現役時代には、通算1560安打、打率.288、149本塁打、574打点という素晴らしい記録を残した、田尾安志(たお やすし)さんですが、2022年には、指定難病である心アミロイドーシスが判明し、現在も治療中だといいます。
今回は、そんな田尾安志さんが、心アミロイドーシスと診断されるまでの経緯、心アミロイドーシスと診断された後の治療、現在についてご紹介します。
「【画像】田尾安志の若い頃が凄い!現役時代から現在までの経歴を時系列まとめ!」からの続き
田尾安志は定期的に行っている血液検査で心アミロイドーシスが判明していた
田尾安志さんは、2022年(68歳)、定期的に行っている血液検査で、医師から、
心臓で異常な数値が出ています。今すぐ車いすになってもおかしくない
と、告げられたそうで、
その後、兵庫医科大学で精密検査を受けたところ、心アミロイドーシスであることが判明したそうです。
(田尾安志さんは、左手にしびれを感じるようになり、頚椎が悪いのかと思い、兵庫医科大学で診てもらうと、検査の結果、頚椎に異常はみられなかったものの、しびれは心臓関係が原因のことが多いとのことで重点的に調べてもらうと、心アミロイドーシスが判明したとも語っています)
とはいえ、田尾安志さん本人は、それまで、階段を登る時に息切れするようになったくらいで、その他は特に不調を感じることもなく、健康だったことから、自分が想像する難病患者のイメージとのギャップに戸惑ったそうです。
田尾安志が患う病気・心アミロイドーシスとは?
ちなみに、田尾安志が患う、心アミロイドーシスとは、国が指定する難病で、心臓の筋肉の周りにアミロイドという異常なたんぱく質が沈着する病気で、
それが重なり、厚くなっていくと、心臓の機能が低下して、心臓の動きが弱まり、進行すると、最悪の場合、心不全を引き起こし、命を落とすこともあるのだそうです。
そんな心アミロイドーシスは根本治療が難しく、5年生存率は約30%という怖い病気だったそうですが、数年前に、症状を進行させない薬が開発されたそうで、
現在は、服薬と定期検査をすれば、悪化することはなく、日常生活を普通に送ることができると言われています。
田尾安志は心アミロイドーシス治療のために服薬と月1回の検査を欠かさず行っている
さておき、田尾安志さんは、当初は、1~2ヶ月入院が必要だと言われたそうですが、すでにプロ野球のシーズンが開幕していたため、3日で退院し、翌日には解説の仕事をしたそうで、服薬でこれまで通りの日常生活が送ることが出来ているそうです。
また、服薬以外にも、月に1回、検尿、血液検査、数か月に1回、心電図とエコー検査を、自宅に近い西宮渡辺心臓脳・血管センター副院長兼内科診療部長の合田亜希子医師に診てもらっているそうです。
(合田亜希子医師は、以前、兵庫医科大学に在籍していたそうで、初診から診てもらっており、病状も熟知していることから、安心して診てもらえるとのことです)
田尾安志は心アミロイドーシスの啓蒙活動を行っている
そんな田尾安志さんは、合田亜希子医師に勧められ、心アミロイドーシスの啓蒙活動も行っているといいます。
というのも、心アミロイドーシスはまだ十分に周知されておらず、実際にこの病気を患った患者が、心アミロイドーシスには早期発見が大事であることや、以前と違って良薬があることなどを伝えることが、予防につながると勧められたそうで、
田尾安志さんは、啓蒙活動を行うことになった経緯について、
このことを知っている人は少ないですよね、周りの人にも伝えた方がいいですよねって先生に話したら『そうしてくれたらありがたい』ということだったのでね、微力ながら、やれることはやらせてもらおうと思ったんです
と、語っています。
(田尾安志さんは、2022年5月30日、自身のyoutubeチャンネル「TAO CHANNEL」で心アミロイドーシスに罹患していることを公表しています)
田尾安志の現在は心アミロイドーシスの治療を続けながら評論活動とyoutubeの配信を続けている
ちなみに、田尾安志さんは、現在、心アミロイドーシスの治療を続けながら、評論活動と自身のyoutubeチャンネル「TAO CHANNEL」の配信を続けているのですが、
毎日、薬を服用することで、数値も悪くなることはなく、安定しているそうで、今では階段で息切れすることもなくなり、テレビ解説でも、YouTubeでも、病気を患っていることを感じさせないほど元気な姿を見せています。
(食事や運動の制限などもないそうで、ますます、患者らしくないそうです)
また、田尾安志さんは、同世代の人たちが話題にしがちな病気や年金の話をしないようにしているそうですが、
田尾安志さんは、その理由について、
そういう話をすると、どうしても気分が落ち込む。やはり、物事を暗く考えたり思い詰めたりするのはよくないと、今回改めて思った。
病気になったらなったで「じゃあ、どう暮らしていこうか」と前向きに考えることが大切。そうでないと、治るものも治らない。難病にかかったことは、残された人生をどう過ごしていくかを改めて考える、一つのきっかけをくれたと思っている。
と、語っています。
「田尾安志の妻はロック歌手!馴れ初めは?息子と娘もミュージシャン!」に続く
1976年、ドラフト1位で中日ドラゴンズに入団すると、以後、セ・リーグを代表する外野手として活躍した、田尾安志(たお やすし)さんですが、プライベートはどのようなものだったのでしょうか。 今回は、そんな田尾安志さんの奥さ …