俳優として活動を続けるかたわら、月1回のペースで、全国の幼稚園、中学校、高等学校などで、民話の一人語りもしているという、真夏竜(まなつ りゅう)さんですが、
54歳の時には、進行期の胃ガンと診断され、余命半年の宣告を受けていたといいます。
今回は、真夏竜さんが、胃ガンと診断されるまでの経緯、余命宣告、8時間に及んだ大手術、治療、壮絶な闘病生活についてご紹介します。

「真夏竜はウルトラマンレオの撮影では様々なシーンを命がけで行っていた!」からの続き
真夏竜は54歳の時に腹痛でクリニックを受診すると「胃炎」と診断されていた
真夏竜さんは、2004年9月頃から、10月に控えた所属事務所主催の舞台公演に向けて稽古を始めていたそうですが、
この頃辺りから、胃の中の粘膜を指でツンツンと突かれるような腹痛が出始めたそうで、万全の体調で舞台に臨みたいと、近くの内科クリニックを受診したそうです。
すると、医師からは「胃炎」と診断されて飲み薬を処方されたそうですが、服用しても効果はなく、痛みは増すばかりだったといいます。
真夏竜は腹痛がどんどん悪化していた
そんな真夏竜さんは、どんどんひどくなる痛みをこらえながら、2004年10月、舞台公演の本番に臨んだそうですが、
公演が始まる頃には、胃の粘膜を強くつねられるような痛みに変わり、千秋楽を迎える頃には、ペンチで挟まれるような激痛となり、立っていることもできない状態に陥ったといいます。
(この極限状態の中、真夏竜さんは「単なる胃炎ではない」と確信しながらも、執念で千秋楽まで舞台に上がり続けたのだそうです)
真夏竜は「胃ガン」と診断され入院を勸められるも病院の雰囲気に不安を感じ断っていた
そこで、舞台公演が終了してすぐに、知人に紹介された総合病院の消化器内科を受診し、各種検査を受けると、
医師からは、
胃ガンの可能性が高く、かなり深刻な状態
と、診断され、即日入院を勧められたそうですが、
真夏竜さんは、ガンであること自体は淡々と受けとめたものの、その病院の雰囲気に、
一度入院したら二度と帰ってこられないのではないか
という不安を感じたそうで、
その時は、医師の勧めを断り、無理やり帰宅したのだそうです。
真夏竜は2つ目の総合病院でも「進行期の胃ガン」と診断されるも自宅から遠すぎることから入院を断念していた
そして、翌日には、神奈川県内にある別の総合病院を訪ねて再検査を受けたそうですが、
ここでも、
胃に腫瘍があり、すでに進行期に入っている可能性が高い
と、緊急の入院治療を勧められたといいます。
すると、真夏竜さんは、この病院では、雰囲気にも医師との相性にも手応えを感じ、ここでの入院を考えたそうですが、
自宅から通うには遠すぎるという大きなネックがあったことから、結局、病院探しは振り出しに戻ってしまったのだそうです。
真夏竜は篠田三郎に大学病院を紹介されていた
そんな中、家族ぐるみの付き合いをしていたという俳優の篠田三郎さん(「ウルトラマンタロウ」で主演)が、真夏竜さんの胃ガンのことを知り、名古屋で舞台出演中だったにもかかわらず、すぐに、自身の知り合いの医師がいる都内の大学病院を紹介してくれたそうで、
(真夏竜さんの奥さんが、篠田三郎さんの奥さんと電話で話していた際、「ご主人はお変わりない?」と尋ねられ、「実は・・・」と真夏竜さんの病状を明かしたことで、篠田三郎さんの奥さんは大変驚き、すぐに名古屋で舞台出演中だった篠田三郎さんに連絡を入れてくれたのだそうです)
真夏竜さんが奥さんと共に、すぐに、紹介された都内の大学病院を訪ねると、なんと、正面玄関を入ったところで、名古屋から駆けつけた(あるいは舞台を終えて戻っていた)篠田三郎さんが待っていてくれたそうで、
真夏竜さんは、
いくら古い付き合いでも、ここまでしてくれる人はそうはいない
と、兄貴分である篠田三郎さんの深い気遣いに激しく感激したそうです。

篠田三郎さん(左)と真夏竜さん(右)。
真夏竜は篠田三郎の紹介による大学病院で治療を受ける決意をしていた
さておき、真夏竜さんは、その大学病院で、一通りの診察を受けると、
