伊藤俊人の死因は？葬儀では弔辞で笑い？

２８歳の時、三谷幸喜さん率いる「東京サンシャインボーイズ」の舞台「12人の優しい日本人」で初舞台を踏んで以降、ほとんどの三谷作品に出演されるほか、数多くのテレビドラマでバイプレイヤーとして活躍されるも、２００２年５月、４０歳という若さで急死された、伊藤俊人（いとうとしひと）さん。今回は、そんな伊藤さんの、死因、関係者のコメント、変わった葬儀についてご紹介します。

「伊藤俊人のデビューからの出演ドラマ映画を画像で！」からの続き

死因は「くも膜下出血」

三谷幸喜さんとの偶然の再会をきっかけに、俳優になってからは、公私共に順調だった伊藤さんですが、突然の悲劇が伊藤さんを襲います。

伊藤さんは、２００２年５月２２日正午ごろ、激しい頭痛に見舞われ、電話でマネージャーに頭が痛いと連絡されたそうですが、その後、吐き気も訴え、救急車で病院に搬送。

すると、同日、緊急手術が行われ、一時は意識も回復するも、２日後の５月２４日には容態が急変。同日、１７時１８分に「くも膜下出血」のため、４０歳という若さで、帰らぬ人となったのでした。

三谷幸喜らのコメント

この伊藤さんの悲報を受け、大学時代からの友人だった三谷幸喜さんは、

この世に「脇役」という役はあっても、「脇役俳優」という職業はありません。伊藤俊人は「脇役」もできる、優れた俳優でした。

これから歳を重ね、軽さの中に、哀しみやペーソスが加わった、味のある役者になるはずの男でした。

哀愁はあっても、決して暗くはならない、日本では珍しいタイプの俳優になるはずの男でした。

そして５０を過ぎたあたりで、代表作となるような作品に出会うはずの男でした。

人生って捨てたもんじゃないなって思わせる、地味だけどあったかい映画の主人公を演じるはずの男でした。

と、コメント。

また、同じ「東京サンシャインボーイズ」のメンバーの西田薫さんは、病院にかけつけた時の伊藤さんの様子を、

２００２年５月２４日伊藤ちゃまは病院のベッドにいた。手術が終わったばかりで顔がパンパンに腫れていて、頭が包帯でグルグル巻きにされていた。

息を引き取って時間が経つと、伊藤ちゃまのいつもの穏やかな小顔に戻っていった。

と、自身のブログに綴られ、

同じく「東京サンシャインボーイズ」のメンバーの相島一之さんは、

病院に妻と駆けつけ（当時はまだ結婚していなかった）、病室で昏睡状態の伊藤を見た時、自分でも信じられないぐらい泣いてしまった。伊藤のそんな姿見たくなかったんだろう。そして、伊藤は逝っちまった。

人の死であんなにへこんだのは、はじめてだった。オヤジの死よりしんどかった。なによりも、喪失感がひどかった。その時に思った。　

ああ　伊藤は、俺の戦友だったんだと。けんかしてたのも、文句言ってたのも、お前には絶対負けないと啖呵切ってたのも、俺たちは一緒に何ものかと戦っていた戦友だったんだ。

と、ご自身のブログに綴られています。