膨大な資料からの解釈に基づく独自の視点と、定説を覆すユニークな切り口を武器に、歴史の深みを描き出す、”大人のための歴史漫画”というジャンルを切り開き、飄々としたユーモアが魅力の「坂本龍馬」「新選組」「幕末暗殺」「京都見廻組」「信長遊び」など、数々の名作を世に送り出してきた、黒鉄ヒロシ(くろがね ひろし)さん。
今回は、そんな黒鉄ヒロシさんの、若い頃から現在までの経歴を、漫画作品を交えながら時系列でご紹介します。

「黒鉄ヒロシの生い立ちは?幼少期は?武蔵野美術大学を除籍になっていた!」からの続き
黒鉄ヒロシは23歳の時に「山賊の唄が聞こえる」で漫画家デビュー
黒鉄ヒロシさんは、1968年、23歳の時、双葉社の「漫画ストーリィ」に、自作の漫画「山賊の唄が聞こえる」を持ち込むと、これが採用されて、漫画家デビューを果たしています。
ちなみに、黒鉄ヒロシさんは、漫画家になった理由について、
直感ですね。ばくちとマンガは似ていてね。どちらも言語の外にあるんですよ。言葉が誕生し、言語がすべてを抑圧するより前の“真言”の世界、解放の世界なんです。既に我々は活字にすっぽりと飲み込まれているんです。
戦後の明るさを知る我々の世代はほとんどがマンガ家志望だったんです。篠山紀信さんも井上陽水さんもそう。マンガが害毒といわれて、今のスマホより扱いがひどい(笑い)。でも、これしか面白いものはなかった
と、語っています。
黒鉄ヒロシは23歳の時に週刊漫画サンデーで「ひみこーッ」の連載を開始していた
また、黒鉄ヒロシさんは、同年(1968年)には、週刊漫画サンデーで「ひみこーッ」の連載を開始しています。
黒鉄ヒロシは26歳の時にNHKドラマ「天下御免」のタイトルバックのイラストを担当していた
そんな黒鉄ヒロシさんは、1971年、26歳の時には、NHKドラマ「天下御免」のタイトルバックのイラストを担当しています。

黒鉄ヒロシは27歳の時から約50年に渡って「赤兵衛」をビッグコミックとビッグコミックオリジナルの2誌で同時連載していた
そして、1972年、27歳の時には、ビッグコミックとビッグコミックオリジナルで、ショート時代劇ナンセンスギャグ漫画「赤兵衛」の連載を開始すると、
この「赤兵衛」は、以降、2誌での同時掲載が続けられ、なんと、「ビッグコミックオリジナル」は2016年まで、「ビッグコミック」は2021年まで続いています。(連載49年、約2350回だそうです)
ちなみに、「2誌での同時掲載」というと、同じ原稿が2つの雑誌に載っているのかな、と思いがちですが、実際は、同じタイトル(赤兵衛)の1話完結の新作を、2つの雑誌で同時に並行して連載し続けていたそうで、黒鉄ヒロシさんの圧倒的な執筆量と、編集部からの絶大な信頼が伺えますが、
黒鉄ヒロシさんは、「赤兵衛」の連載について、
『赤兵衛』は全然、大変じゃない。僕は、描くのがむっちゃくちゃ速い。手塚治虫さんは原稿を落っことす名人でね。僕は3回穴を埋めた。
高円寺で飲んでいたら編集者が飛んできて、『あしたの朝までに16ページ』。『えええ!』っとなったが、顔を洗ってすぐに描いた
と、語っています。
(赤兵衛は、ストーリーが次回へ続く長編漫画ではなく、時事ネタ、シュールな笑い、下品なギャグ、哲学的な要素を織り交ぜた1話完結(基本は4コマや数ページのショート)のナンセンス漫画で、どちらの雑誌でも「巻末(一番最後のページ)」に固定で掲載されたそうです)
黒鉄ヒロシは51歳頃から「新選組」「坂本龍馬」「幕末暗殺」「京都見廻組」「信長遊び」ほか大人のための歴史漫画を発表していた
さておき、黒鉄ヒロシさんは、「赤兵衛」の連載を続けながら、
- 1996年「新選組」
- 1997年「坂本龍馬」
- 1998年「幕末暗殺」
- 2003年「京都見廻組」
- 2009年「信長遊び」
- 2009年「信長遊び(地)」
- 2021年「日本本」
- 2021年「葉隠」
ほか、
- 「結作物語」
- 「長島氏参る」※元読売ジャイアンツの長嶋茂雄さんの熱狂的ファンのため
など、多くの歴史漫画を発表しているのですが、
それまでの歴史漫画といえば、子供向けのヒーローもの、もしくは、誇張された格闘ものがメインだったところ、膨大な史料を緻密に読み解き、リアリティと独自の冷徹なユーモアを交えた”大人のための歴史漫画”というジャンルを確立しています。
黒鉄ヒロシの受賞・受章歴
また、黒鉄ヒロシさんは、
- 1987年 「ここが地獄の一丁目」ほかで「第18回講談社出版文化賞(さしえ賞)」
- 1997年 「マンガ日本の古典」の「葉隠」で「第1回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞」
- 1997年 「新選組」で「第43回文藝春秋漫画賞」
- 1998年 「坂本龍馬」で「第2回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞」
- 2002年 「赤兵衛」で「第47回小学館漫画賞審査委員特別賞」
などを受賞するほか、
2004年には、紫綬褒章も受章しています。
黒鉄ヒロシは31歳の時に「クイズダービー」に出演しお茶の間の人気を博していた
そんな黒鉄ヒロシさんは、漫画家としての鋭い観察眼や博識を活かし、1976年~1977年(黒鉄ヒロシさん31歳~32歳)には、クイズ番組「クイズダービー」の初代3枠の解答者として出演すると、
難題を連続正解するかと思いきや、簡単な問題で突然不正解を出す事から、司会者の大橋巨泉さんに、「裏切り狸」と呼ばれるほか、独特の語り口調とそのキャラクターでお茶の間の人気を博したのですが、
漫画家との両立が難しく、漫画に専念するため、1年で降板し、同じ高知県出身の漫画家・はらたいらさんに交代しています。