診察後、担当した医師からは、
うちでベストのチームを組んで治療に当たります
と、力強い声をかけられたそうで、
この言葉を聞いた真夏竜さんは、
ここでなら全幅の信頼を置いて治療を任せられる
と、確信したそうで、
ようやく、この大学病院で治療を受けることを決意したのだそうです。
真夏竜は胃ガンが進行期に入っているため開腹手術になると医師から伝えられていた
そして、この大学病院で、あらためて各種の検査を受けると、主治医となった医師からは、胃にできたガンがすでに進行期に入っていることを告げられたそうで、
そのため、体への負担が少ない腹腔鏡下手術での対応は難しく、開腹手術になることを説明されたといいます。
ただ、詳しい進行度については「実際に手術をしてみないとわからない」ということで、主治医からは、手術時の状況に応じて以下の2つのルートがあることが提示されたといいます。
- ガンが胃壁に留まっている場合は、多少のリンパ節転移が見られたとしても、胃の3分の2と周辺のリンパ節を切除する手術で対応する。
- ガンが胃壁を突き破って膵臓などに広がっている場合は、手術を行うことはできず、抗ガン薬(抗ガン剤)を用いた治療に切り替える。
真夏竜は小腸の一部を切り取り”代用胃”に充てる手術も提案されていた
また、真夏竜さんは、主治医から、もし手術が可能だった場合、切除した胃の代わりとして小腸の一部を切り取り、それを”代用胃”として充てる手術も提案されたそうで、
医師からは、
ゆくゆくは、そのほうが食事の面で楽になる
と、説明されたそうです。
真夏竜は妻だけに医師から余命宣告が伝えられていた
こうして、真夏竜さんは、奥さんと共に、一通りの説明を聞いたそうですが・・・
実は、その後、主治医は、奥さんだけを呼び、
(もしガンが膵臓にまで広がっていた場合、状況は非常に深刻であり)来年の桜の花を見ることはできないかもしれない
と、余命宣告をしていたといいます。
真夏竜の胃ガンは膵臓など他の臓器への転移は見られなかった
そんな中、真夏竜さんは、2004年11月、大学病院に入院すると、そこでさらに詳しい検査をいくつか受けた後、翌12月に胃ガンの切除手術を受けたそうですが、
ガンはある程度進行していたものの、幸いにも胃壁の中に留まっている状態だったそうで、
周囲のリンパ節に多少の転移は見られたものの、最も懸念されていた膵臓など他の臓器への転移は認められず、病期(ステージ)は「ⅢA期」と、事前に想定されていた中で最良のケースだったため、医師団はそのまま予定通りの切除手術へと移行したのだそうです。
(真夏竜さんのガンは胃の出口に近い部位(幽門部)にあったため、医師団は胃の入り口に近い部位(噴門部)を少しだけ残し、胃の3分の2を切除したそうです)
真夏竜は小腸の一部を切り取り胃の代わりとする”代用胃”の手術も受けていた
続いて、医師団は、小腸の一部を切り取り、胃の代わりとなる”代用胃”を作る作業を行ったそうで、
この”代用胃”は、残されたわずかな胃と十二指腸にそれぞれ丁寧に縫合され、トータルで8時間にも及んだ手術は無事終了したのだそうです。
(このとき施された「小腸を胃の代わりにする」という手術は、その後の長い回復生活において、真夏竜さんに大きな恵みをもたらすことになったそうです)
真夏竜は手術当日の夜は拷問のような激痛に襲われていた
こうして、無事に手術を終えた真夏竜さんでしたが、当日の夜は凄まじい術後の痛みに襲われたそうで、
真夏竜さんは、
手術当日の夜は痛みがすごくて、拷問を受けているようでした。あの痛みは、悪いことをしていなくても『私がやりました』って白状したくなるほどのものです(笑)。
麻酔を処置してもらうため、ナースコールで何度も看護師さんに来てもらった記憶があります
と、語っています。
真夏竜は手術直後はスプーンひと口分多く食べただけでお腹に激痛が走っていた
また、この凄まじい痛みがようやく和らいだ頃には、食事の面で大きな壁にぶつかったといいます。
(”代用胃”のおかげで、今でこそ手術前と変わらない食事ができるようになっているそうですが)
