横山ノックさんや笑福亭鶴瓶さんと親交の深かった上岡龍太郎(かみおか りゅうたろう)さんですが、あの、島田紳助さんとも深い絆で結ばれていたといいます。

「上岡龍太郎の現在は?引退後は悠々自適な暮らしを謳歌!」からの続き

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島田紳助は上岡龍太郎の助言で「ツッパリ漫才」を確立していた

島田紳助さんは、上岡さんのことを、「心の師」と表現するほど尊敬していたといいますが、そんなお二人の出会いは、紳助さんが若手時代の時のことだったそうです。

ある時、紳助さんが、漫才について上岡さんに相談すると、

上岡さんは、

君はどんな漫才がしたい?

と、問うたそうで、

紳助さんが、

今までになかった漫才がやりたいんです

と、答えると、

上岡さんは、

よし! じゃあ僕が今から今までの漫才のパターン全部教えてやるから、これからそれやったらあかんぞ

と、これまでのネタのパターンを教えたそうで、

ここから、紳助さんは、リーゼントヘアにつなぎ作業着という、今までにない不良スタイルの「ツッパリ漫才」を確立したのだそうです。

引退表明時には島田紳助から引き止められていた

以降、二人は師弟のような関係を築いていったそうで、

上岡さんが、1997年に、

ボクの芸は20世紀で終わり。21世紀には新しい人生を歩みたい

と、引退を表明した際には、

紳助さんが即座に反応し、

芸能界での道標を失ってしまう。引退を考え直してほしい

という趣旨の手紙を上岡さんに送ったそうですが、

上岡さんからは、

ずいぶん前から君は僕の前を走っているんだよ

と、返事が来たそうで、紳助さんは、これを読み、涙が止まらなかったといいます。

島田紳助の引退を思いとどまらせていた

また、上岡さん引退後の2004年、紳助さんが、吉本興業所属の女性社員に対し暴力をふるったとして、謹慎した際には、引退も頭によぎりながら、

僕はこれからどうすればいいのでしょう

と、真っ先に上岡さんに相談すると、

上岡さんには、

悪いと反省しているなら誠心誠意相手の女性に謝れ。でも自分から『引退する』などとは絶対に言うな。周りのスタッフのことを考えろ

と、諭されたそうで、

結果、紳助さんは、引退を思いとどまったのだそうです。

島田紳助の引退を知らなかった

そんな紳助さんも、2011年8月には、暴力団との交際が報じられたことで、芸能界を引退しているのですが、

上岡さんは、同月24日、大阪市内の自宅前で取材に応じ、

思いはいっぱいあるけど、今は一般人で何も言うことはない

と、語っています。

(紳助さんの引退については、紳助さん本人から連絡はなく、前日23日の夜、紳助さんの会見を偶然テレビで見て知ったそうです)

また、紳助さんは、

上岡さんと一緒の55歳で引退したのは何かの縁でしょうかね

と、語っているのですが、

このことについて、上岡さんは、

僕を立てて言ってくれているけど僕は何もしていない

と、語っています。

(実際には、上岡さんが引退したのは58歳で、引退を表明したのが55歳)

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島田紳助の引退を予言していた?

ちなみに、上岡さんは、1990年、深夜バラエティー番組「EX(エックス)テレビ」に出演した際、

テレビで我々の芸能はやりにくなってくるんですよ。なんで芸人になったか言いましょか。みんなと一緒のことをやるのが嫌いなんです。そういう人間ておるんですよ。

できるだけラクしたい。目立ちたい。ちやほやしてほしい。だいたいこういうとこなんです。芸人になってるやつの根の考えちゅうのは。

暴力団も一緒なんです。同じ考えでしょ。芸人と暴力団が癒着するな、というのがおかしな話でね。根は一緒のタイプなんですから。ちょっと子供のころから口が達者やったか、腕が達者やったかで、木(の枝)が分かれたわけで。

テレビに出てる以上は、芸能人といえども一般人として良識を持たなくてはいけない、と。こうおっしゃる御仁がおられる。良識なんかあったら、こんな仕事してませんからね、私ら。良識がないから芸人やってるんで。

「ほしたらお前、ラクしてやな、ちやほやしてもうて、目立って、お金もようけ儲って、ええことばっかりやないか」というけども。そのかわり末路哀れは覚悟の上ちゅうのがありますがな。

売れりゃこんなええ商売ないけど、売れなんだらこんなミジメな商売はない、っちゅうやつですからね。そやから、我々は棚からぼた餅、濡れ手でアワ、一攫千金、それが取れたときはエエけど、取れなんだら末路は哀れ極まりない。

もう、あとはのたれ死にすること覚悟の上、あかなんだら見事にどこで死んだかわからんような、そんな死に方をする。そのかわり、良かったときには、もう一攫千金、夢見るような、これが我々の世界。

そのかわり、一般人はコツコツコツコツやって、我々のことを「あんなもんになったらいかんで」と後ろ指さしながら、最後には、「ほら、努力する者が勝ちでしょ」という世の中のきちっとしたピラミッドを作らないかんのに。これを誰かが崩してもうたから、一般人までみんな一攫千金、濡れ手でアワ、棚からぼた餅、全員が今や芸人志向に働いてんにゃから。

テレビに出る我々が、「頑張りましょう、一生懸命やりましょう、マジメにやりましょう」、てこんなバカなことないですよ。テレビは我々お笑いの芸能界までも無残に変えてしまいましたね。

と、まるで、紳助さんが引退に至ることを予言していたかのような発言をしており、上岡さんは、すべてをお見通しだったのかもしれません。

そんな上岡さんと紳助さんは、引退後も密かに交流が続いているようで、

某芸能関係者は、

紳助はよくゴルフにいくのですが、上岡龍太郎さんとも行くそうです。彼は人生に悩んだときに必ず上岡さんを訪ねるほど尊敬しています。

すでに上岡さんが引退してから15年(2015年時点)が経ちますが、その生活ぶりについて、『本当に自由にされている』と感心しながら言っていましたし、今のリタイア生活も上岡さんを見習っている部分もあるのだと思いますよ

と、明かしています。

「上岡龍太郎と松尾貴史の口論(ラジオ生放送中)が凄すぎる!」に続く

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