1981年、「まちぶせ」が大ヒットし、一躍、人気歌手の仲間入りを果たすと、その後も、精力的に歌手活動を続けている、石川ひとみ(いしかわ ひとみ)さんですが、27歳の時、「B型肝炎」と診断されたといいます。
今回は、石川ひとみさんが「B型肝炎」と診断されるまでの経緯、感染原因、発症時、闘病生活、そして、今でも、石川ひとみさんが辛い思いをしているという、病気に対する誤解についてご紹介します。

「【画像】石川ひとみの若い頃から現在までの曲ほか経歴は?写真集も!」からの続き
石川ひとみは27歳の時に「B型肝炎」と診断されるも未発症だった
石川ひとみさんは、初のミュージカル「はだかの王様」への出演を控えていた1987年、27歳の時、頭痛がひどかったため、病院を受診し、血液検査を受けると、(頭痛とは関係なく)「B型肝炎のキャリア(未発症のウイルス保有者)」と診断されたといいます。
ただ、この時はまだ発症していなかったことから、医師からは、定期的に肝臓の数値をチェックすること、(血液で感染する病気のため)ケガをした時に他の人に血がつかないように気をつけることだけ、指示されたそうです。
石川ひとみは27歳の時に「B型肝炎」が発症していた
しかし、その後、ミュージカルの稽古が始まると、いつまでも疲れが抜けず、朝起きることや外出も辛く、尋常ではない体のだるさに襲われ、食欲もなかったそうで、
他の共演者たちが、毎日元気に稽古に打ち込んでいる姿を見て、認めたくはないものの、自身の症状について、「舞台のプレッシャーに負けている」「心が弱いんだ」と精神力の問題だと思い、自分を責めていたといいます。
そんな中、ある日のこと、めまいで倒れてしまい、救急搬送されると、搬送先の病院で一泊することになったそうですが、その際、定期的に血液検査をするよう言われていたことを思い出し、血液検査を受けると、
後日、再検査を受けるよう病院から事務所に電話がかかってきたそうで、仕事の合間を見つけて、再検査を受けると、
B型肝炎を発症しています。即入院です
と、言われたのだそうです。
(異常なほどの体のだるさは、精神的な問題ではなく、B型肝炎の症状によるものだったのでした)
ちなみに、B型肝炎ウイルスの主な感染原因は、血液や体液によるそうで、性交渉、血液の直接接触、輸血や血液製剤などがあるそうですが、石川ひとみさんの場合、母子感染だったといいます。
つまり、石川ひとみさんのお母さんが「B型肝炎のキャリア(未発症のウイルス保有者)」で、石川ひとみさんは、生まれたときから「B型肝炎のキャリア(未発症のウイルス保有者)」だったのでした。
ただ、お母さんは、他界するまで発症しなかったことから、B型肝炎のキャリアということも知らなかったといいます。
(※赤ちゃんは狭い産道を通過するため体に細かい擦り傷ができるそうですが、母親がB型肝炎ウイルスに感染している場合、その傷を介して母親の血液に触れ、感染する場合があるそうで、これらのことなどを母子感染というそうです。ただ、現在の日本では赤ちゃんへのワクチン接種などで新しい母子感染はほぼ100%防げるようになっているそうです)
石川ひとみは舞台を降板し緊急入院していた
それでも、石川ひとみさんは、病状の深刻さを理解しておらず、10日後にはミュージカルの公演が始まることから、
ミュージカルがあるので、通院しながら治療することはできませんか?
と、医師に尋ねたそうですが、
医師には、
仕事と命、どちらが大事ですか!
と、叱られたそうで、
目前に迫っていた初の舞台をキャンセルし、緊急入院することになったのだそうです。
とはいえ、そこまでの自覚はなかったことから、入院当日も、病院の売店で雑誌やお菓子を買い込んで部屋に戻ると、
今度は、看護師から、
何をやっているんですか!あなたは絶対安静なんですよ!?病室から一歩も出ないでください!
