1977年、23歳の時、「Mari&RedStripes」として、シングル「思い出の渦」とアルバム「MARI&REDSTRIPS」でレコードデビューすると、1978年には、2枚目のアルバム「SWINGY」をリリースした、杉真理(すぎ まさみち)さんですが、

「SWINGY」をリリース直後、急性髄膜炎にかかったそうで、1ヶ月ほどで退院できたものの、音楽活動を一時休止せざるを得なくなっていたといいます。

そんな中、ミュージシャンとしての活動を諦めかけていた時、慶應義塾大学の音楽サークルの後輩だった竹内まりやさんに頼まれて作曲をしたことがきっかけとなり、作曲家として他のアーティストへの楽曲提供をするようになったといいます。

今回は、杉真理さんの若い頃から現在までの、主な提供曲や自身のアルバムをご紹介します。

杉真理

「杉真理の生い立ちは?小学生でビートルズを演奏!中学で作曲も始めていた!」からの続き

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杉真理は「Mari&RedStripes」としてシングル「思い出の渦」とアルバム「MARI&REDSTRIPS」でレコードデビュー

杉真理さんは、1977年、23歳の時、バンド「Mari&RedStripes」(竹内まりやさん、安部恭弘さん、青山純さん、新井田耕造さんらが参加)として、

  • シングル「思い出の渦」
  • アルバム「MARI&REDSTRIPS」
    MARI & REDSTRIPES

と、同時リリースし、レコードデビューしています。

杉真理は24歳の時に2枚目のアルバム「SWINGY」をリリースするも急性髄膜炎で活動を一時休止していた

そして、1978年には、「Mari&RedStripes(杉真理&レッド・ストライプス)」として、2枚目のアルバム「SWINGY」をリリースするのですが、

その直後、風邪をこじらせて急性髄膜炎になったことから、約1ヶ月入院することになり、活動を一時休止せざるを得なくなったそうです。

(急性髄膜炎は死に至ることもある恐ろしい病気だそうです)

杉真理は24歳の時に竹内まりやのファーストアルバム「BEGINNING」に曲を提供していた

そんな中、杉真理さんは、バンドとしての活動は休止していたそうですが、

ちょうどこの頃、同じ慶應義塾大学の音楽サークル「リアルマッコイズ」の後輩の竹内まりやさんのデビューが決まり、

竹内まりやさんに頼まれて、竹内まりやさんのファーストアルバム「BEGINNING」に収録するための曲を2曲作ったそうで、これが、杉真理さんのソングライター人生の始まりとなったそうで、

杉真理さんは、

無名の新人によくぞ頼んでくれたと思います。

「BEGINNING」には細野晴臣さん、加藤和彦さん、山下達郎さんのような先輩方が曲を提供していたし、大学のバンド仲間だったとはいえ僕なんかで大丈夫なのかなと思いましたよ。

と、語っています。

(杉真理さんは、竹内まりやさんに歌うことを勧め、竹内まりやさんの楽曲「目覚め (Waking Up Alone)」などのデモテープを作っていたそうで、竹内まりやさんは、大学時代、「憧れはビートルズ(The Beatles)と杉真理」と言っていたといいます)

杉真理は24歳の時にCMや作曲の仕事を引き受けるようになっていた

それでも、杉真理さんは、入院中はさすがに落ち込んだそうですが、(生死の境を彷徨ったため)退院後は、楽しいことをやっていくしかないと思い、CMや作曲の仕事も引き受けるようになったそうです。

ただ、譜面を書くことが苦手だったため、不安はあったそうですが、ビートルズも譜面が読めなかったということが、心の支えになったそうです。

また、竹内まりやさんが作曲家としての自分に最初に声をかけてくれたことも大きな励みとなったのだそうです。

杉真理は26歳の時にシングル「Hold on」とアルバム「SONGWRITER」でソロデビュー

その一方で、杉真理さんは、

病気をしたことでミュージシャンをあきらめなければならないのかな

と、再び音楽やバンドができるのは夢だと思っていたそうですが、

仲間に励まされながら、あきらめはしなかったそうで、

1980年には、「杉真理」として、

で、ソロデビューも果たしています。

杉真理が37歳の時には石川さゆりに「ウイスキーが、お好きでしょ」を提供

以降、杉真理さんは、コンスタントに自身のアルバムをリリースするほか、他のアーティストへ楽曲を提供したり、CMタイアップ曲の制作も手がけており、その数、300曲以上にもなるのですが、

そんな膨大な提供曲の中には、サントリーのCMソングで石川さゆりさんが歌った「ウイスキーが、お好きでしょ」(1991年発売)があります。

実は、杉真理さんが依頼を受けた際、歌手は石川さゆりさんで、”演歌ではなくジャズ”というのがCM制作サイドの意向だったそうで、

杉真理さんはそれほどジャズに詳しくなかったそうですが、”美人シンガーでジャズ”という組み合わせに、ジュリー・ロンドンが思い浮かんだそうで、ジュリー・ロンドンの「Cry Me a River」のような雰囲気の曲を作ろうと思い、完成したのが、この「ウイスキーが、お好きでしょ」だったそうで、

杉真理さんは、

(「ウイスキーが、お好きでしょ」が世代を超えて歌い継がれていることに)ありがたいですね。

あの曲を作った頃はウイスキーの人気が低迷していて、何とか起死回生を狙いたいという意図があったんですが、もしかしたらウイスキーとともに(曲も)地味に埋もれてしまうのかな……

と、思っていたら、装いも新たにCMが制作され、ハイボールの復活とともにあの歌もたくさんのアーティストがカバーしてくれました。

と、語っています。

(この「ウイスキーが、お好きでしょ」は、石川さゆりさんのほかに、竹内まりやさん、ゴスペラーズ、田島貴男さんらがカバーしています)

杉真理は山口百恵や松田聖子ほか他のアーティストにも楽曲を多数提供

それでは、ここで、石川さゆりさん以外への提供曲もご紹介しましょう。

  • 山口百恵さんの、
    • 「想い出のストロベリーフィールズ」(1980年)
    • 「幕間の風景」 (1977年)
  • 松田聖子さんの、
    • 「ピーチ・シャーベット」(1983年)
    • 「雨のリゾート」(1981年)
    • 「Dancing Cafe」(1984年)
    • 「さざなみウェディングロード」(1985年)
  • Hi-Fi SETの、
    • 「Sweet Locomotion」 (1986年)
  • Winkの、
    • 「ケ・セラ・セラヴィ」(1994年)
    • 「それはKissで始まった」(1994年)
    • 「Sunny Day」(1994年)
    • 「私たちらしいルール」(1995年)
    • 「Merry Little X’mas」(1995年)

ほか、数多くのアーティストに楽曲を提供しています。

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杉真理の主なアルバム一覧

最後に、杉真理さん自身の主なアルバムをご紹介しましょう。

と、数多くのアルバムをリリースしています。

お読みいただきありがとうございました

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