「クイズダービー」出演時の黒鉄ヒロシさん。
黒鉄ヒロシは33歳~71歳の時に「ウルトラアイ」「Sunday!スクランブル」ほか情報番組のコメンテーターとして活躍
その後、黒鉄ヒロシさんは、NHKの歴史関連の番組に出演するほか、1978年~1985年(黒鉄ヒロシさん33歳~40歳)には、ファミリー向け生活科学番組「ウルトラアイ」に出演するなど、情報番組のコメンテーターとしても出演し、
2005年~2016年(黒鉄ヒロシさん60歳~71歳)、「Sunday!スクランブル」で、自身が描いたイラストを添えながら、坂本龍馬、織田信長、宮本武蔵、楠正成など、歴史上の人物を独自の視点で解説したコーナー「千思万考」は、後に書籍化もされています。
黒鉄ヒロシの現在は?
そんな黒鉄ヒロシさんは、創作活動のかたわら、2024年12月には、オブジェや肉筆画作品100点を展示した作品展「ファンタ爺展」を開催しているのですが、
作品展を開催したきっかけについて、
身辺で人が亡くなりすぎた。今までの寂寥感が倍増し、モノづくりを始めた。治療法として作っていたらどんどん作品ができてきた
(タイトルについて)悩める“じじぃ”が作ったファンタジーな作品ができたから
と、語っています。
また、2025年12月には、日本や世界の歴史に登場する人物のかたわらにいた名馬を独自のユーモアあふれるイラストと文章で綴った「名馬万考:歴史を駆け抜けた駿馬たち」を出版しています。
そして、2026年4月5日には、脚本家の内館牧子さん(2025年12月17日に77歳で死去)をしのぶ「内館牧子の想い出を語る会」に参加すると、囲み取材に応じ、
内館牧子さんが大学の後輩で長く親交があったことなど、内館牧子さんとの思い出について語り、才能ある後輩の早すぎる死を悼んでいます。

内館牧子さんとの思い出を語る黒鉄ヒロシさん。
黒鉄ヒロシの妻は?子供は?
黒鉄ヒロシさんは、プライベートをほとんど明かしていないため、結婚しているか否か、子供がいるのかも全く情報がありませんが、独身だと考えられているようです。
さて、いかがでしたでしょうか。
黒鉄ヒロシさんの、
- 黒鉄ヒロシの生い立ちは?幼少期は?武蔵野美術大学を除籍になっていた!
- 黒鉄ヒロシのプロフィール
- 黒鉄ヒロシの本名は?ペンネームの由来は司牡丹?
- 黒鉄ヒロシは幼い頃から歴史が大好きで「戦国武将一人メンコ」という遊びを考え出していた
- 黒鉄ヒロシは高校1年生の時に進学先を美術大学に定めるも自身のデッサン力に落胆していた
- 黒鉄ヒロシは高校生の時にビートルズの「プリーズ・プリーズ・ミー」を聴いて衝撃を受け学問以外で身を立てる決意をしていた
- 黒鉄ヒロシは武蔵野美術大学を除籍になっていた
- 【画像】黒鉄ヒロシの若い頃から現在までの代表作品(漫画)は?妻や子供は?
- 黒鉄ヒロシは23歳の時に「山賊の唄が聞こえる」で漫画家デビュー
- 黒鉄ヒロシは23歳の時に週刊漫画サンデーで「ひみこーッ」の連載を開始していた
- 黒鉄ヒロシは26歳の時にNHKドラマ「天下御免」のタイトルバックのイラストを担当していた
- 黒鉄ヒロシは27歳の時から約50年に渡って「赤兵衛」をビッグコミックとビッグコミックオリジナルの2誌で同時連載していた
- 黒鉄ヒロシは51歳頃から「新選組」「坂本龍馬」「幕末暗殺」「京都見廻組」「信長遊び」ほか大人のための歴史漫画を発表していた
- 黒鉄ヒロシの受賞・受章歴
- 黒鉄ヒロシは31歳の時に「クイズダービー」に出演しお茶の間の人気を博していた
- 黒鉄ヒロシは33歳~71歳の時に「ウルトラアイ」「Sunday!スクランブル」ほか情報番組のコメンテーターとして活躍
- 黒鉄ヒロシの現在は?
- 黒鉄ヒロシの妻は?子供は?
について、ご紹介しました。
幼い頃から歴史に強く惹かれ、その尽きない想像力を原点に、ナンセンスギャグ漫画「赤兵衛」の長期連載をはじめ、膨大な史料に裏打ちされた独自の視点で”大人のための歴史漫画”という新たな世界を切り開き、多くの読者を魅了してきた黒鉄ヒロシさん。
そんな黒鉄ヒロシさんも既に80歳を回っているのですが、現在も、作品展「ファンタ爺展」を開催し、「名馬万考:歴史を駆け抜けた駿馬たち」を出版するなど、創作意欲は衰えることなく活動を続けており、
まだまだ、その自由で鋭い発想と歴史への深いまなざしで、私たちを楽しませてくれそうです
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1968年、「山賊の唄が聞こえる」で漫画家デビューすると、以降、独自のナンセンスギャグ漫画で人気を博し、その後、「新選組」や「坂本龍馬」など史実に基づく緻密な歴史漫画のジャンルを切り拓いた、黒鉄ヒロシ(くろがね ひろし) …





















