で共演された山城新伍さんとは、撮影中、険悪となり、山城さんが降板。不仲説が流れました。

というのも、杉さんは、町方同心の捕物時の装束や、岡っ引きの十手の形状や携帯方法など、史実に基づいた演出にこだわり、スタッフや共演者に注文をつけては、何度も撮り直しをさせていたそうで、

山城さんは、

芝居も殺陣も下手なヤツが、テレビの時代劇に史実うんぬん、ふざけるな

と、杉さんに反発したというのです。

(当時、杉さんは、殺陣があまりうまくなかったようで、悪役商会の八名信夫さんも「(大部屋だった頃)何度もぶつけられた。」とぼやいていたそうです)

リアルを追求し過ぎ?

ちなみに、後に、杉さんは、ラジオ番組「徳光和夫 とくモリ!歌謡サタデー」に出演された際、

良く若い演者の方が僕の所に来て、「時代劇は初めてだが一様、殺陣は出来ます」と言うが・・・僕に言わせたら”殺陣”が出来るのは・・・

「剣術(各流派)・鎗術・薙刀術 と柔術小物(十手・小太刀・懐剣)と合気道の全てを習得して初めて”殺陣”が出来る!と言え!!」と話していました。

と、おっしゃっているほか、

杉さんには、悪役の方を本当に思い切り殴っていたという話もあり、リアルを追求しすぎて、役に没頭するあまり、融通の利かない杉さんと、「旗本退屈男」など理屈抜きの娯楽大作で主演を務められた山城さんとでは、そもそも考え方が違っていたのでしょう。

鶴田浩二も激怒させていた?

また、杉さんは、当時、東映のスター俳優だった鶴田浩二さんをも激怒させたことがあったと言われています。

杉さんが俳優として人気が出始め、東映の映画に出演された時のこと、東映の撮影所のどこかで、鶴田浩二さんとすれ違ったそうですが、杉さんは、その際、鶴田さんに挨拶もしないで素通りしたそうで、

これに、鶴田さんが、

殺せ

と、激昂したというのです。

実は、杉さんは、山城さん、八名さん、鶴田さんなど、東映の役者をバカにしていたとも言われているのですが、少なくとも、パーッと華やかな殺陣で魅せる時代劇(娯楽)が特徴の東映(俳優)と、芝居を頑ななまでにリアルに追求する杉さんとでは、水が合わなかったのは間違いないでしょう。

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「流し目の杉さま」は嫌だった?

こうして、基本的には、自分の考えを自信を持って貫かれるなど、プライドの高い杉さんですが、いつの頃からか呼ばれるようになった、「杉さま」という呼び名も嫌いだったそうです。

つまり、

私にはどこか人をおちょくっているように聞こえて。マスコミに自分を理解してもらうのは難しいと感じました。

と、いうのです。


流し目が素敵な杉さんですが・・・

また、同様に、代名詞の「流し目」も、

流し目には下品な響きがあります。媚びているイメージです。この言葉は、日本の芸能界の独特の文化じゃないでしょうか。外国の人には「杉はセクシーだね」と言われます。その表現は心地よかった。

と、嫌いだったそうですが、

確かに、生真面目な杉さんには、「中年キラー」「後家殺し」とも言い換えられる、「杉さま」という呼ばれ方は、小馬鹿にされている気分になるのかもしれませんね。

「杉良太郎が舞台で本当に切腹して大パニック?リアル追求が凄すぎる!」に続く

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