もっと女性らしい丸みを帯びた体になりたいと、18歳で女性ホルモンの注射を打ち始めると、19歳の時には睾丸摘出手術(去勢手術)を闇医者から受け、30歳の時には、ついに性転換手術(性別適合手術)を受けたという、カルーセル麻紀(カルーセル まき)さんですが、2001年に誤認逮捕され、勾留された際には、男性として扱われるほか、2004年に、性別適合手術を受けた性同一性障害者が戸籍の性別を変更できる「性同一性障害者特例法」が施行され、同日、戸籍と本名の変更の申立をするも、屈辱的なチェックを受けさせられたといいます。

戸籍上も女性になり喜ぶカルーセル麻紀

「カルーセル麻紀は性転換手術をモロッコで受けるも酷い誹謗中傷を受けていた!」からの続き

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カルーセル麻紀は「麻薬及び向精神薬取締法違反」で誤認逮捕されていた

カルーセルさんは、2001年9月18日、大麻とコカインを所持していたとして、「麻薬及び向精神薬取締法違反」で逮捕され、留置所に40日間も勾留されているのですが、誤認逮捕だったそうで、その後、冤罪で不起訴となっています。

(その際には男性として扱われ、下着も男性物をつけさせられたそうです。ただ、お風呂は他の男性とは別の時間に入ることができたそうです)

ただ、新聞には、”カルーセル麻紀、大麻・コカイン所持で現行犯逮捕”との記事が掲載されたため(後に冤罪で不起訴となるものの)、カルーセルさんが、毎年、企画から考えて作り上げていた年末のディナーショーなどの予定はすべてキャンセルしなければならなかったそうで、

ファンや関係者に迷惑をかけてしまったことが、一番堪(こた)えたそうです。

とはいえ、思いもよらなかった空き時間ができ、姉の幸子さんやマネージャーの宇治田武士さんと冬のパリ旅行に出かけることができたそうで、

カルーセルさんは、

近所の人たちも“麻紀ちゃん、無罪でよかったね!”と新聞に載った“カルーセル麻紀無罪”の記事を見て喜んでくれました。

私が無罪だったから、麻取の人たちは全国各地に飛ばされちゃったみたい。でも、留置所にいる間に気心が知れた仲になって。大阪で公演すると、麻取の人が来てくれたのよ!(笑)

と、晴れやかに語っています。

カルーセル麻紀は戸籍上で男性から女性に変更が認められるために屈辱的なチェックを受けていた

そんなカルーセルさんですが、2004年7月16日、性転換手術(性別適合手術)を受けた性同一性障害者が戸籍の性別を変更できる「性同一性障害者特例法」が施行されると、

同日、いの一番に東京家庭裁判所に行き、戸籍に載っている性別と名前の変更を申し立て、9月28日は、ついに、戸籍上でも女性(続柄は二女)となり、本名も「平原徹男」から「平原麻紀」に変更が認められているのですが、

戸籍と本名の変更が認められるまでの道のりは決して平坦ではなかったそうで、性別の変更手続きには、「身体面」と「精神面」で「性同一性障害」であることを証明する必要があるため、

大学病院で分娩(ぶんべん)台に足を乗せられ、男性器が残っていないかという、屈辱的なチェックを受けて、身体面の証明書をもらい、

その後は、精神面の証明書をもらうため、大学病院から紹介された精神科に行き、絵を見せられて、「これは何に見えますか」などと、バカバカしい質問ばかりされるほか、診断書を書いてもらう順番も36番目と言われるなど、いつ書いてもらえるかもわからないような扱いを受けたそうで、カルーセルさんは、途中で、「もういい、やめた」という心境になったといいます。

(マネジャーが別の精神科医を探してきてくれ、なんとか、証明書の問題もクリアできたそうです)

そして、次の家庭裁判所の審判では、裁判官から、「あなたはいつ自分が性同一性障害者だということに気づきましたか」と質問され、「子供の頃からです」と答えると、「それはおかしい。この言葉は最近できた言葉ですよ」と嫌味な切り返しをされるほか、質問攻めにされたといいます。

カルーセル麻紀は戸籍上で男性から女性に変更が認められたことをマスコミに公表していた

こうして、9月28日、ようやく、戸籍に載っている性別と名前の変更が認められたカルーセルさんは、同年10月28日には、性転換手術(性別適合手術)や戸籍の変更をマスコミにも公表するため、記者会見を行っています。

カルーセルさんは、黒いドレス姿で記者団の前に登場すると、

前からタレント名鑑の『女優』の欄に載せてもらっていたけど、本名は『徹男』だったので仮の女優だったのよ。これからは本名も『麻紀』です

と、満面の笑みを浮かべ、

記者からの「結婚は?」という質問には、

だれか奇特な人がいたら後妻でもいいです。お嫁にもらって

と、冗談交じりに答えるほか、

初めて化粧をしてパスポートの写真を撮った。早く使いたい

(特に行きたいのは、1973年に150万円をかけて性別適合手術を受けたモロッコで)病院の前で『女になったわよ』と叫びたい

と、嬉しそうに語っています。

というのも、カルーセルさんは、外見とは違うパスポートの性別欄のせいで、海外旅行の度につらい思いをし、30年前にハワイに行った際には、入国審査でいきなり精神科に連れて行かれ、真っ裸で検査をされたこともあったのだそうです。

(以来、海外に行く時は、すっぴんで髪を引っ詰める男装姿で、入国審査を受けるようにしていたそうです)

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カルーセル麻紀が戸籍上でも男性から女性に変更が認められたことをマスコミに公表した理由とは?

ちなみに、カルーセルさんは、記者会見をした理由を

私が(記者会見を)やれば、女として生活してる人も男として生活してる人も楽になる。記者会見したら、みんな『やったー!』って喜んでくれた。

この前も楽屋に『結婚できたのは麻紀さんのおかげだから』ってオナベの子が来てくれて。世の中がオープンになったのは良かったわね

と、語っているのですが、

カルーセルさんは、手術をして「女性」になりたいと思っているゲイの人達に対し、

自分のこと棚に上げてなんだけど、好きな男を手に入れようと思ってやるなら、やめたほうがいい、少なくとも1年はよく考えてからにしなさいと言うの。失敗も後悔もしてほしくないから

と、絶対、思いつきで手術しないように諭(さと)しているそうです。

というのも、カルーセルさんが性転換手術(性別適合手術)をしたことを公表した後、数多くの人が同様の手術をするも、女性ホルモンの副作用により、頭痛や術後の違和感などの肉体的苦痛の果てに精神が不安定になり、自殺をする人が増えたそうで、

カルーセルさんは、

戸籍も変わって自分は女と思ってるのに、周りは誰も完全な女だと思わないわけじゃない。私はそれを承知してるから、長いことやれてるわけですよ。

元男だから価値があるのに、女として完成したと思うから傷ついて死んでしまう。元男だからって、どうして開き直れないのと。ニューハーフの子たちを怒るんです

と、語っています。

「カルーセル麻紀の結婚相手との馴れ初めは?子供は?」に続く

戸籍上も女性になり喜ぶカルーセル麻紀
2004年10月28日、会見を開き、戸籍上も女性になったことを発表するカルーセル麻紀さん。

お読みいただきありがとうございました

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