1954年、15歳の時、「銭形平次捕物控・幽霊大名」で本格的に女優デビューすると、主に、市川雷蔵さんや山本富士子さんを支える脇役として活躍し、その後、テレビに活動の場を移すと、女優、タレントとして、幅広く活躍した、中村玉緒(なかむら たまお)さん。
今回は、そんな中村玉緒さんの若い頃から現在までの活躍や経歴を、デビューから時系列でまとめてみました。
中村玉緒が10代の時は「景子と雪枝」でデビューするもその後お呼びがかからず、「銭形平次捕物控・幽霊大名」で再デビューしていた
15歳の時に「銭形平次捕物控・幽霊大名」で再デビューしていた
中村玉緒さんは、1953年、14歳の時、松竹映画「景子と雪枝」でデビューしているのですが、その後、お呼びがかからなかったそうで、
翌年の1954年、15歳の時には、幼馴染だった「大映」の重役でトップスターの市川雷蔵さんのコネで、大映と専属契約を結び、長谷川一夫さん主演の映画「銭形平次捕物控・幽霊大名」で、再デビューしたそうです。
ただ、その後も中村玉緒さんに主役は回ってこず、市川雷蔵さん、山本富士子さん、若尾文子さんら主演(スター)を引き立たせる脇役として、時代劇に数多く出演しています。
今では、オープンなトークと天然なキャラクターでお馴染みの、中村玉緒(なかむら たまお)さんですが、もともとは、歌舞伎の名門のお嬢様で、数多くの映画で純情な娘役を演じられていました。 Sponsored Link 年齢は? …
18歳の時には映画「大阪物語」で遊女役
そんな中村玉緒さんは、当初は、甲高くて可愛らしい声を活かし、歳相応の純情な娘役を多く演じていたのですが、1957年、18歳の時には、映画「大阪物語」で遊女役を演じると、その演技が高く評価されます。
「大阪物語」より。
中村玉緒が20代の時は勝新太郎と結婚&出産し仕事をセーブしていた
21歳の時には「大菩薩峠」で「ブルーリボン賞助演女優賞」を受賞
そして、中村玉緒さんは、
- 1958年(19歳)「江戸の青空」「炎上」
- 1959年(20歳)「天竜の鴉」「濡れ髪三度笠」
- 1960年(21歳)「大菩薩峠」
と、次々に映画に出演すると、それぞれの映画で、3年連続で、「京都市民映画祭助演女優賞」を受賞するほか、
山本富士子さんの代役として、市川雷蔵さんの相手役に抜擢された「大菩薩峠」では、「ブルーリボン賞助演女優賞」も受賞し、女優として認められるようになったのでした。
「大菩薩峠」より。中村玉緒さんと市川雷蔵さん。
23歳の時には勝新太郎と結婚&出産し仕事をセーブしていた
ただ、そんな中、中村玉緒さんは、1962年、23歳の時には、同じく大映のスターだった勝新太郎さんと結婚すると、子供を2人出産し、仕事はセーブして、家事と育児中心の生活をしています。
俳優の勝新太郎さんの奥さんとしてお馴染みの、中村玉緒(なかむら たまお)さんですが、今回は、そんなお二人の馴れ初めほか、市川雷蔵さんとのエピソードをご紹介します。 「中村玉緒の若い頃は?デビューからの出演ドラマ映画を画像 …
中村玉緒さんと勝新太郎さん。
中村玉緒が30代の時は痛々しく健気な母親役を多く演じて高い評価を得ていた
その後、中村玉緒さんは、1970年代(30歳代)には、映画からテレビドラマに活動の場を移すと、主に、健気で痛々しい母親役を多く演じ、高い評価を受けています。
当初は、歌舞伎の名門(後にお父さんとお兄さんが人間国宝になられています)の出身だったことや、「大映」の重役でトップスターの市川雷蔵さんと幼馴染ということもあって、コネで映画デビューした、中村玉緒(なかむら たまお)さんで …
「絆」より。中村玉緒さんと江原真二郎さん。
