1962年、23歳の時、舞台「光明皇后」で初舞台を踏み、1963年、24歳の時、「母」で映画デビュー、「孤独の賭け」でテレビドラマデビューをすると、”悪女スター”として大ブレイクし、以降、映画やテレビドラマに引っ張りだことなった、小川眞由美(おがわ まゆみ)さん。
今回は、そんな小川眞由美さんの、若い頃からの出演作品(テレビドラマ、映画、舞台)や経歴(受賞歴など)を、デビューから時系列でご紹介します。
小川眞由美の年齢は?出身は?身長は?本名は?
小川眞由美さんは、1939年12月11日生まれ、
東京府東京市足立区(現・東京都足立区)の出身、
身長162センチ、
体重54キロ、
学歴は、
和洋女子短大国文科卒業、
趣味は、動物の飼育、
ちなみに、本名(旧芸名)は「小川真由美(読み同じ)」です。
小川眞由美は文学座の研究生で舞台デビューし、「母」で映画デビュー、「孤独の賭け」でテレビドラマデビュー
小川眞由美さんのお父さんは、もともと、劇団の俳優をしていて、後に会社経営者となったそうで、小川眞由美さんは、そのお父さんの古い仲間である、新劇の女優・田村秋子さんの推薦で、1961年、文学座付属演劇研究所の第1期生となると、
翌年の1962年には、文学座の研究生として、舞台「光明皇后」で初舞台を踏み、1963年には、「母」で映画デビュー。
同年、テレビドラマデビューとなる「孤独の賭け」では、母と兄を死に追いやった叔父に、復讐を企む主人公を演じ、その強烈過ぎる演技で注目を集めました。
小川眞由美が若い頃は悪女役でブレイクするほか「女ねずみ小僧」も
そして、1964年には、映画「二匹の牝犬」で、男から男を渡り歩く娼婦を演じると、大ブレイク。
この映画の成功により、小川眞由美さんにはオファーが殺到し、小川眞由美さんの”悪女スター”としてのイメージが定着したのでした。
「二匹の牝犬」より。
そして、1965年、文学座の座員に昇格すると、大映映画を中心に出演し、やがては、”文学座トップの後継者”、とまで言われるようになるのですが、1971年には、劇団での活動に限界を感じ、文学座を退座。
また、同じ頃、大映の倒産も重なり、女優業を休業することも考えたそうですが、テレビドラマのオファーが数多く舞い込んだことから、テレビの世界に活動の場をシフトすると、
1970年代には、「浮世絵 女ねずみ小僧」などの時代劇で活躍し、以降、数多くのテレビドラマに出演したのでした。
「浮世絵 女ねずみ小僧」より。
ちなみに、2000年代以降は、舞台に活動の場を移し、後進の育成に力を入れているといいます。
小川眞由美の出演作品(テレビドラマ)
それでは、ここで、小川眞由美さんの主な出演作品を紹介しましょう。
テレビドラマでは、
- 1963年「孤独の賭け」※初レギュラー出演作品
- 1964年「2DK夫人」
- 1964年「この道に愛あるも」
- 1964~1965年「風雪」
- 1964年「やぶれ家族」
- 1964~1965年「娘は娘 母は母」
- 1964~1965年「アジアの曙」
- 1965年「湯脈の笑い」
- 1965年「都ぞ弥生」
- 1965年「今晩わドロボーです」
- 1965年「出口はどこだい!」
- 1965年「枯れすすき -中山晋平-」
- 1965年「はらから」
- 1966年 NHK大河ドラマ「源義経」
- 1966~1967年 NHK朝の連続テレビ小説「おはなはん」
- 1966年「男と女のいるかぎり 女だけの家」
- 1966年「男と女のいるかぎり 空ゆかば」
- 1966年「花嫁にはヒゲがある」
- 1967~1968年「文五捕物絵図」
- 1967年「女の中の悪魔」
- 1967年「剣 首斬り浅右衛門」
- 1968年「お庭番 忍び化粧」
- 1968年「五人の野武士 おん大将のおん首」
- 1968年「風の中にひとり」
- 1969年「サヨナラ三角」
- 1970年「女が階段を上る時」
- 1970年「いつかあなたのように」
- 1971年「愛と死の砂漠」
「愛と死の砂漠」より。 - 1971年「浮世絵 女ねずみ小僧 第1シリーズ」
- 1971~1972年「春の嵐」
- 1972年「お蔦」
- 1972~1973年「荒野の素浪人」