というのも、手術直後は食事量が極端に減ってしまい、食べる量の加減が全く分からなくなっていたそうで、スプーンひと口分多く食べただけでも、お腹に脂汗が噴き出すような激痛が走る状態だったのだそうです。
(この腹痛は、退院から半年ほど経過してようやく治まってきたそうです)
真夏竜は胃ガンの手術から3週間後には10時間出演のラジオ番組の仕事がこなせるまでに回復していた
とはいえ、真夏竜さんは、(8時間に及ぶ複雑な手術を受けたにもかかわらず)縫合不全などの恐ろしい合併症を起こすことはなかったそうで、
リハビリを重ねる日々の中で、日を追うごとに歩ける距離が長くなり、体力も着実に回復していき、無事に退院することができたそうです。
そして、手術からわずか3週間後には、10時間も出ずっぱりとなる長時間のラジオの仕事をこなせるまでに回復したのだそうです。
真夏竜は手術後はガンの再発率を下げるために抗ガン薬「TS-1(ティーエスワン)」を服用していた
ただ、手術が無事に終了した後も、真夏竜さんの治療は終わったわけではなかったそうで、
術後はガンの再発確率を下げることを目的に、抗ガン薬「TS-1(ティーエスワン)」の服用が始まったといいます。
(抗ガン剤の服用中は、「爪が変形する」「皮膚の皮が剥ける」といった症状が現れたそうですが、幸いにも命に関わるような重篤な副作用に見舞われることはなかったそうです)
真夏竜は胃ガンが再発することなく手術から6年後に週1の検査が終了していた
また、通常であれば、術後の経過観察は、1ヶ月から3ヶ月に1度、数年が経過すれば半年に1度、と徐々に間隔が空いていくのが一般的だそうですが、
真夏竜さんの場合は、手術後からずっと「週に1度」という極めて高い頻度で大学病院に通い、血液検査を受け続けたといいます。
というのも、真夏竜さんのガンは悪性度が高く、手術が成功したとはいえ再発の可能性が十分に考えられた為、主治医が腫瘍マーカーの数値を慎重にチェックしていたのだそうです。
こうして、真夏竜さんは、長期に渡って、週1の検査を続けていたそうですが、幸いなことに、再発の徴候は一度も見られなかったそうで、
ついに、術後から6年が経過した時、主治医から、
もう卒業ですね
と告げられ、「週に1度」の検査は終了したのだそうです。
また、医師からは、
あの状況で、未だにこうしてお元気なのが不思議なくらいです
と、冗談交じりに言われたそうですが、
真夏さんは、思わず、
ウルトラマンだからでしょうかね・・・
と、笑顔で返したそうです。
真夏竜は胃ガン再発に対する過度な不安はなかった
ちなみに、手術時の厳しい状況を思えば、常に再発の恐怖が付きまとってもおかしくない数年間だったにもかかわらず、真夏竜さんの中には、再発に対する過度な不安はなかったそうで、
真夏竜さんは、
再発はしないほうがいいなと思ってはいましたけれど、再発したらしたでしょうがない、と思っていました。どんなに気をつけていても、再発するときはしますから
ひょっとしたら、『俺死ぬんじゃないか』と思ったのは、猛烈な痛みを感じた手術前あたりですかね。ただその時に、腹が据わるというか自分の中で覚悟が決まったんです。
だからこそ、ガンという病を突き付けられたときでも、絶望したり、取り乱したりすることもなく、淡々と受け止めることができたのだと思います。抗ガン薬や放射線による治療よりも、そういった〝覚悟〟を持つことのほうが、僕自身、ガンに効くような気がします
などと、語っています。
また、真夏竜さんは、ガンになったことによって、教えられたことについて、
人に生かされ、人に助けられて自分は生きているということですかね。素晴らしい人たちに、タイミングよく巡り合い、それが自分を生かす方向に動いてくれたので、今の自分があると思っています。
それを思うと、僕は本当に人に恵まれていると思います
と、語っています。
さて、いかがでしたでしょうか。
真夏竜さんの、
- 【画像】真夏竜の若い頃から現在までの出演ドラマ映画は?妻は?子供は?
- 真夏竜のプロフィール
- 真夏竜の本名は?芸名の変遷は?
