母・富司純子さんのつてで、テレビドラマ「詩城の旅人」に出演するも、自分のルックスや演技を見て愕然(がくぜん)とし、本当に自分が女優になりたいのか考えるべく、一旦、女優業から離れて、学校のクラブ活動に没頭したという、寺島しのぶ(てらじま しのぶ)さんですが、女優の太地喜和子さんにかけられた言葉で女優になる決意を固めたといいます。

「寺島しのぶは高校時代女優への思いを断つ為部活に没頭していた!」からの続き

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寺島しのぶは太地喜和子の言葉に背中を押され女優になる決心をしていた

憧れの歌舞伎俳優にはなれないことを知り、それに代わるものとして、女優になりたいと思うも、お母さんのつてで出させてもらったテレビドラマ「詩城の旅人」を見て、自分のルックスや演技に愕然(がくぜん)とし、本当に自分が女優になりたいのか分からなくなっていたという寺島さんですが、

高校3年生の時、女優の太地喜和子さんが、父・七代目尾上菊五郎さんと共演した縁で、家に遊びに来たそうで、

この時、太地さんとは初めてで、お互い何も知らなかったそうですが、

太地さんには、

あんたって、さびしそうね・・・

と、言われ、

続けて、

あなた、女優になりたいんじゃないの?女優になりたいのなら、演技の勉強でもやってみたら?

ちょっと文学座にでも入ってみたらどう?研究生になれば、役者志望の人がいっぱいいるし、そういう人たちから揉まれれば、絶対、あなたのようなお嬢さんは、一年ぐらいで嫌になるから。それで嫌になったら、女優、あきらめればいいじゃない

と、言われたそうで、

寺島さんは、太地さんのこの言葉に背中を押される形で、女優の道に進む決心をしたのだそうです。

(とはいえ、寺島さんは、高校卒業後は大学に進学しており、周囲の友達が真剣に就職について考えているのを見て、自分もなんとか道を決めて一つの仕事をずっとやっていきたいと考えているうちに、文学座の入所試験を受けてみようと思うようになったそうです)

寺島しのぶは「さびしそう」と人から言われたのは生まれて初めてだった

ちなみに、寺島さんは、それまで人からは、「恵まれているね」「羨(うらや)ましい」と言われたことしかなく、実際、どうしても欲しいものは我慢しなくても買ってもらえるなど、それなりに恵まれていると、自分自身でも思っていたそうですが、

「さびしそう」と言われたのは、生まれて初めてで、しかも、一度も口を聞いたことがない人からいきなり言われ、正直、ショックだったそうです。

とはいえ、実際、寺島さんはさびしかったそうですが・・・

(太地さんとは、以降、一度も会うことがなかったそうです)

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寺島しのぶは人生の何かが変わると思い文学座の入所試験を受けていた

さておき、寺島さんは、演劇のことはよく分からず、文学座がどんなところか全く知らなかったそうですが、太地さんの言葉にすがり、どうしても文学座に入りたくなったそうで、

一年で投げ出すか、それとも演技の基礎を勉強して花開くか、どちらにせよ、女優として文学座に入れば、人生の何かが変わる、道が見えてくる、そんな気持ちを胸に、文学座の入所試験を受けたのだそうです。

「寺島しのぶは大学時代に文学座の試験を受け合格していた!」に続く

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