- 1972年「にんじんの詩」
- 1972年「泉」
- 1972年「しがらき物語」
- 1972~1973年「赤ひげ」
- 1972年「櫓の音」
- 1972年「浮世絵 女ねずみ小僧 第2シリーズ」
- 1973年「体の中を風が吹く」
- 1973年「アイフル大作戦」
「アイフル大作戦」より。 - 1974年「華麗なる一族」
- 1974年「おんな浮世絵 紅之介参る!」
- 1974年「霧の影」
- 1974年「浮世絵 女ねずみ小僧 第3シリーズ」
- 1975年「青銅の花びら」
- 1975年「白い地平線」
- 1975~1976年「女の小箱」
- 1976年「青春の門」
- 1976年「契りきぬ」
- 1976年「庖丁姉妹」
- 1976年「人魚亭異聞 無法街の素浪人」
- 1977年「ご存知 女ねずみ小僧」
- 1977年「飛びこんだ臨月の女は未婚のすごい美人」
- 1977年「ふりむいた女」
- 1977~1978年「お手々つないで」
- 1978年「ガラスの女」
- 1978年「宴のあと -自称・小川真由美の調書-」
「宴のあと」より。 - 1979年「野性の証明」
- 1979年「見知らぬ恋人」
- 1979年「茜の女」
- 1979年「姉ちゃんの初恋」
- 1980年「血族」
「血族」より。 - 1980年「魔術の女王 華麗なる天勝」
- 1980年「ママに乾杯!」
- 1981年「海辺のマリア」
「海辺のマリア」より。 - 1981年「死んだ馬 殺人設計図」
- 1981年「プロハンター」
- 1982年「誘拐ツアー」
- 1983年「霧の旗」
- 1983年「生きる」
- 1983年「積木くずし 親と子の200日戦争」
- 1983年「崩壊家族 高2娘が妊娠! 夫と妻の霧の鎖」
- 1984年「強情な女 18年悩み続けた人妻が遂にえらんだ最後の手段」
- 1984年「妻が三人いる家 死者は告発する!年上の女の妖しい魅力に ・・・」
- 1984年「母性犯罪」
- 1984年「たそがれ夫人」
- 1985年「霧の海から発掘された謎の遺骨が語る哀しき女の半生!」
- 1985年「渡良瀬川・冬ものがたり 主婦ふたり殺人行」
- 1985年「息子が恋人」
- 1986年「少年」
- 1986年「裸で殺そう 悪妻を上手に殺す方法」
- 1987年「シンデレラスター殺人事件 魔の好奇心」
- 1987年「暁はもうこない」
- 1987年「ししゃもと未亡人」
「ししゃもと未亡人」より。 - 1987年「離婚夫婦の 鹿児島殺人ミステリー」
- 1987年「花の寺殺人事件 彼岸花が死を招く」
- 1987年「離婚夫婦 北海道推理ツアー」
- 1987年「結婚介添人物語」
- 1988年「にっぽん笑売人」
- 1988年「家と女房と男の名誉」
- 1988年 NHK大河ドラマ「武田信玄」
「武田信玄」より。 - 1988年「さよなら雪蓮(シュエレン) 」
- 1989年「ファッション好きやねん」
- 1989年「私のピノッキオ」
- 1989年「会いたくて」
- 1993年「湯けむり仲居純情日記 第1作」
- 1993年「湯けむり仲居純情日記 第2作」
- 1994年「湯けむり仲居純情日記 第3作」
- 1994年「湯けむり仲居純情日記 第4作」
- 1995年「湯けむり仲居純情日記 第5作」
- 1995年「下町女占い師 清香姐さんの人情事件簿 暗い森が呼んでいる・・・霊感推理で謎の連続殺人に迫る!」
- 1996年「湯けむり仲居純情日記 第6作」
- 1996年「大江戸弁護人 走る!」
- 1997年「湯けむり仲居純情日記 第7作」
- 2000年 NHK大河ドラマ「葵 徳川三代」
「葵 徳川三代」より。 - 2005年「ハチロー~母の詩、父の詩~」
- 2005年「箱根湯河原温泉交番シリーズ 天神様の涙」
「ふたりでひとり」より。(左から)小川眞由美さん、島田正吾さん、山城新伍さん。
小川眞由美の出演作品(映画)
映画では、
- 1963年「母」※映画初出演
- 1964年「二匹の牝犬」※映画初主演
「二匹の牝犬」より。(左から)若水ヤエ子さん、緑魔子さん、小川眞由美さん。 - 1964年「悪女」
- 1965年「スパイ」