と、叱られたといいます。
つまり、動くことや何かに集中して疲れることは一切禁止で、雑誌やテレビを見ることも勧められず、点滴を打ちながらベッドでボーッと寝ているしかない状態だったそうですが、
石川ひとみさんは、
健康なら「退屈じゃない?」と思いますが、その時の私にはそれがちょうど良かった。やっぱり舞台の稽古で、相当疲労がたまっていたんですね。
体が鉛のように重く、だるかったので、面会すらできない状況にあっても、退屈という意識はありませんでした。
と、語っています。
ただ、病室にあるカレンダーだけは、
(日付を見ながら)今日は公演初日かあ。なぜ私は、独りで点滴なんか打ってるんだろう?本当なら素敵な衣装を着て、お客様の前でミュージカルを披露していたはずなのに・・・
と、気になり、頭の中でぐるぐると考えてしまったそうで、
看護師さんに頼んで、カレンダーを取り外してもらったそうです。
石川ひとみは退院後は自宅療養するもB型肝炎による様々な誤解や偏見を経験していた
そんな中、石川ひとみさんの入院は、40日にも及んだそうですが、
退院する際には、医師から、
もしかすると、これから、いろいろなことを言われたり、つらいと思うような行動をとる人が出てくるかもしれないけど、気にしないでほしい
と、言われたといいます。
ただ、石川ひとみさんは、その時は、何のことか理解できなかったそうですが、
退院後、地元に戻ることなく東京で自宅療養していると、「そういうことだったのか」と分かる経験をいくつかしたといいます。
握手に応じている際、「病気がうつる」と言われていた
それは、自滝療養中、少し回復してきた頃のこと、石川ひとみさんは、リハビリを兼ねて外出するようになっていたそうですが、ある日のこと、街で、石川ひとみさんを見たファンの女性たちが「握手して下さい」と集まってくれたそうで、
石川ひとみさんは、みんなの求めに応じ、握手などをしていたそうですが、
偶然通りかかった人が、
この人、B型肝炎だよ。握手したら(病気が)うつるよ
と、言ったそうで、
その言葉を聞いた途端、握手をした人は手をぬぐう動作をし、握手をしようと手を伸ばしていた人も、その手をとっさに引っ込めたりしたそうで、
石川ひとみさんが、
握手ではうつりませんよ
と、言っても、
みんな一斉に、蜘蛛(くも)の子を散らすように、その場からいなくなってしまったのだそうです。
そんな経験をした石川ひとみさんは、
この光景はいったい何なんだろう
と、戸惑い、とても悲しい思いをしたといいます。
スイミングスクールで「うちの子を一緒に泳がせないでください」とクレームが入っていた
また、石川ひとみさんは、(主治医と相談した上で)体力の回復を目的に、週1、2回のペースでスイミングスクールに通い始めていたそうですが、石川ひとみさんは全く泳げなかったことから、初心者クラスで練習を始めたそうですが、
その横で泳いでいた幼児クラスの保護者たちが、石川ひとみさんに気づき、
B型肝炎の人とうちの子を一緒に泳がせないでください
と、スイミングスクールにクレームが入れられたといいます。
ただ、スクール側は、医師からの説明を受けていたため、「プールで感染することはない」と正しく理解しており、
気にせず、これからも通い続けてください
と、言ってくれたそうですが、
石川ひとみさんは、
ただ、もしも私に小さな子供がいて、B型肝炎を詳しく知らなかったとしたら、自分も同じようなことをしていたかもしれないと思うと、誰かを責める気持ちにはなれませんでした
と、語っています。
石川ひとみの現在は?
そんな石川ひとみさんは、1年間の自宅療養後、1998年頃、徐々に仕事復帰したそうで、
B型肝炎については、体調が安定しているそうですが、ウィルスが完全に消滅したわけではないため、現在も、仕事を続けながら、引き続き定期的な検査を受けているそうです。
(また、B型肝炎は一度回復しても完治する病気ではないそうで、実際、石川ひとみさんは、数年後、ウィルスが突然変異を起こして、再発したことがあったそうですが、入院せずに自宅で絶対安静にして乗り切ったのだそうです)
そして、そんなB型肝炎については、自分の中で気持ちの折り合いをつけたり、納得できるようになるのに、長い時間がかかったそうですが、
正しい知識が得られないことで、いろいろな誤解や偏見が生まれることに気づいたそうで、自身が話をすることで、少しでもB型肝炎に対する誤解や偏見がなくなればと、
1993年には、自身の体験を綴った著書「いっしょに泳ごうよ 愛が支えたB型肝炎克服記」を出版したそうです。
すると、このことがきっかけとなり、講演会の依頼を受けたそうで、以降、芸能活動のかたわら、病気による誤解や偏見をなくそうと、講演会など、B型肝炎に関する発信活動を積極的に行っているといいます。
「石川ひとみの病気(難病)の多さが凄い!現在も闘病しつつ活動中!」に続く
![]()
27歳の時「B型肝炎」と診断され、現在も、定期的に血液検査などを行っているという、石川ひとみ(いしかわ ひとみ)さんですが、実は、「B型肝炎」以外にも、”一生付き合っていくしかない”とされている、 …








