数多くのテレビドラマや映画、舞台に出演するほか、声優としても、「世界ウルルン滞在記」のナレーター、エディ・マーフィーの声の吹き替えなどでお馴染みの、下條アトム(しもじょう あとむ)さん。
そんな下條アトムさんは、新劇の俳優だったお父さん・下條正巳さんの影響で、幼い頃から、舞台を身近に感じながら育つと、高校生の時には俳優を志し、高校卒業後は、お父さんのコネでお父さんと同じ「劇団民藝」に入団したそうですが、あまりにも生意気だったことから、2年でクビになったといいます。
今回は、下條アトムさんの、生い立ち(幼少期から俳優とアルバイトの掛け持ち時代まで)をご紹介します。
下條アトムのプロフィール
下條アトムさんは、1946年11月26日生まれ、
東京都の出身、
身長168センチ、
血液型はO型、
学歴は、
玉川学園高等部卒業、
趣味は、ギター、作詞、愛犬と散歩、ドライブ、
特技は、歌、
だそうです。
下條アトムは本名!その由来とは?
ちなみに、「下條アトム」は、本名だそうです。
というのも、下條アトムさんが生まれた終戦の翌年(1946年)は、日本がGHQ占領下にあった時代だったため、お父さんが、日本でも、名前、苗字の順に並ぶようになるだろうと考え、最初に呼ばれる「A」で始まる名前にしたそうで、
下條アトムさんは、
原子力は戦争ではなく、平和のために使われるはずだという願いも込めて名付けたと言っていました。でも、あの時代にカタカナでアトムというのは、親父も相当変わり者だなと思いますよ(笑)
と、語っています。
(「アトム」という名前がきっかけで、「鉄腕アトム」の原作者・手塚治虫さんと会ったこともあったそうです)
下條アトムが幼い頃は父親の影響で舞台の世界を身近に感じながら育っていた
下條アトムさんは、お父さんで俳優の下條正巳さんとお母さんで元女優の田上嘉子さんのもと誕生すると、幼い頃から、お父さんの影響で舞台の世界を身近に感じながら育ったそうですが、
(お父さんは、「劇団民藝」に所属していたそうです)
お父さんの楽屋に行くことが楽しみで、役者が化粧をする姿、ドーランの匂い、楽屋で繰り広げられる日常とかけ離れた世界がとても好きだったそうです。
下條アトムは高校生の時に俳優になる決意をするも当初は父親の猛反対に遭っていた
そんな下條アトムさんは、やがて、お父さんと同じ舞台に立ちたい、と思うようになり、高校3年の進路を決める時期になると、
俳優になる
と、お父さんに告げたそうですが、
お父さんは猛反対したそうで、
才能云々ではなく、とにかく食えないんだからやめろ
と、言われたそうです。
ただ、下條アトムさんが、
じゃあ、そんなに食えなくてしんどいんだったら、親父は何でやってるの?
と、聞くと、
お父さんは、言葉につまってしまって何も言えなくなり、
そりゃそうだな
と、言い、
下條アトムさんが、俳優になることを認めてくれたのだそうです。
下條アトムは高校卒業後は父親のコネで「劇団民藝」に入団するも2年でクビになっていた
こうして、下條アトムさんは、高校卒業後、(一応、正式な試験は受けたそうですが)お父さんのコネで、「劇団民藝」に入れてもらったそうですが・・・
できもしないのに大きな口ばかり叩いていたことから、入団2年目でクビになってしまったそうで、
下條アトムさんは、その時のことを、
ちょうど「アンネの日記」という学校演劇をやらせてもらったのに、「生意気なことばかり言って君はだめだよ」って。今思えば、確かにそうです
と、語っています。
(お父さんは、「お前の生き方だから」と言ってくれたそうですが、せっかく、お父さんの名前で入れてもらったのに、勝手にクビになり、お父さんは本当は辛かったのでは、と下條アトムさんは思っているそうです)
下條アトムは20代前半の頃は生活費を稼ぐために危険なアルバイトをやっていた
「劇団民藝」をクビになった後、下條アトムさんは、舞台などを自ら手掛けながら過ごしたそうですが、しばらくして、バセドウ病を発症して手術を受けることになったそうで、
(当時は大掛かりな手術だったそうです)
2年半の闘病生活を余儀なくされたそうですが、回復すると、再び、俳優としての道を歩き始めたそうです。
(※バセドウ病とは、甲状腺を刺激する自己抗体が産生され、甲状腺ホルモンが過剰産生されることで発症する自己免疫疾患のことを言うそうです)
そして、生活費を稼ぐため、様々なアルバイトをしたそうですが、千葉の市川で船底のタールを取る仕事をしたり、工場のタンクの中に入って洗う仕事をするなど、危険な仕事もしていたのだそうです。
(実際、工場のタンクの中に入って洗う仕事は、有毒ガスで事故が起こったため、辞めたそうです)
「【画像】下條アトムの若い頃は?デビューから現在までの出演作品や経歴を時系列まとめ!」に続く
1969年、23歳の時、連続テレビ小説「信子とおばあちゃん」でテレビドラマデビューすると、以降、数多くの、テレビドラマ、映画、舞台に出演するほか、声優としても、エディ・マーフィーの声の吹き替えや「世界ウルルン滞在記」のナ …