E･H･エリックはアムウェイで大成功していた！堺正章も勧誘していた！

１９６１年、音楽番組「夢で逢いましょう」で、日本人離れした外見ながら、流暢な日本語を操り、日本のことに詳しい”ヘンな外人”として一躍大ブレイクした、E・H・エリックさんは、１９６６年には、今では伝説となったビートルズ来日公演で司会とインタビューを務めるほか、華やかな芸能生活を送ると、晩年は、アムウェイの販売員として高額報酬を得るなど、実業家としても大成功を収めています。

「E･H･エリックが若い頃は｢ヘンな外人｣で大ブレイクしていた！」からの続き

E・H・エリックはビートルズ来日公演で司会とインタビューを務めていた

E・H・エリックさんは、フランス語、日本語、英語が堪能だったことから、１９６２年、歌のグランプリショーの初代司会者に起用されると、１９６６年６月３０日～７月２日に日本武道館で行われたビートルズ来日公演では、司会とインタビューを務めています。

ちなみに、E・H・エリックさんは、ビートルズ来日公演の司会者に決まった当初は、「困った、困った・・・」を繰り返し、当時の週刊誌には「ノイローゼになった」と報じられるほど、緊張していたそうですが、

いざ、公演が始まると、

いよいよ開演でございます。その前に、彼らに負けない日本の素晴らしいプレーヤーをお迎えします。よろしくご声援のほど。きょうは日英競演の絶好のチャンスです

と、ほとんど一瞬で終わったそうで、

E・H・エリックさん自身も、

もっとも短い司会だった

と、語っています。

（前座では、ジャッキー吉川とブルー・コメッツ、ブルージーンズ、内田裕也さん、尾藤イサオさん、ザ・ドリフターズ、望月浩さんらが出場しているのですが、１時間近くもあったことから、観客からは、しまいにブーイングが出たそうです)

ヒルトンホテルでビートルズのポール・マッカトニーさんに挨拶するE・H・エリックさん。

E・H・エリックは高級ナイトクラブ「ニューラテン・クォーター」で司会を務めていた

また、E・H・エリックさんは、高級ナイトクラブ「ニューラテン・クォーター」で、１１年間、司会を務めているのですが、「ニューラテン・クォーター」は、海外の有名歌手を次々と出演させたことで有名で、

ルイ・アームストロングさん、ナット・キング・コールさん、ナンシー・ウィルソンさん、パット・ブーンさん、ダイアナ・ロスさんなど、名だたる海外のエンターテイナーを迎えたそうです。

（「ニューラテン・クォーター」は、東洋一のナイトクラブと言われ、ショーン・コネリーさん、ハリソン・フォードさん、ロバート・デ・ニーロさん、ロバート・レッドフォードさん、モハメド・アリさん、フランク・シナトラさんなど、多数の海外著名人が、お客としても来店したそうですが、１９８９年には閉店しています）

E・H・エリックは晩年は日本アムウェイの販売委員として高額報酬を得ていた

そんなE・H・エリックさんは、晩年は、タレント活動を控え、日本アムウェイの販売員として活動すると、販売員の最高位である「クラウン・アンバサダー・ダイレクト・ディストリビューター」として、高額報酬を得ていたそうです。

また、当時、アムウェイの製品を愛用していた芸能人は多数いたそうですが、それは、E・H・エリックさんが、アメリカから日本にアムウェイを持ち込んだためだと言われています。

（E・H・エリックさんは、アメリカでの成功者を知っていたことから、プレゼントとして紹介したり、自分が利用して良いと思ったものを知人に紹介して成功を収めたのだそうです）

実は、E・H・エリックさんは、娘の岡田美里さんが堺正章さんと結婚した際、義理の息子となった堺正章さんに、ライフワークにとアムウェイを勧めたそうで、

堺正章さんがアムウェイに参加したことで、一気に芸能界にアムウェイが広がったのだそうです。

（E・H・エリックさんの弟・岡田眞澄さんもアムウェイの販売委員として活動していたほか、E・H・エリックさんの娘の岡田美里さんもアムウェイの商品を愛用していたそうです）

ちなみに、アムウェイは１９５９年にアメリカで設立された、健康、美容、ホームケア製品を販売する連鎖販売取引企業で、日本には１９７９年に上陸し、１９９０年代には日本で大ブームを巻き起こすも、近年ではマルチ商法の疑いで度々調査を受け、２０２１年にはアムウェイ入会への勧誘であることを隠して誘い出したとして、特定商取引法違反で初の逮捕者が出ています。