中村玉緒が40代の時は夫・勝新太郎の借金14億円を背負っていた
こうして、公私ともに順風満帆だった中村玉緒さんですが・・・
夫の勝新太郎さんが、1967年に「勝プロダクション」を設立すると、これまでの平和で幸せな暮らしが一転、
- 夫・勝新太郎が映画制作と豪遊で湯水のごとく散財
- 夫・勝新太郎がアヘン所持、長男長女は大麻密売で逮捕
- 「勝プロダクション」が倒産
- 長男が誤って真剣で殺陣師を刺殺
- 夫・勝新太郎がパンツの中に大麻とコカインを所持していたことが発覚
- 夫・勝新太郎に懲役2年6ヵ月(執行猶予4年)の判決
と、家族が次々と不祥事を起こし、1980年、41歳の時には、14億円もの借金を背負ってしまったのでした。
仕事では、脇役ながら厚待遇で迎えられ、プライベートでは、1962年、「大映」の同期だった俳優の勝新太郎さんと結婚されるなど、公私ともに順風満帆だった、中村玉緒(なかむら たまお)さんでしたが、1967年、勝さんが「勝プロ …
破天荒過ぎる夫・勝新太郎さんに、振り回されっぱなしだったにもかかわらず、いつも、一途な想いを口にされていた、中村玉緒(なかむら たまお)さん。しかし、さすがの中村さんでも、切なくて泣いてしまった出来事があったそうです。 …
中村玉緒は55歳の時にバラエティ番組「さんまのまんま」でブレイクしていた
そんな中村玉緒さんは、家族の不祥事が続いたことでテレビには出演せず、14億円もの借金を返済するため、舞台やクラブの歌謡ショーなどに精力的に出演していたそうですが、
1994年、55歳の時、バラエティ番組「さんまのまんま」のゲスト出演のオファーが舞い込むと、バラエティ番組は初めてだったにもかかわらず、明石家さんまさんとのやり取りが視聴者にウケてたちまちブレイク。その後、バラエティ番組のオファーが急増します。
また、中村玉緒さんは、自身の着物ブランド「中村玉緒のきもの」を立ち上げ、プロデュースも務めていたのですが、こちらでも大成功を収め、バラエティ番組出演と着物のプロデュースという大きな収入源のおかげで、14億円あった借金を、25年かけて、見事、完済したのだそうです。
1980年には、「勝プロダクション」が倒産し、14億円もの借金を抱えてしまった、中村玉緒(なかむら たまお)さんですが、二人の人物との出会いがきっかけで借金14億円を完済されたといいます。 「中村玉緒の家族の逮捕歴が凄い …
中村玉緒さんと明石家さんまさん。
中村玉緒の現在(80代)は背骨の圧迫骨折により介護施設で療養生活
その後も、中村玉緒さんは、女優、タレントとして安定した活躍をしていたのですが・・・
2022年7月~8月(83歳)には、深夜に徘徊している姿が近隣住民に目撃されるようになったほか、
2023年2月(83歳)には、仕事先の名古屋で誤って転倒し、救急搬送されると、背骨を圧迫骨折していることが判明し、年齢的にも一人で日常生活を送ることが困難なため、都内の介護施設で療養生活を送っているといいます。
また、今後の仕事復帰についても未定で、2024年も、新年の特別番組「さんま・玉緒お年玉SP」を体調不良により欠席しており、中村玉緒さんの体調が心配されています。
夫・勝新太郎さんの生前中のみならず、他界された後もたびたび、勝さんへの一途な想いを口にされている、中村玉緒(なかむら たまお)さんですが、今回は、そんな中村さんと勝さんの間に誕生した2人のお子さんについてご紹介します。 …
俳優・勝新太郎さんとの間に一男一女を出産すると、子どもたちを溺愛するほどかわいがっていたという、中村玉緒(なかむら たまお)さんですが、2019年5月、中村さんが、息子・鴈龍さんと絶縁状態にあると、週刊誌「女性自身」に報 …