高校2年生の時、封印していた女優への想いを解禁すると、2007年には、父・奥田瑛二さん監督作品「風の外側」で主演で女優デビューした、安藤サクラ(あんどう さくら)さんですが、その後、しばらくは、オーディションに落ち続けたといいます。それでも、2008年には、映画「俺たちに明日はないッス」で、初めてオーディションに合格すると、2009年には、園子温監督作品「愛のむきだし」で、「第31回ヨコハマ映画祭 助演女優賞」を受賞するなど、早くも脚光を浴びます。

「安藤サクラの映画デビュー(主演)は父・奥田瑛二監督「風の外側」!」からの続き

Sponsored Link

オーディションに落ち続ける日々

2007年には、父・奥田瑛二さんの監督作品「風の外側」で、急遽の代役とはいえ、主演で映画デビューし、華々しく女優の第一歩を踏み出した安藤さんですが、

その後は、いくらオーディションを受けに行っても、まったく受からなかったそうで、オーディション会場に入った瞬間に、「君はないから」と鼻で笑われたこともあったそうです。

そして、あまりにも不合格となることから、思いっきり、ぶりっ子をして、

こんにちは。安藤サクラです♪

と、言って、にっこりと笑ってみたこともあったそうですが、効果はなかったそうです(笑)

園子温監督作品「愛のむきだし」で脚光を浴びる

しかし、2008年、ようやく、映画「俺たちに明日はないッス」で、初めてオーディションに合格し(性に無知なあまり、かえって大胆な行動をとる女子高校生役)、


「俺たちに明日はないッス」に出演時の安藤さん。

2009年には、園子温監督作品「愛のむきだし」で、ストーリーのキーパーソンで、怪しい宗教団体の勧誘員・コイケ役を演じると、映画は、「第59回ベルリン映画祭」で「カリガリ賞」と「国際批評家連盟賞」(外部組織の中でも権威ある賞)をダブル受賞するほか様々な賞を受賞。

当時、まだ無名女優だった安藤さんも、父親から肉体的・精神的な虐待を受けた過去を持ち、その歪んだ成長過程の中で、同級生を惨殺したり、自傷行為に走ったりし、最終的には、カルト教団の勧誘員になってしまうという女性の役を演じ、「第31回ヨコハマ映画祭 助演女優賞」を受賞するなど、たちまち脚光を浴びたのでした。


「愛のむきだし」より。安藤さん(左)と広澤草さん(右)

(ちなみに、安藤さんは、「俺たちに明日はないッス」と「愛のむきだし」では、まったく異なるタイプの役柄を演じているのですが、撮影は同時期にあり、両方を行き来していたそうで、安藤さんの凄さが伺えます)

Sponsored Link

映画「百円の恋」出演は中学の時のボクシング経験が大きな動機

そんな安藤さんは、2014年には、自堕落な生活を送る32歳の女性が中年ボクサーとの出会いがきっかけで、ボクシングを始め、ボクシングにのめり込んで行く姿を描いた、映画「百円の恋」で、主人公の一子(いちこ)役を演じているのですが、

安藤さん自身、中学3年の時、短期間とはいえ、真剣にボクシングに取り組んでいながら、高校に入るとアルバイト三昧の日々となり、そんな頃、ボクシングに打ち込む同世代の少女の姿を描いたアメリカ映画「ガールファイト」(2000)が公開され、悔しい気持ちがあったそうで、

そんな思いがどこかに残っていたこともあり、この作品のオーディションを受けたそうです。

(安藤さんは、応募者700名以上の中から、見事主演に抜擢されました)

「安藤サクラは「百円の恋」では10日間でボクサー体型に仕上げていた!」に続く


百円の恋」より。

Sponsored Link