- 1966年「女犯破戒」
- 1966年「暖流」
- 1966年「座頭市の歌が聞える」
- 1966年「陸軍中野学校」
- 1966年「兵隊やくざ脱獄」
- 1966年「おはなはん」
- 1966年「白い巨塔」
- 1967年「あゝ君が愛」
- 1967年「あかね雲」
- 1967年「女の一生」
「女の一生」より。 - 1967年「やくざ坊主」
- 1967年「炎と女」
- 1968年「ひとり狼」
- 1968年「セックス・チェック 第二の性」
- 1968年「牡丹燈籠」
- 1968年「若者たち」
- 1969年「悪名一番勝負」
- 1970年「君が若者なら」
- 1970年「影の車」
- 1972年「あゝ声なき友」
- 1972年「海軍特別年少兵」
- 1975年「化石」
- 1975年「実録三億円事件 時効成立」
- 1977年「八つ墓村」
- 1978年「鬼畜(きちく) 」
「鬼畜」より。 - 1978年「燃える秋 GLOWING AUTUMN」
- 1979年「復讐するは我にあり」
- 1979年「配達されない三通の手紙」
「配達されない三通の手紙」より。 - 1981年「仕掛人梅安」
- 1982年「未完の対局」
- 1984年「空海」
- 1984年「さらば箱舟」
- 1984年「ねずみ小僧怪盗伝」
- 1985年「夢千代日記」
- 1985年「食卓のない家」
- 1989年「善人の条件」
- 1990年「遥かなる甲子園」
- 1990年「白い手」
- 1990年「遺産相続」
「遺産相続」より。(左から)宮崎萬純さん、佐久間良子さん、清水美砂さん、尾美としのりさん、小川眞由美さん。 - 1991年「上方苦界草紙」
- 1991年「略奪愛」
- 1995年「天使のウィンク 日光猿軍団」
- 2001年「Last Dance ラストダンス -離婚式-」
- 2002年「水の女」
- 2009年「弁天通りの人々」
小川眞由美の出演作品(舞台)
舞台では、
- 1962年「光明皇后」※初舞台・采女 役
- 1963年「調理場」
- 1964年「三人姉妹」※ナターシャ 役
- 1964年「おりき」※初主演
- 1966年「女学者」
- 1967年「シラノ・ド・ベルジュラック」※杉村春子とのダブルキャスト
- 1969年「鼠小僧次郎吉」
- 1970年「友よ」
- 1970年「華岡青洲の妻」※加恵 役
- 1972年「越前竹人形」
- 1973年「喜劇・阿部定 – 昭和の欲情」
- 1974年「サド侯爵夫人」
「サド侯爵夫人」 - 1974年「刺草小町壮衰記」
- 1974年「朝食までいたら」
- 1976年「オイディプス王」
- 1977年「モルガンお雪」
- 1978年「二人でシーソー」
- 1980年「華麗なる天勝・セクシーマジック」
- 1981年「ドリスとジョージ」
- 1982年「黒蜥蜴」
- 1985年「二人のベンチ」
- 1986年「曖昧屋」
- 1986年「好色一代男」
- 1990年「愛と修羅」
- 1990年「ドラキュラ90」
- 1991年「青い鳥」
- 1998年「幽霊はここにいる」
- 1999年「すさのお具伝」
- 2004年「天守物語」
- 2005年「午後の遺言状」
- 2006年「高野聖」
- 2006年「ベルナルダ・アルバの家」
- 2006年「和宮様御留」
- 2007年「源氏物語」
ほか、非常に多くの作品に出演されています。
小川眞由美の受賞歴
そんな小川眞由美さんは、
- 1965年には、「製作者協会新人賞」
- 1970年には、「岸田國士賞」
- 1971年には、「日本放送作家協会演技者賞」
- 1979年には、映画「復讐するは我にあり」「配達されない三通の手紙」で、「日本アカデミー賞最優秀助演女優賞」「報知映画賞」「キネマ旬報助演女優賞」
- 1981年には、舞台「ドリスとジョージ」で、「文化庁芸術祭演劇部門優秀賞」
- 1990年には、映画「遺産相続」「白い手」で、「日刊スポーツ映画大賞助演女優賞」
- 2005年には、「映画批評家大賞ゴールデングローリー賞」
など、数多くの賞を受賞しています。
「小川眞由美の元夫は細川俊之!娘・小川雅代に毒親と宗教狂いを暴露されていた!現在は出家?」に続く