1982年、著書「積木くずし」が300万部を売り上げる大ベストセラーとなり、一躍時の人となった、穂積隆信(ほづみ たかのぶ)さんですが、その後の人生も「積木くずし」一色だったようです。
「穂積隆信が娘の由香里をネタにした「積木くずし」が大ベストセラーに!」からの続き
再婚するも・・・前妻は自殺!娘は病死!
穂積さんは、1993年、7歳年下の美容師、玲子さんと再婚すると、同年には、思い出したかのように、著書「積木くずし崩壊そして…」を出版し、以降、細々と俳優業を続けていたのですが、
なんと、2001年には、娘の由香里さんから、
お母さんが死んだ・・・首を切ったみたい。血だらけなの。
お父さんは来ないで。マスコミに知られたら大変だから。
私がちゃんとやるから。
と、前妻・美千子さんの自殺を知らせる電話があったそうで、
(前妻・美千子さんは、奪った3億円で共謀した自称会計士と共に赤坂でクラブを経営するも全て使い果たし、生活保護を受けていたそうで、預金通帳には2万円しか残っていなかったそうです)
その後、穂積さんは、由香里さんを呼び寄せ、後妻の玲子さんと3人で同居を開始されたのですが、2003年には、もともと腎臓を患い病弱だった由香里さんも、「多臓器不全」で他界してしまいます。
(穂積さんは、「積木くずし」を書いたことで、由香里さんを傷付けたと後悔し、日々、自分を責め続けていたそうですが、そんな穂積さんを支えたのが、由香里さんだったそうで、火葬場では、棺に「積木くずし」の著書を3冊入れ、由香里さんと永遠のお別れをされたそうです)
娘・由香里の死後も「積木くずし」の続編を出版
そして、翌年2004年には、「由香里の死そして愛―積木くずし終章」
翌々年2005年には、「積木くずし―親と子の二百日戦争」
と、穂積さんは、「積木くずし」関連の著書を出版され、ようやく「積木くずし」も終結と思われたのですが・・・
「由香里の死 そして愛」の出版パーティーより。(2004年9月23日 東京港区の新高輪プリンスホテル)
「積木くずし 最終章」で驚くべき新真実?
2012年には、またしても「積木くずし 最終章」を出版。
実は、穂積さんが2010年、由香里さんの遺品を整理していると、自殺した前妻の美千子さんが娘の由香里さんに宛てた遺書を発見したそうで、そこには、なんと、
(遺書には、読み終えた後、燃やすように書かれてあったそうですが、由香里さんは燃やさずに残していたのでした)
- 由香里さんは穂積さんとの子ではなく、美千子さんの不倫相手である、自称会計士の男との間にできた子だったこと
- そして、穂積さんとの新婚時代、多額の借金を作ってしまったことで、借金をネタにこの男にゆすられ、やむを得ず男と関係を持ち、由香里さんができてしまったこと
- さらには、「積木くずし」が大ヒットして大金を得たことで、この事実をネタに男から脅迫され、穂積さんを裏切らざるを得なかったこと
- そして、本当は今でも穂積さんを愛していること
など、驚くべき事実が書かれてあったというのです。
そして、穂積さんは、
積木くずしは30年以上前の話です。当時、大ベストセラーになって、娘がそれに反抗して覚せい剤にまで手を染めてしまい、そのことに対して最近すまない気持ちが湧きあがってきまして・・・
実は、あの最初の「積木くずし」を書いてから最近までは、「やっぱり自分は正しかったんだ。娘の由香里が更生できなかったのは本人が悪かったんだ」と親の正しさを正当化していました。
それが段々年を経て、いろんなことがあって・・・
娘の由香里は亡くなる前に介護士の資格を取って、お年寄りのために頑張ろうとしていたんですね。彼女は親を恨むことを乗り越え頑張っていた矢先に、病により人生の幕を閉じた・・・それに比べて僕はどう変わっていったんだろうと・・・
由香里の母はお金を使い込んだ罪を感じ自殺しました。その元妻を僕はどこかで恨んでいて許せなかったんです。それが今回、元妻の遺書ともいえる日記が出てきて、元妻が自殺した原因が分かったときに、逆に申し訳ないと思うようになったんです。なんていうか自分自身の罪深さを感じて・・・
とにかく今は、二人に僕の罪を素直に謝って死んでいきたいなと思い、今回の本を書きました。
と、このような告白本を出版されたというのです。
「穂積隆信の死因は?「積木くずし」は実はフィクションだった?」に続く