1970年代~1980年代、「YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)」のメンバーとして、テクノにおけるドラムを確立すると、1983年、「YMO」解散(散開)後は、ソロアルバムをリリースするほか、他のアーティストとのユニットやコラボレーションでも活動した、高橋幸宏(たかはし ゆきひろ)さん。
今回は、そんな高橋幸宏さんの、「YMO」解散後の活動やアルバムを時系列でご紹介します。
「【画像】高橋幸宏の若い頃(YMO時代)は?作曲したライディーンが大ヒット!」からの続き
高橋幸宏は40歳~41歳の時に実業家としても活動
「YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)」解散後、高橋幸宏さんは、ソロ活動を本格化させるのですが、
その一方で、
- 1992年3月には、山本耀司さん、髙橋信之さん、田中信一さんと共に「AGENT CON-SIPIO」を設立
- 1993年には、録音スタジオ「CONSIPIO STUDIO」とレコードレーベル「CONSIPIO RECORDS」を発足
するなど、実業家としても活動しています。
高橋幸宏は50歳の時に細野晴臣と「スケッチ・ショウ」を結成しアルバム「オーディオ・スポンジ」をリリース
また、高橋幸宏さんは、1981年に結成した鈴木慶一さんとのユニット「ビートニクス」の活動をマイペースで続けるほか、数多くのミュージシャンとのユニット、コラボレーションに積極的に取り組み、
2002年には、細野晴臣さんと「スケッチ・ショウ」を結成すると、同年、アルバム「オーディオ・スポンジ」をリリースしています。
高橋幸宏は52歳の時に細野晴臣、坂本龍一と「ヒューマン・オーディオ・スポンジ(HAS)」を結成
そして、2004年には、「スケッチ・ショウ」に、坂本龍一さんが加わり、「ヒューマン・オーディオ・スポンジ(HAS)」というバンドを結成すると、
同年、スペインのバルセロナで開催されたエレクトロニカイベント「ソナー」に出演しています。
(実質的には、「YMO」の再結成だったのですが、権利の関係で「YMO」という名義が使えなかったという事情があったそうです)
高橋幸宏は55歳の時に「YMO」を再結成
そんな中、2007年には、キリンラガービールのテレビCMの企画で、ついに「YMO」名義が復活して、正式に再結成となり、
3人そろってCMに出演し、CMでは「ライディーン」のセルフカバー版「RYDEEN 79/07」が起用され、同時にネット配信がスタートしているのですが、
高橋幸宏さんは、この「YMO」再結成について、
大人になるっていいことだな、と思いましたね(笑)。
感動的だったのが、2013年末、「EX THEATER ROPPONGI」(東京・六本木)のオープニング期間に行われた細野さんと坂本くんのジョイントライブです。もともとはYMOで何かできないかっていう話だったみたいですけど。
僕は数曲だけゲストドラマーとして参加したんですが、ピアノとベースとドラムだけのアコースティックな「ライディーン」などを演奏しながら、ふと「ああ、この二人が一緒にやってる」と(笑)。二人の間に入って苦労していた昔を思い出すと、感極まるものがありましたね。
と、語っています。
(1983年に「YMO」が解散した原因は、細野晴臣さんと坂本龍一さんの不仲でした)
キリンラガービールのテレビCMより。
高橋幸宏は56歳の時に「Pupa」、62歳の時に「In Phase」「METAFIVE」を結成
そんな高橋幸宏さんは、「YMO」で活動するかたわら、
- 高野寛さん、原田知世さん、高田漣さん、堀江博久さん、権藤知彦さんらと「Pupa」(2008年)
- ジェームス・イハさん、高桑圭さん、堀江博久さん、ゴンドウトモヒコさんらと、「In Phase」(2014年)
- 小山田圭吾さん、砂原良徳さん、LEO今井さん、TOWA TEIさん、ゴンドウトモヒコさんらと、「METAFIVE」(2014年)
などのユニットを結成するなど、引き続き、様々なミュージシャンたちとも活動しており、
高橋幸宏さんは、そのことについて、
若いころから、自分のバンドだけでなく、いろんなアーティストやバンドのバックで演奏したりスタジオミュージシャンをしたりして、いろんな人と一緒にやるのが癖みたいになっている。
昔から続けてきた同世代だけでなく、自分より若い子たち、新しく出てきたおもしろい人たち、すべてにリスペクトする気持ちがあって、どんどん一緒にやってみたい。僕の側には何の躊躇もないんです。
と、語っています。
高橋幸宏のソロアルバム一覧
それでは、最後に、高橋幸宏さんのソロアルバムをご紹介しましょう。
- 1978年「サラヴァ!」
- 1980年「音楽殺人」
- 1981年「NEUROMANTIC ロマン神経症」
- 1982年「WHAT, ME WORRY? ボク、大丈夫!!」
- 1983年「薔薇色の明日」
- 1984年「WILD&MOODY」
- 1985年「Once A Fool,・・・―遥かなる想い―」
- 1986年「・・・Only When I Laugh …笑っている時だけ」
- 1988年「EGO」
- 1990年「BROADCAST FROM HEAVEN」
- 1991年「A Day In The Next Life」
- 1992年「Life Time, Happy Time」
- 1994年「MR.YT」
- 1995年「Fate Of Gold」
- 1996年「Portrait With No Name」
- 1997年「A Sigh of Ghost」
- 1998年「A Ray Of Hope」
- 1999年「The Dearest Fool」
- 2006年「BLUE MOON BLUE」
- 2009年「Page By Page」
- 2013年「Life Anew」
などのアルバムをリリースしています。
「高橋幸宏の死因は?お別れ会は?脳腫瘍で闘病していた!病状の経緯は?」に続く
高校在学中からスタジオミュージシャンとして活動を開始すると、その後、「サディスティック・ミカ・バンド」「YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)」などで活躍し、鋭く短く叩く特徴的なドラミングで、国内外のアーティストに大 …