- 真夏竜は22歳の時にテレビドラマ「剣道一本!」で俳優デビュー
- 真夏竜は24歳の時、特撮ドラマ「ウルトラマンレオ」で主演を務め一躍脚光を浴びていた
- 真夏竜は38歳頃、役者業を廃業していた
- 真夏竜は役者廃業後はアニメ制作に携わっていた
- 真夏竜は49歳の時に「キッズ・ウォー」で役者業に復帰していた
- 真夏竜は54歳の時に胃ガンを患い手術していた
- 真夏竜の現在は?
- 真夏竜の妻は?
- 真夏竜の子供は息子が1人
- 真夏竜の出演作品(映画)
- 真夏竜の出演作品(テレビドラマ)
- 真夏竜はウルトラマンレオの撮影では様々なシーンを命がけで行っていた!
- 真夏竜は年1~2回しか帰省しない実家で偶然、真船禎監督からの電話を取っていた
- 真夏竜は「ウルトラマンレオ」の面接で少林寺拳法ができることが合格の決め手となっていた
- 真夏竜は「ウルトラマンレオ」に合格するとわずか1週間後には収録がスタートしていた
- 「ウルトラマンレオ」の過酷過ぎる撮影とは?
- 第4話「男と男の誓い」では、真冬の滝で撮影していた
- 第6話「男だ!燃えろ!」では、先端を鋭く削った丸太で特訓していた
- 第6話「男だ!燃えろ!」では、ブレーキの甘いジープ特訓でひかれそうになっていた
- 「ウルトラマンレオ」の撮影は超ハードスケジュールだった
- 真夏竜は現在のヒーローには「死ぬ気」が足りないと答えていた
- 真夏竜の病気は?胃ガンで余命宣告を受けていた!壮絶な闘病生活とは?
- 真夏竜は54歳の時に腹痛でクリニックを受診すると「胃炎」と診断されていた
- 真夏竜は腹痛がどんどん悪化していた
- 真夏竜は「胃ガン」と診断され入院を勸められるも病院の雰囲気に不安を感じ断っていた
- 真夏竜は2つ目の総合病院でも「進行期の胃ガン」と診断されるも自宅から遠すぎることから入院を断念していた
- 真夏竜は篠田三郎に大学病院を紹介されていた
- 真夏竜は篠田三郎の紹介による大学病院で治療を受ける決意をしていた
- 真夏竜は胃ガンが進行期に入っているため開腹手術になると医師から伝えられていた
- 真夏竜は小腸の一部を切り取り”代用胃”に充てる手術も提案されていた
- 真夏竜は妻だけに医師から余命宣告が伝えられていた
- 真夏竜の胃ガンは膵臓など他の臓器への転移は見られなかった
- 真夏竜は小腸の一部を切り取り胃の代わりとする”代用胃”の手術も受けていた
- 真夏竜は手術当日の夜は拷問のような激痛に襲われていた
- 真夏竜は手術直後はスプーンひと口分多く食べただけでお腹に激痛が走っていた
- 真夏竜は胃ガンの手術から3週間後には10時間出演のラジオ番組の仕事がこなせるまでに回復していた
- 真夏竜は手術後はガンの再発率を下げるために抗ガン薬「TS-1(ティーエスワン)」を服用していた
- 真夏竜は胃ガンが再発することなく手術から6年後に週1の検査が終了していた
- 真夏竜は胃ガン再発に対する過度な不安はなかった
について、ご紹介しました。
22歳でテレビドラマ「剣道一本!」で俳優デビューを果たし、24歳の時には「ウルトラマンレオ」で脚光を浴びるも、38歳頃には俳優業を離れ、アニメ制作会社でプロデューサーとして活動し、49歳にして、再び俳優の道へ戻ってきた真夏竜さん。
そんな真夏竜さんは、54歳の時には大病を患いながらも、手術と治療を乗り越えて見事に復帰すると、俳優業のかたわら、人の役に立ちたいという思いから、新たに民話語りも始めており、まだまだ目が離せません。
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1972年、22歳の時、テレビドラマ「剣道一本!」で俳優デビューすると、1974年、24歳の時には、特撮ドラマ「ウルトラマンレオ」で主人公・おゝとりゲン/ウルトラマンレオに大抜擢され、一躍、脚光を浴びた、真夏竜(まなつ …







